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ツール・ド・フランス第17ステージ クイーンステージの勝者は?

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Photo by Cassie Matias on Unsplash
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ツール・ド・フランスはクイーンステージ前にエガン・ベルナルの離脱から始まる。

 

ツール前には、誰もがプリモシュ・ログリッチとエガン・ベルナルの争いになると思っていたステージだったけれど。

事実上、プリモシュ・ログリッチとタデイ・ポガチャルの2強争いとなった。

ポガチャルはタイム差40秒を逆点するには、かなり手前からアタックする必要があるが、どう動くだろうか?

 

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第17ステージ グルノーブル〜コル・ド・ラ・ローズ(メリベル) 170㎞

第17ステージ photo letour

第16ステージと同じく45.5km地点にはスプリントポイントがある。ここで20ポイント追加出来れば、大きくポイントが稼げるが誰が先頭通過するだろう。

第16ステージでは、マッテオ・トレンティンが1位通過してサガンに迫っている。

 

マドレーヌ峠 photo letour

マドレーヌ峠は今回で27回目の登場となる。平均勾配は8.4%だが、前半の4kmは平均10%以上の勾配だ。

まあ、ここからユンボ・ヴィズマがペースアップするとは思えないが、ついていけない選手は下りで追いつくとは思えない。

 

ラ・ローズ photo letour

超級山岳2つ目はラ・ローズ(登坂距離21.5km・平均勾配7.8%)。

マドレーヌ峠が前半がきついのに比べて、ラ・ローズは最後がきつい。残り2.5kmからは最大勾配20%を越える絶壁のような登りが登場する。

ここでは、ごまかしは効かない。真っ向勝負となるだろう。誰が残っているだろうか?

 

トーマス・デベント逃げられず

cycling todsy ストリーミングより 以下同様

スタートからトーマス・デヘントが先頭を切って逃げを作ろうとする。このツールではついに逃げ切り勝利は見れなかったが、今度こそ決まるかな。

 

トーマス・デヘントはずっと前に位置していたが、ようやく一人で12秒のタイム差を開く。

 

トーマス・デヘントは、後ろからきたグループに吸収される。23人と大きなグループだが、スプリントポイントに関係あるライダーはいない。

一番良いタイムはリチャル・カラパスの17分遅れ。これなら集団も容認だ。

 

先頭集団から更にアタックがかかって5人逃げ。

  1. 3. Richard Carapaz(リチャル・カラパス)Team GRENADIERS
  2. 24. Lennard Kämna(レナード・ケムナ)BORA-hansgrohe
  3. 41. Julian Alaphilippe(ジュリアン・アラフィリップ)Quick-Step
  4. 144.Gorka Izagirre(ゴルカ・イサギレ)Astana
  5. 171. Daniel Martin(ダン・マーティン)Israel Start-Up Nation

いいメンバーだが、集団もペースを落とさない。レナード・ケムナとカラパスは昨日に続いて逃げに乗っている。疲れはないのか?

後続は集団に戻される。

 

先頭のスプリントポイントは、ジュリアン・アラフィリップが先頭通過。

集団はサム・ベネットがサガンを抑えて9ポイント追加。これでサム・ベネット278ポイント。サガン231ポイント。

集団はトニー・マルティンが引っ張る。

 

マドレーヌ峠

マドレーヌ峠に入ってメイン集団は、バーレーン・メリダとトレックが先頭を引く展開に。ミケル・ランダは総合7位からのジャンプアップを狙っている。

 

先頭はジュリアン・アラフィリップの引きで、昨日のステージ優勝者のレナード・ケムナが切れてしまう。

 

マドレーヌ峠トップはリチャル・カラパス。ジュリアン・アラフィリップは超級山岳を2位で越えた。

メイン集団はバーレーン・マクラーレンが1分30秒のタイム差で通過。かなり集団は小さくなっている。

 

マドレーヌ峠からの下りで、なんとダン・マーティンが遅れてしまう。下りが不得意なのはイルヌル・ザカリン(CCC Team)と一緒だ。

 

超級山岳ラ・ローズ

残り17kmで約2分のリード。今日のジュリアン・アラフィリップは調子がいい感じ。

 

バーレーン・マクラーレンは肋骨骨折に肺にも損傷を受けたワウト・プールスが引いている。

 

まだ、ペリョ・ビルバオにダミアーノ・カルーゾも残っている。ランダはアシストがいなくなったらアタックかけるのだろうか? 

残り16kmで集団は28人。

 

あ~、カラパスがダンシングで24km/hまでスピードを上げるとジュリアン・アラフィリップが切れてしまう。もう少し頑張って欲しかったかな。

 

ラスト10kmで30秒のタイム差。ゴルカ・イサギレはメイン集団にミゲルアンヘル・ロペスがいるので前を引かない。マドレーヌ峠でも、少し遅れそうになる場面もあったので限界も近い。

 

カラパスは残り9kmでゴルカ・イサギレをちぎって単独になる。何処まで逃げれるのか?

メイン集団も16人まで人数を減らしている。

 

カラパスは残り5kmで40秒まで、タイム差を広げる。驚異的な粘りだ。

 

なんと、ミケル・ランダはアタックすることなく、ダミアーノ・カルーゾと共に遅れてしまう。ここまでのチームの引きが無駄になってしまった。

変わってダビ・デラクルスが最後の引きを見せる。

 

驚異的な粘りを見せたカラパスだったが、セップ・クスの引きで追いつかれてしまう。

 

ここでミゲルアンヘル・ロペスがアタックをかける。

 

これはセップ・クスの引きで、すぐに捕まる。

 

今度は、セップ・クスがペースアップすると間が開いた。それにミゲルアンヘル・ロペスがアタックをかけてジョイン。

それにしてもセップ・クスの強さはどうだ。ログリッチェを置いて行ってしまうほどの速さ。

 

プリモシュ・ログリッチとタデイ・ポガチャル、リッチー・ポートが追う展開に。

 

  

ミゲルアンヘル・ロペスは激坂区間で、セップ・クスを振り切り独走開始。

セップ・クスは、プリモシュ・ログリッチを待つ作戦か。

 


 セップ・クスはログリッチェを待って引きまくる。一気にダデイ・ポガチャルとの差が開いてしまう。

ここにセップ・クスがいなければ、プリモシュ・ログリッチとのタイム差もここまで開かなかっただろう。

あとはタイム差が広がるばかりだった。

 

スーパーマンこと、ミゲルアンヘル・ロペスはログリッチェに追いつかれることなく、この最難関ステージを制覇。

総合でも3位に躍進。第18ステージの山岳と個人TTで3位の座を守り抜けるだろうか?

タデイ・ポガチャルはこれであきらめてしまうのか。タイム差は57秒まで広がってしまったが、最後まであきらめないでアタックをかけてほしい。

 

こちらは第17ステージハイライト

 

第17ステージ リザルト

スマホの場合には、横にスワイプして見て下さい。

ステージ

Rnk Rider Team Time
1  LÓPEZ Miguel Ángel Astana Pro Team 4:49:08
2  ROGLIČ Primož Team Jumbo-Visma 0:15
3  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 0:30
4  KUSS Sepp Team Jumbo-Visma 0:56
5  PORTE Richie Trek – Segafredo 1:01
6  MAS Enric Movistar Team 1:12
7  LANDA Mikel Bahrain – McLaren 1:20
8  YATES Adam Mitchelton-Scott ,,
9  URÁN Rigoberto EF Pro Cycling 1:59
10  DUMOULIN Tom Team Jumbo-Visma 2:13
 

総合

Rnk ▼▲ Rider Team Time
1  ROGLIČ Primož Team Jumbo-Visma 74:56:04
2  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 0:57
3 ▲1  LÓPEZ Miguel Ángel Astana Pro Team 1:26
4 ▲2  PORTE Richie Trek – Segafredo 3:05
5  YATES Adam Mitchelton-Scott 3:14
6 ▼3  URÁN Rigoberto EF Pro Cycling 3:24
7  LANDA Mikel Bahrain – McLaren 3:27
8  MAS Enric Movistar Team 4:18
9  DUMOULIN Tom Team Jumbo-Visma 7:23
10 ▲2  VALVERDE Alejandro Movistar Team 9:31

山岳賞

Rnk ▼▲ Rider Team Pnt
1 ▲2  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 66
2 ▲2  ROGLIČ Primož Team Jumbo-Visma 63
3 ▲18  LÓPEZ Miguel Ángel Astana Pro Team 51
4 ▼3  COSNEFROY Benoît AG2R La Mondiale 36
5 ▼3  ROLLAND Pierre B&B Hotels – Vital Concept p/b KTM 36
6 ▼1  PETERS Nans AG2R La Mondiale 32
7 ▲13  CARAPAZ Richard INEOS Grenadiers 32
8 ▼2  HIRSCHI Marc Team Sunweb 31
9 ▲10  PORTE Richie Trek – Segafredo 28
10 ▼3  KÄMNA Lennard BORA – hansgrohe 27

ポイント賞

Rnk ▼▲ Rider Team Pnt
1  BENNETT Sam Deceuninck – Quick Step 278
2  SAGAN Peter BORA – hansgrohe 231
3  TRENTIN Matteo CCC Team 218
4  COQUARD Bryan B&B Hotels – Vital Concept p/b KTM 171
5  EWAN Caleb Lotto Soudal 158
6 ▲1  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 150
7 ▼1  VAN AERT Wout Team Jumbo-Visma 131
8  MØRKØV Michael Deceuninck – Quick Step 120
9 ▲1  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates 112
10 ▼1  KRISTOFF Alexander UAE-Team Emirates 100

 

ヤングライダー賞

Rnk ▼▲ Rider Team
1  POGAČAR Tadej UAE-Team Emirates
2  MAS Enric Movistar Team
3 ▲1  MADOUAS Valentin Groupama – FDJ
4 ▲1  MARTÍNEZ Daniel Felipe EF Pro Cycling
5 ▲1  KÄMNA Lennard BORA – hansgrohe
6 ▲1  TEJADA Harold Astana Pro Team
7 ▲1  POWLESS Neilson EF Pro Cycling
8 ▲1  EG Niklas Trek – Segafredo
9 ▲1  HIRSCHI Marc Team Sunweb
10 ▲1  SIVAKOV Pavel INEOS Grenadiers

コメント

  1. バナナ より:

    ポガチャルは去年のベルナルの奇跡のようなことが起こらないと、たとえ計画があっても難しい位置になりましたね。

  2. ちゃん より:

    そうですね~。今日は完全にブロックするでしょうし、アシストも二人ではねえ~。なんとかタイム短縮してTTで決着が見たいですけどね。

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