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タコ・ファンデルホールンがクールネ〜ブリュッセル〜クールネで見せた新たなエアロ最適化のアイディア

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Photo credit: Ronan Caroff on VisualHunt
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逃げのスペシャリスト、Intermarché – Circus – Wantyのタコ・ファンデルホールン。

これまでも、ジロ・デ・イタリアの逃げ切りなど数々の勝利を見せてくれている。特に、狭いハンドル、エアロなヘルメットなど空力抵抗を抑える最大限の努力をしている。

 

バイクにも徹底的なエアロ効果が施されている。

 

タコ・ファンデルホールンは、2023クールネ〜ブリュッセル〜クールネでも最初から最後まで逃げに乗り続けたが、今回も新たなエアロの武器を使っていた。

 

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エアロの抜け道

 

クールネ〜ブリュッセル〜クールネのスタート時の気温は、氷点下という厳しい寒さ。

多くのライダーが、レッグウォーマーを着用して走っていた。Intermarché – Circus – Wantyのタコ・ファンデルホールンは、気温が上がってもレッグウォーマーを抜いでいない。

ゴールに向かう最後の5人の中に入っているが、上記の写真をみても最後までレッグウォーマーを外すことはなかった。

それには、訳がある。この、レッグウォーマーにも秘密があったのだ。

 

Image credit: Josh Croxton

 

Intermarché – Circus – Wantyのライダーが着用するレッグウォーマーには縦にストライプのラインが入っているのが見てとれる。

エアロソックスは、空気力学的にも効果があるとされており、UCIでは2019年から靴下の長さについて規定を作っている。

 

「競技で使用される靴下とシューズカバーは、外側のくるぶしから膝の中央までの半分の高さを越えてはならない」

UCIは、イラストを公開して各チームに守るように通達。

UCIの靴下の高さガイド(Image credit: UCI)

 

タコ・ファンデルホールンは、シーズン当初にチームのアパレルブランドNaliniを訪れて、縦ストライプのはいったレッグウォーマーを作成してくれるように要望している。

エアロトリップストリップの効果を狙ってのことだ。

サイクリングブランドの Silca は、エアロソックスが通常よりも3~8 ワット節約できると主張している。

 

 

多くのブランドがエアロソックスを効果があると言って販売している。

 

 

今回は、レッグウォーマーなので、範囲が広い。問題は暖かくなってもレッグウォーマーを着用してタコ・ファンデルホールンが走るかということだ。

実際、どれだけこのレッグウォーマーで効果があるのかはわかっていないが、ソックスよりエアロ効果が高いと考えるのが普通だろう。

UCIは、2019年に空力学的に有利になるような加工をしてはならないというルールを作成している。

1mm以上の突起であるボルテックスジェネレーターを作ってはいけないことになっている。

 

ボルテックスジェネレーターとは

物体表面に突起を配置することで、その後ろ側に意図的に乱流(=渦流)を発生させ、空気抵抗を小さくするための装置のこと。飛行機の翼やレーシングカー・新幹線などにも装備されている機能。

渦流生成器(かりゅうせいせいき)とも呼ばれている。

下の写真では、袖の部分の突起物のこと。

photo:Makoto.AYANO

 

今回は、突起物ではないのでOKだ。レッグウォーマーで効果が得られるのならば、みんな暑くも着用して走るかもしれない。

Naliniも、ストライプ入りのレッグウォーマーを販売するかも。

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