2月11日から開幕するツール・ド・ラ・プロヴァンス。このフランスで行われるレースの歴史は古くはない。
今年で6回目となるステージレースだ。昨年は、モンヴァントゥの登りでナイロ・キンタナが異次元の走りを見せてくれた。非公式ながら、頂上手前6kmのシャレーレイナール(登坂距離9.5km/平均勾配9.3%)まで最速記録で上がっている。
この時のナイロ・キンタナは速かった。交通事故のケガさえなければ、最高の状態でツールに出場出来ていたのに本当に残念。
この、フランスのステージレースには、多くの人気ライダーが出場する。昨年に続いてジュリアン・アラフィリップもアルカンシェルをまとって登場。
注目されるのは、2019ツール覇者のエガン・ベルナル率いるイネオス・グレナディアーズだ。メンバーが決まっているので見てみよう。
イネオス・グレナディアーズのスタートリスト
Next stop ⏩ #TDLP21 🇫🇷 pic.twitter.com/BItVWFEzm6
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) February 8, 2021
- エガン・ベルナル
- ローレンス・デプルス
- エディ・ダンバー
- ジャンニ・モスコン
- カルロス・ロドリゲス
- イバン・ソーサ
- ベン・スウィフト
ベルナルは先週、すでにエトワール・ド・ベセージュでシーズンを開始し、総合64位でフィニッシュしている。
第3ステージでは、ミハウ・クフィアトコフスキと共に逃げにのってミハウの総合を狙う動きをアシストした。
山岳ポイント前での引きに、スプリントポイントでも前を引いて牽引。ティム・ウェレンスが一人で逃げてからは、ロットのチームプレイにより一人で追走集団の先頭を引き続けた。
最終的に、総合2位となったミハウ・クフィアトコフスキとツールのリーダー役を指名されているゲラント・トーマスは今回いない。
メンバーを見ても、エガン・ベルナルがリーダーであることは間違いない。
ただ、復帰途上と言っても良いので、エディ・ダンバーがエースとなる可能性は高いかもしれない。
移籍してきた、ローレンス・デプルスも登場する。彼はツール・ド・フランスのロングリストの中にも名前を連ねている。身体の調子が完全に戻っているのか証明しなければならない。
移籍の噂のあったジャンニ・モスコンも出場。
2シーズンに渡って勝利もなく、問題行動も多いので来シーズンには移籍となるかもしれない。その前に存在感を示しておく必要はあるだろう。
山岳では、イバン・ソーサ、エディ・ダンバーもおり、スプリントはベン・スウィフトが担当する。かなり強力なメンバーなので、モンヴァントゥの登りでエガン・ベルナルがどう走るのか注目して見ておきたい。
果たして、登りでも上位に食い込んでいけるのか気になるところだ。出場する予定のジロを占う上でも重要なステージとなる。
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