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ジロ・デ・イタリア第21ステージ 最終個人タイムトライヤルを制したライダーは誰か?

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Photo credit: Richard Ricciardi on VisualHunt
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長かったジロ・デ・イタリアも最終日。

昨日のステージでは、最も期待されたサイモン・イェーツがまさかの失速。疲れがあったとも言っているけど、山岳での冷たい雨は、確実に彼の太陽エネルギーを奪ったのではないかな。

天気が良くて山岳でも、もう少し気温が高ければ調子は違っていたように思うのは私だけかな。

最終的には、イネオスのチーム力にベルナルは救われた形となった。実際にジロが終われば背中の状態についても話をしてくれるだろう。

さて、表彰台の順位は変わらないかもしれないが、総合10位までは変わりそうだ。要注目はクイックステップのアルメイダと、ユンボ・ヴィズマのトビアス・フォスだ。

第1ステージと同様の力を発揮できると大きく総合順位を上げそうだ。

 

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第21ステージ セナーゴ~ミラノ 30.3㎞

コースマップ photo giroditalia

 

スタート地点は、ミラノ北西部のセナーゴでジロでは初めてスタート地点となる。スタート直後こそ、カーブが連続しているが、後半には長い直線もありタイムトライヤルスペシャリスト向きだ。

中間タイム計測はスタートから9km地点。次の計測は更に10km進んだ地点で行われる。ゴール前も3回のカーブがあるので落車のないように願いたい。

 

第21ステージ photo giroditalia

 

コースは全くのフラット。なだらかに下っており、スタートからゴールでは50mほど標高が違う。登りが全くないので、クライマーは大きくタイムを失いそうだ。

 

エリア・ヴィヴィアーニ

photo Tiz-cyclingストリーミングスクリーンショット 以下同様

 

エリア・ヴィヴィアーニは、このジロではトップ10フニッシュはするのだけど、勝利には全く絡めなかった。第2ステージと第5ステージの3位が最高位。

Cofidis, Solutions Créditsに移籍して、今年は初めての1勝をあげたがその後が続かない。

 

ゴールではVサイン。ツール・ド・フランスでは勝利をつかむことが出来るかな。

 

フィリッポ・ガンナ

トップガンナことフィリッポ・ガンナ登場。第1ステージの優勝に続いて勝利なるか。

 

フロントホイールのハブのエンド キャップがUCIから違反だと言われているけど、見てもわからん。ホイールは一緒なので、エンドキャップだけ変えているみたい。

 

そして、こちらの画像でもわかるように腕に縦のラインが見える。これは、スキンスーツの下のベースレイヤーで、エアロストリップが付いている。これは流石にUCIも禁止しないだろう。効果のほどはわからないけど。

 

なんと、ガンナはラスト3kmでパンクでバイク交換。これは大きなタイムロスだ。

 

ガンナは、34分49秒。53.592km/hでホットシートに座る。ガンナの右膝のテーピングが気になる。少し膝を痛めているのだろうか?

後続では、レミ・カヴァニャのタイムが気になる。ゴール後はパンクのために少し不機嫌。

 

サガン

サガンは、マリア・チクラミーノジャージでスタート。TTバイクもフレームはカスタムペイントされているようだ。

ただ、ガンナと同じ時に走っているのでバイクは全く写らず。ロートバイクはみせてくれている。

 

サガンは無事にゴール。これでマリア・チクラミーノ獲得。ジロでは初めての獲得となった。ツール・ド・フランスではサム・ベネットと対決することになる。

 

エドアルド・アッフィニ

第1ステージ2位となっていたエドアルド・アッフィニ。第1中間地点は10分34秒で通過。ガンナから16秒遅れている。

 

最後に追い込んできて34分1秒でゴール。av53.439km/h。暫定2位で後ろのライダーを待つことになる。ガンナからは12秒遅れ。

 

ジョフリー・ブシャール

山岳賞を見事に獲得。2019ブエルタでの山岳賞につづいて2度目の山岳賞だ。

このジロの間、私はなんとか順位を上げることができた。主な挑戦者はエガン・ベルナルだったが、彼は主にジロの勝利に関心があり、他の優先事項もあった。

20ステージも少し運が良かったが、このジャージのために一生懸命戦かった。やったよ!

 

レミ・カヴァニャ

レミ・カヴァニャは第1中間計測を10分32秒の暫定3位で通過。ガンナから14秒遅れている。後半ガンナはパンクしているので、ここからどうなるかだ。

 

 

ただ、レミ・カヴァニャはゴール手前でカーブを曲がり切れずに落車してしまう。
 

レミ・カヴァニャは落車したが、ゴールタイムは34分。av53.452km/hでガンナから12秒遅れの暫定2位。

ゴール後にレミ・カヴァニャは背中を押さえていた。落車がなければもう少しタイムは縮まっていたか、カヴァニャのほうが速かったかもしれない。

レミ・カヴァニャの今年のTTは何度かアクシデントに見舞われている。

 

ヴィンチェンツォ・ニバリ

 

メッシーナのサメ、ヴィンチェンツォ・ニバリは手首の骨折から強硬して出場。ジロでも2度は落車している。

2度のジロ制覇をしたニバリにとって、総合18位は不本意だろう。ツール・ド・フランスでは復活出来るかな。

 

ロレンツォ・フォルトゥナート

第14ステージのゾンコランの登りでEOLO-Kometaに待望の1勝をプレゼントしたロレンツォ・フォルトゥナート。

総合でも14位と登りの強さは素晴らしいものがある。第20ステージからアルベルト・コンタドールのブラントのAURUM MAGMAのカスタムペイントバイクに乗っている。

 

ジャンニ・モスコン

 

ジロでは良いアシストを見せていたジャンニ・モスコン。なんとTTでも9位でゴール。総合24位となっている。

問題行為は多いけれども実力は間違いない。

 

ジョアン・アルメイダ

アルメイダは、TTの力を発揮して、ステージ5位となる。ガンナから27秒遅れで収めており、総合では2つ順位をあげて、6位となった。

前半戦遅れずに、レムコ・エヴェネプールのアシストとならなければ、もっと良い順位だったのは間違いない。来シーズンはどこに移籍となるかな。

 

ロマン・バルデ

 

第20ステージは、優勝する気満々だったのだが、最後はダミアノーノ・カルーゾの走りに圧倒された。総合では、5位から7位に落ちてしまう。やはり、課題はTTだ。

ツールには出場せず、ブエルタに照準を合わせている。当然、オリンピックも狙ってくるだろう。

 

アレクサンドル・ウラソフ

  

アレクサンドル・ウラソフがスタート。TTはそれほど不得意ではない。目標は総合順位のキープとなるだろう。

 

 

アレクサンドル・ウラソフは、ステージ19位とあまり良い走りはできなかった。だが、総合4位はがっちりとキープ。

昨年のジロは、腹痛のためにリタイヤしており雪辱が果たせたのではないかな。

 

サイモン・イェーツ

サイモン・イェーツも前半戦の天候にやられた一人だ。

 

2018年のジロのように21位まで崩れることはなかった。前半の体調不良がなければ、ベルナルに対してもっとプレッシャーをかけれていただろう。

そのまま、ツール・ド・フランスにも出場するが、こちらではステージ狙いだろうか?

 

ダミアノーノ・カルーゾ

昨日のステージで素晴らしい走りをみせたダミアノーノ・カルーゾ。計画にない走りだったが、下りからのペースアップで抜け出したのはリスクはあったが、見事に成功した。

 

ダミアノーノ・カルーゾのTTは速い。スペシャリストではないが、このステージではどこまでベルナルとのタイムを縮められるのか注目された。

 

   

ゴールではガッツボーズ。スタート前1分59秒だったタイム差を1分29秒まで30秒も縮めることが出来た。

彼にとってこれはキャリア最大の成績であり、アシストという立場だが、実力はエース級であることの証明となった。

今後の出場レースの予定は、決まってないがグランドツールのエースを任せても良いではないかな。それくらい安定している。

 

エガン・ベルナル

落車しなければ、エガン・ベルナルの総合は間違いない。

 

この細い身体のどこに、パワーが秘められているのか。TTは背中の痛みのために練習出来ていないというが、この姿勢は背中には良くないだろう。

 

ベルナルのスペアバイクもピンクに染まっている。

 

ベルナルは、ステージ24位と素晴らしい走り。勝利を確信してバンザイゴールとなった。

2019ツール・ド・フランスの勝利から2度目のグランツール制覇だ。次の予定はブエルタだが、この時には背中の問題も万全となっているだろう。

前半戦のような戦い方が出来れば、見ている側は面白いけど、身体の問題もあるので無理は良くない。後半は疲れと、背中の痛みもあったはずだ。

完全な状態にして、守るベルナルでなく、攻撃的なベルナルの姿をブエルタでは見せて貰いたい。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第21ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time Avg
1  GANNA Filippo INEOS Grenadiers 100 80 0:33:48 53.787
2  CAVAGNA Rémi Deceuninck – Quick Step 40 50 0:12 53.471
3  AFFINI Edoardo Team Jumbo-Visma 20 35 0:13 53.444
4  SOBRERO Matteo Astana – Premier Tech 12 25 0:14 53.418
5  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 4 18 0:27 53.080
6  WALSCHEID Max Team Qhubeka ASSOS   15 0:33 52.926
7  BETTIOL Alberto EF Education – Nippo   12 0:34 52.900
8  TRATNIK Jan Bahrain – Victorious   10 0:42 52.696
9  MOSCON Gianni INEOS Grenadiers   8 0:44 52.645
10  KEISSE Iljo Deceuninck – Quick Step   6 0:47 52.569

ガンナは、レミ・カヴァニャの落車に助けられた感じもするけど、ガンナもパンクしているので、お互い様かな。TTに強いガンナは当分続きそうですね。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Time
1 1  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 850 400 86:17:28
2 2  CARUSO Damiano Bahrain – Victorious 680 290 1:29
3 3  YATES Simon Team BikeExchange 575 240 4:15
4 4  VLASOV Aleksandr Astana – Premier Tech 460 220 6:40
5 6 ▲1  MARTÍNEZ Daniel Felipe INEOS Grenadiers 380 200 7:24
6 8 ▲2  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 320 190 ,,
7 5 ▼2  BARDET Romain Team DSM 260 180 8:05
8 7 ▼1  CARTHY Hugh EF Education – Nippo 220 170 8:56
9 9  FOSS Tobias Team Jumbo-Visma 180 160 11:44
10 10  MARTIN Dan Israel Start-Up Nation 140 150 18:35

ダニエル・マルティネスはジロのMVPと言ってもよいかも。最後も得意のTTで順位を上げてきた。彼もこれまでの最高順位だ。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  SAGAN Peter BORA – hansgrohe 136
2 2  CIMOLAI Davide Israel Start-Up Nation 118
3 3  GAVIRIA Fernando UAE-Team Emirates 116
4 4  VIVIANI Elia Cofidis, Solutions Crédits 86
5 5  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 80
6 6  DE BONDT Dries Alpecin-Fenix 71
7 7  PASQUALON Andrea Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 61
8 8  CONSONNI Simone Cofidis, Solutions Crédits 60
9 12 ▲3  AFFINI Edoardo Team Jumbo-Visma 59
10 10  BETTIOL Alberto EF Education – Nippo 57

サガンは息子と一緒に表彰台に。ゆっくり休んでツール・ド・フランスだ。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  BOUCHARD Geoffrey AG2R Citroën Team 184
2 2  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 140
3 3  CARUSO Damiano Bahrain – Victorious 99
4 4  MARTIN Dan Israel Start-Up Nation 83
5 5  YATES Simon Team BikeExchange 61
6 6  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 54
7 7  MOLLEMA Bauke Trek – Segafredo 53
8 8  FORTUNATO Lorenzo EOLO-Kometa 52
9 9  BARDET Romain Team DSM 49
10 10  STORER Michael Team DSM 46

最終ステージは、山岳でも切れていたけどベルナルには追いつかれなかったですね。

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 86:17:28
2 2  VLASOV Aleksandr Astana – Premier Tech 6:40
3 3  MARTÍNEZ Daniel Felipe INEOS Grenadiers 7:24
4 4  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step ,,
5 5  FOSS Tobias Team Jumbo-Visma 11:44
6 7 ▲1  VALTER Attila Groupama – FDJ 45:30
7 6 ▼1  FORTUNATO Lorenzo EOLO-Kometa 47:31
8 8  STORER Michael Team DSM 1:49:05
9 10 ▲1  TEJADA Harold Astana – Premier Tech 2:01:12
10 11 ▲1  COVI Alessandro UAE-Team Emirates 2:03:30

ここに、レムコ・エヴェネプールの名前がないのは少し残念だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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