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エモンダとマドン6SSLのフレームを考察してみる

インプレ
この記事は約11分で読めます。

エモンダのガラスコーティングを終えてマドンからの組み換えも終わりました。

ここまでで分かったこと。そして少し乗ってみてのファーストインプレッションをしてみたいと思います。フレーム以外に変わったのは、ダイレクトマウントのブレーキです。

そしてコンパクトクランクからセミコンパクトクランクに交換。その他は全く同じです。面白いですね。フレームを変えるだけで、全く異なるコンセプトの自転車になる訳ですから楽しみです。

同じだからこそ、違いがわかるのかの紹介です。

 

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重量面から見てみる

2012年購入の先代マドン6SSLはホイールがキシリウム。この時にはノーマルクランクの52×38でした。

 

その後の変更点は

  1. コンパクトクランクに交換。50×34
  2. ホイールはキシリウム破損の為にマビック R-SYSに交換。
  3. 決戦用ホイールはENVEに。

 

決戦用ホイールENVEの詳細

  1. フロント リム単体重量305g ホイール完成重量453g スポークテンション 100㎏/f
  2. リム単体重量331g ホイール完成重量673g スポークテンションDS120kg/f   計1,126g
    そして、マドン6SSLの決戦用仕様の重量は6.41kgに。

そしてエモンダの決戦仕様の重量は6.5kgとなりあまり変わっていません。計測ミスをしてました。

 

少し増加した重量ですがこれについては理由があります。
  1. サドルが軽量のSLR 125gからBontrager Ajna Elite Women’s Saddle 165gに変更
  2. ハンドル幅が400mmから420mmに変更で重量増
  3. フロントレバー左ブレーキがDURA-ACEからティアグラに変更
  4. スプロケットがDURA-ACE12-23からアルテグラ11-23に変更
  5. シートポストが20mmセットバックのロングに変更
  6. フロントがコンパクトからセミコンパクトに変更

 

ここからの軽量化は結構難しいですね。コンポは最終的に変えないと古いコンポが混在しているので変更が必要です。
6kgキリにはあと500g軽量化しないといけないのですが、これは難しいですね。あと削れて200gくらいでしょうかね。
これについてはまた、妄想してみたいと思います。

 

フレームサイズとジオメトリーは同じ

引用 http://trek.scene7.com/is/content/TrekBicycleProducts/Asset%20Library/tech-docs/2018-emonda/TK17_Catalog_Emonda_Tech_Guide_jp.pdf

 

マドンとエモンダですから、目指すべき走りも違います。それぞれの特徴は

  • マドン9   速さの追及 ついにエアロ形状に
  • エモンダ 登りの追及 新型で更にフレームの軽量化
  • ドマーネ 快適性の追求 振動吸収にすぐれている

マドンは、レース志向のフレームですね。現在のマドン9はエアロ形状になりました。

エモンダの出てきた時にはヒルクライム用と言われていたのですが、今はエモンダもレースで投入されてます。
アルベルト・コンタドール選手がツールでも使用してましたからレースでも問題なしですね。しかも、2017ブエルタでもエモンダでアングリルを制覇しましたね。

引退レースでカッコ良すぎです!

マドン6とエモンダSLRですが、再度ジオメトリーを見てみます。

 

 

全く同じで、エモンダのほうがシートポストの長さの選択幅が増えています。

今や姿・形を全く変えてきたマドン9とエモンダSLRですが、どうも私は今回のエモンダSLRがマドン7の進化系のような気がしてなりません。

エアロを追及し、より軽量化し剛性をあげてレースでも使用できるタイプとなってきたように思えます。

 

フレーム形状の違い

トップチューブが見た目に大きな違いが出てます。

  • マドンのストレート形状に対してエモンダは真ん中が細くやや弓なりに見えます。
  • 全体的にエモンダは流線型となっています。
  • マドンの上から見た幅は42mm  エモンダの一番細い部分は38mm
  • 横からみた高さですがマドンは36mm  エモンダは29.3mm
  • 全体的にエモンダは細くなってますね。

上から撮影

横から撮影

上から撮影

何年か前のスペシャライズドのターマックですけど、トップチュープを上から押すとペコペコとへこんでいました。
エモンダもそうかなと心配してましたけれども、全くへこむようなことはありませんでした。少し安心(笑い)

 

フロントフォーク

  • マドンのやや直線形に見える形状に対してエモンダはやや流線型。
  • 太さは、どちらも同じサイズで、下の細い部分22mm 上の太い部分45mm。
  • 前から見た太さも変わらず

フロントフォークはあまり大きく違わないです。構造的にも重量的にも完成形に近いのでしょうか。

 

シートステイ

  • マドンの上の太い部分18mm エモンダは 15.5mm 下の細い部分はどちらも10mm
  • 見た目も少し、エモンダが細く見えます。

 

シートステイブリッジ

ここは大きく違いますね。マドンは一体化してますけどエモンダは普通のタイプで大きく重量の差が出てそうです。

 

BB回り

ここは嬉しい点の一つです。マドンは剛性を出す為なのか、太くなってたんですよね。ここに外で乗るとゴミがたまってました。
これが一番嫌な部分だったのですが、これがなくなりすっきりと!

ワイヤーの処理も内蔵から、普通の通し方になり簡単ですね。
 

ダウンチューブ

  • マドンの横からみた厚さ55mm  エモンダは 45mm 細くなってますね。10mmも違う!
  • 全体的にマドンよりも細くなってます。
  • 横から見て太いのは、スチールのフレームと比べるとカッコ悪いですよね。少し細くなったのはとても嬉しいです。

チェーンステイ

  • マドンの細い部分17mm   エモンダ21mm
  • センサー部分の処理が違いますね。フレームで処理するかDuotrapで処理するのか
  • チェーンステイはエモンダのほうが太くなって剛性を上げてますね

チェーンステイの剛性を考えるとこのセンサーの変更は良いかもしれません。ですがマビックホイールを使う私の場合、問題点が出てきました。
以下で記事にしています。
 

 

ヘッドチューブ

  1. マークが塗装だったのが、埋め込みになってます。
  2. 形状も前から見るとストレートから楕円のように変化してますね。
  3. ケーブルの通し方が変わってます。空気抵抗を考えたんでしょうか。

全体的に軽量化出来る所は、細く剛性の欲しい所は太く。空気抵抗も軽減されていると思われます。

 

チェーンキャッチャーが標準で装備

これまで、コンパクトクランクを使っていたため、2度ほど市販のチェーンキャッチャーを付けていました。2度ということは折れたということですね(笑い)  市販のチェーンキャッチャーですが、全く意味なかったです。これがあるために、はずれた時には逆にチェーンを戻しにくいという欠点もありました。

ですから、2回目に折れてからはつけるのはやめてました。これが標準としてついてくるようになったのは良いですね。ここまで500キロではチェーン落ちがありません。

 

六角レンチがフレームに付属

  • 4mmの六角レンチ(自転車用語ではアーレンキーといいます) 5Nm
  • ハンドル回りのみ使用可能です。
  • 締めつけ専用です。

この六角レンチは、5Nmに達すると「カチッ」と音のするタイプです。トルクをかけるレンチにも色々と種類があってこれはプレセット型です。
自転車の場合、カーボンパーツが増えているため最近ではデジタルトルクレンチを使用するようになってきてます。
これはカーボンの特性として力をかけると変形してしまうので、何度も締めたりしていると変形が進みカーボンが破断することがあるからです。
デジタルトルクレンチについて考察し出すと、またキリがなくなりそうなので又の機会にいたします。

 

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乗り心地は

今回一番心配したのは、コンパクトからセミコンパクトにしたことによる影響です。脚力のない私には、それが一番の心配でした。

平地は52でも問題なし。ただ坂は34が良かった。36で坂が上がれるのかなあと。

ただ、52のアウターだと36しか現在は対応してないので仕方ないですね。

じゃあなんで、コンパクトからセミコンパクトに戻すのかの理由ですが

  • 車に中積みして後輪のホイールをはずしておくとチェーンが外れる
  • アウターのロー近くのギアで後ろ回しのぺダリングをするとチェーンが外れる
  • トップスピードが出なくなった。
  • 変速していてチェーンが落ちることが多すぎ
  • スタートする時に、チェーンが落ちるとテンションも落ちる^^;
軽量化も狙ってコンパクトにしていた私。最大の理由はチェーンが落ちるストレスをなくしたいからです。もう、何度落ちたことか。
フレームを傷つけ、手を真っ黒にして泣きながら直してました。
私がバラバラのコンポを使っているのも問題がおおいにあるとは思います。けどねえ~。先立つものがないのだから仕方ないです。
コンポ揃えようとしてたらフレームが御臨終なので又先延ばしです^^;

初試乗として、とりあえずホイールはR-SYSでリアカセットは12-25の仕様で走ってみました。

フレームのサイズとジオメトリーは全く一緒なので、乗車した時の感じは全く同じです。

平地での踏み心地ですが、足にかかる感じは全く同じ程度か、少し軽く感じます。試しに少しスピードを上げてみると、あっというまに40km/hに。アウター52は温泉チャンピオンから貰ったものなので、山岳王のパワー貰ってるんですかね!

登りも心配していたのですが、インナー36でもほとんど変わらないです。ちなみにギア比ですが

アウタートップ  52÷12=4.33  50÷12=4.17
インナーロー    36÷25= 1.44  34÷25=1.36
四捨五入すると0.1しか違わないことに

これなら決戦用のENVEはR-SYSよりも200gは軽いので、登りもカセットは11-23で行けそうです!

15%以上の勾配のある激坂には、興味ないし、腰に悪いし、行きたくないです(笑い)

 

ファーストインプレッションなのでプラシーボ効果もあると思います。ですから、しっかりと「もがいて」からどうなのか、長距離を乗ったあとはどうなのか検証してみたいと思います。
 

軽量化は登板に役にたったのか

軽量化が少しは坂を登るのに役にたったのか、こちらの記事で考えてみます。
ロードバイクに必要なワット数の計算ですが
平地の場合 全負荷=空気抵抗+タイヤの転がり抵抗+駆動伝達損失
坂の場合  全負荷=空気抵抗+タイヤの転がり抵抗+駆動伝達損失+位置エネルギー
以上の計算値に速度をかけると仕事率がでます。
仕事率=全負荷×速度でワット数

平地に関しては、自転車の軽量化はほとんど関係がないです。ですが、坂になると自転車を0.5kg軽量化した場合に軽減されるワット数は平地の約8倍になります。

ですから200gの軽量化でも坂を登ることに関しては意味があるのかもしれないですね。

引用 ワット数の計算と、軽量化の効果

参考  ワットか軽量化か  こちらの記事もオモシロイです。私もSAKURA製品使ってます。

 

新型DuoTrapがR-SYSと相性が悪いかも

大変困った問題が発生しました。

この間隔を見てみて下さい。わずか2mmくらいしかありません。

R-SYSの後輪のスポークはカーボンの丸スポークで径4mmです。

2012年購入でR-SYS-SLR 重量は1,385gくらいです。

まず、第一に磁石をセンサー部分に持っていくと、当たってしまいます。

とりあえず融着テープでセンサーが感知してくれる位置にしました。

マビックのR-SYS及び、丸スポークを使っているキシリウムを使っている人は要注意かもしれません。少しダンシングしてみましたけど、音がするので怖くてモガキなんかはしていません。
最初に乗った時には、まだセンサーなしで走ってました。何か対策をしないとこれは危なくて使えないかもです。

 

ちなみにENVEのスポークはSAPIMなので問題ないです。

トレックとマビックは仲が悪いのでしょうか?  ホイール形状の違いなので、これについては別記事でじっくりと考察してみたいと思います。解決策が見つかれば良いのですけど~
 
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まとめ

通勤用と練習用のホイールであるR-SYSのセンサーとの干渉がやっかいです。その他に関してはとて良い印象が高いですね。フレームの色も気にいりました。あとはシートポストの色が~。

以前使っていたエアロ形状のシートポストがどこに行ったのか、わからなくてちょっと残念です。まあ、変えるとしたら黒ですね。と、いうか黒しかないです^^;

これで、とりあえずフレームに関しては安心して乗ることが出来るようになりました。インプレは随時行っていきたいと思います。このフレーム、末永く相棒として活躍して貰おうと思います。

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