2025 シクロクロス世界選手権を目標通り優勝で飾ったマチュー・ファンデルプール。これで7度目の世界王者となり、残る目標は単独での8回目の優勝を目指すのみとなった。
世界選手権のあとに、マチュー・ファンデルプールはスキーを堪能している。そして、ロードシーズン前のチームデーで、今年のレーススケジュールが発表されている。
マチューのレーススケジュール
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マチュー・ファンデルプールのスタートレースは、パリ~ニースかティレーノ〜アドリアティコのどちらかが有力とされていたが、結局ティレーノ〜アドリアティコからスタートとなる。
昨年のように、いきなりミラノ~サンレモとはならない。2021年に制覇したストラーデビアンケも出ないのはちょっと残念だけど。
発表されたマチュー・ファンデルプールのレーススケジュールは
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03月10日 ティレーノ〜アドリアティコ
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03月22日 ミラノ~サンレモ
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03月28日 E3 サクソクラシック
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04月06日 ロンド・ファン・フラーンデレン
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04月13日 パリ~ルーベ
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07月05日 ツール・ド・フランス
3つのモニュメントに参加。パリ~ルーベのあとに全くレースでないとは考えられない。では2年前に制覇した世界選手権はというと。
ルワンダにはいかない
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The best quotes of Mathieu van der Poel at today’s media day:
“I still feel good. I don’t have the impression that I am getting worse. That will definitely happen at some point: for everyone, including me. But the desire is still great and cycling remains fun.” 1/10 pic.twitter.com/IE7TV8FkCK
— Lukáš Ronald Lukács (@lucasaganronald) February 12, 2025
今年は、前から報じられていたようにルワンダの世界選手権はいかない。クライマー向けであり、クラシックライダーが勝利を狙えるレースではないからだ。
そのかわりに、マチュー・ファンデルプールは本気でマウンテンバイクの世界選手権制覇を狙っている。
もう少し、キャリアの後半にチャレンジかと思われていたけれど、世界選手権に出る意味がないので、夢の実現となるようだ。
ルワンダで開催される世界自転車選手権をスキップするものの、春のクラシックは例年とかわりませんね。
ルワンダで開催される世界自転車選手権はスキップする予定だが、そこでのチャンスはない。
春のレーススケジュールは、昨年と同じようなものになるだろう。 焦点はベルギークラシック。
パリ~ニースかもと言われてましたが、ティレーノ〜アドリアティコでスタートするんですね。
ミラノ~サンレモを見据えた最高の準備になる。過去にミラノ~サンレモはうまくいった。(2023年優勝)
その後は、この春に開催されるロンド・ファン・フラーンデレン、パリ〜ルーベといったクラシックレースが焦点となりますね。
ドワルス・ドール・フラーンデレンのようなレースは後で検討する。ヘント〜ウェヴェルヘムで1勝するよりも、ロンドで4勝する方がいい。
今年の後半は、ツール・ド・フランスが目標ですね。
5度目のツールになる。 最初の1週間は僕にもジャスパー・フィリップセンにもチャンスがある。 願わくば、またステージ優勝を狙いたい。
世界ロード選手権のためにルワンダには向かわず、ツール後のマウンテンバイク世界選手権に全力を注ぐつもりですか?
それが僕に欠けているパズルの最後のピースなんだ。 マウンテンバイク世界選手権で勝ちたいんだ。 ルワンダでの世界選手権はロードで行われるから、マウンテンバイクだけに集中するのが理想的なんだ。
もしMTB世界選手権を制覇するならば、ロード、シクロクロスと3種目の世界王者となる。
トム・ピドコックも、東京・パリオリンピックMTB王者、2023MTBクロスカントリー世界王者、2022シクロクロス世界王者となっている。
マチュー・ファンデルプールは、トム・ピドコックよりも先に3種目での世界王者となるかもしれない。
ルワンダは政情不安があり、2月23日から行われるツール・ド・ルワンダにSoudal – Quick Stepはチームを出場させないことを決めている。世界選手権に影響はないと言われているけれども、誰も絶対とは言えない状況だ。
マチュー・ファンデルプールのMTB世界選手権でのスタート位置は最後尾ではない。たしか、5列目以内でのスタートとなると何かの記事で見た。多種目での成績も考慮されるとか。マチューやピドコックのためのルールのような気もするが、観客が集まり注目されるのならば主催者としては嬉しい配慮となる。
いきなりMTB世界選手権に出るとは思えないので、ワールドカップを何戦か走ると思われる。はたして、世界王者となれるのか、トム・ピドコックとの戦いとなるかもしれない。
今度こそ、東京オリンピック、2023世界選手権のリベンジとなるか。
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