クリス・フルームは、2023ツール・ド・ルワンダ第5ステージで独走。3度の不運に襲われ勝利に繋がることはなかった。
それについて、フルームはディスクブレーキを使用したことが今回の遅れに繋がったと明確に指摘している。インスタグラムの表題には、リムブレーキ>ディスクブレーキと書かれている。
フルームのディスク嫌いが更に進みそうだ。
リムブレーキ>ディスクブレーキ
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フルームはインスタグラムで以下のように持論を展開。
もし、ずっとディスクブレーキだったら、自転車業界は今頃、リムブレーキが最新の最高技術であることを発見していただろう。
「ディスクブレーキだけど、29インチの大きなローター付き!」と、すべてのギアオタクが、より軽く、よりエアロで、より素晴らしいそれを食べていたはずだ。
これは、販売促進のための変化のための変わるんだ。単純な話だね。
ディスクとリムはどちらも素晴らしいし、どちらにもプラスとマイナスがある。ただ、メーカーがリムブレーキを段階的に廃止していくようなことには憤りを感じますね。選択肢はあったほうがいい。
今回、クリス・フルームは前輪がパンクしたがチームカーが近くにいなかったために、ニュートラルサポートからRovalのホイールを借りている。
その時に、ディスクホイールだったために交換に凄く時間がかかっている。さらに、変更したホイールが合わずホイール交換していると、追走集団に抜かれてしまう。
このタイムロスは2分以上あったかもしれない。これでは、いくら逃げてタイム差を稼いでも追いつかれてしまうのは当然だ。
これまでもフルームはディスクブレーキについて良いイメージを持っていない。パットの問題、音の問題、様々な理由をあげて完成しているとは思えないと言っている。
今回の交換に時間がかかるという問題は、フルームにとって致命的だろう。INEOS Grenadiersがディスクブレーキを使わなかった理由の一つに、このホイール交換の時間があげられている。
山岳などで、数秒のタイムロスが勝負を分けることもあるからだ。
はからずも、フルームがその犠牲になったと言う訳だ。フルームのディスクブレーキ嫌いが加速しそうな出来事だった。
コメント
現在65歳、高校生のとき地元のクラブ(会員は大人ばかりで高校生は私だけでした)に入りサイクリングを楽しんでいます。ロードバイクはリムブレーキしか経験が有りません。ホイールを選ぶときにリムブレーキ用の選択肢が少なく寂しいです。
次に購入する一台は私の最後の一台となると思います。ディスクかリムか悩むところです。
そうですよね。特に、ディスクに切り替えた場合に、リムブレーキ用のホイールが無駄になること。これが一番勿体ないと思っています。
私も、カーボンホイールはリムブレーキ用なので、ディスクに変えると使えなくなるのが難点。
フルームがいうように、リムブレーキにはディスクにない良さもあると思います。ユーザーにリムブレーキモデルも買えるようにブランド側も考えて欲しいものですね。
現在のディスクブレーキ優勢の流れはフレーム買い替えやドライブトレイン換装を進めたいメーカー側の思惑で意図的に作られた流れであってリムブレーキよりもディスクブレーキの方が優れているからって訳じゃないですからね。
自転車用のディスクブレーキというのは1960年代の後半に開発が進められ、1970年にはシマノから正式に第一号が発売されている古いシステムです。 真実ディスクブレーキがリムブレーキよりも優れたシステムなら等の昔に切り替わっていますね。
既知世界の物理法則からいってもディスクブレーキの方がリムブレーキよりもストッピングパワーが強いなんてことはあり得ない話です(円の外周で制御をかけるリムブレーキの方が中心軸に近い部分で制御をかけるディスクブレーキよりもより強い制動力を得られるなんて言う事は中学生レベルの物理学の知識)。 引きの軽さというのも油圧式の機械式に対するメリットであってディスクとリムの差ではないんですよね。 ディスクブレーキの方が優れている部分としては雨や泥といった天候、路面状況によるブレーキ性能の低下の度合いがリムに比べて小さい、安定しているといった所ですね。
なので舗装路での走行が圧倒的に多く、雨の日よりも晴天(というか雨以外の日)の日の走行の方が多いロードだとディスクブレーキの優位性って本来は殆どないんですよね……。
シマノ辺りが本気で開発さえしたならばロード用ブレーキの最高峰は油圧式のダイレクトマウントリムブレーキでしょうね。
ディスクブレーキって、そんな昔からあったんですね。
まあ、自転車業界も新しい物を買って貰わないと、儲からないから流れとして仕方ないのでしょうね。
ディスクブレーキのメリットは、雨の日の場合ですかね。
プロのロードレースならば、天候も関係なしに仕事で走らないといけないので仕方ないですけど、一般的な人は、雨が降ったら基本は乗らない人が大半なのであまり関係がない。
リムブレーキモデルが完全になくなってしまうのかはわかりませんが、選択の幅が狭くなるのは困りものです。
横からすいません。リム・ディスク単体で制動力を比較したときの原理原則はその通りですが、リムブレーキだと構造上タイヤ幅を太くしづらいこと、タイヤが太くなれば制動力も上げられる(&グリップや快適性も上がる)こと、という視点が欠けてないでしょうか。
ただ、自分で言ってて「そしたらVブレーキでいいのでは」という気がしてきましたが、なぜロードでは採用されなかったのかは私も分かりません。。ご存じでしたら教えてほしいです。
タイヤが太くなれば制動力を上げられる、というのはその通りです。
ただ、これはもう一つの疑問であるVブレーキがロードで採用されなかったのとほぼ同じ理由でロードでは今後もそう大きくタイヤが太くなるという事は無いですね
まず最初、というか大前提、に念頭に置いておいていだたきたい事なんですがロードバイクというのが『プロがレースで使用する事を第一に設計されている』モノだという事です。
ロードレースという競技はスタートしたらゴールまでノンストップというのが原則です。 ブレーキに求められる性能もストッピングパワーの強力さよりもスピードコントロールのし易さの方を重視します。 つまりVブレーキの最大(?)の魅力であるストッピングパワーの強力さというのがロードでは不要なモノなんです。
加えてロードレースは基本舗装路、ストラーデ・ビアンケで使用される様な『道』として整備されたグラベルも舗装路と考えて下さい、を走ります。 なので泥詰り等によるブレーキ性能の低下という問題も基本考慮外になるのでVブレーキを採用するメリットが無かったんです。
タイヤの太さに関してですが…… これはロードレースという競技に関していうと『タイヤを太くする事によって得られるグリップ力の強化や快適性の向上よりもレース全体を通してみた場合のデメリットの方が大きい』からこれまで、恐らくは今後も、劇的には太くならなかったんです。
タイヤ幅の主流が23Cから25Cへと変わった(現在は28C位までは状況によって使用されてますね)際にタイヤの変形率等の問題から25Cの方が有利等の話はよく話題になったのでご存知かと思います。 ただ、同時に幅が広がり重量増(や地面との接地幅が増える事による抵抗の増大)があるが故にヒルクライムでは不利になっているという部分は今でもあまり話題にはされてないですよね。 実はこれ結構プロにとっては意外と深刻な問題でタイヤ幅が23Cと28Cで比較するとヒルクライム時には28Cは23Cに比べて1Kg程余計な重りを付けているのと同じデメリットを受ける事になってます。
可能な限り軽量化を求められるロードにとってこれは大きな問題です。 MTBという競技ならばその在り方がぴったりとマッチした極太タイヤ、コントロール性能よりもストッピングパワーを重視した悪路に強いブレーキシステム(Vブレーキやディスクブレーキ)はロード競技には『不必要』だったんです。
後まあディスクブレーキに関して言うとロードフレームの設計エンジニアリングの観点からいっても理に適っているのはリムブレーキタイプのフレームの方でディスクブレーキフレームの方は構造上不必要に剛性が高くなる傾向にあるんですよね……(まあこれに関しては各メーカーの努力によって日々改善はされてますけどね)