ツール・ド・フランスがついに開幕。
初日のデンマーク、コペンハーゲンはまさかの雨。しかも、雨が降るのは後半にかけてという予報だったので、各チーム共に総合系、TTスペシャリストは前半に走ることを選択。
だが、天気予報は当たらず、後半のほうが雨がほとんど止んで路面も一部乾いた部分もあったほど。INEOS Grenadiersは、初日からフィリッポ・ガンナのマイヨジョーヌ獲得というのが目標だったはず。
だが、ガンナのトップタイム更新は、次のワウト・ファンアールトによってすぐに破られる。ガンナとゲラント・トーマスは速く走れなかった原因がそれぞれある。
フィリッポ・ガンナ
フィリッポ・ガンナは、マチュー・ファンデルプールの記録を2秒64更新して暫定トップに。
だが、最終的には10秒遅れの4位という結果に。これには誰もが雨で滑る路面だったことが原因だと思っただろう。
実際に、途中カーブで一度、滑りそうになったこともあり慎重に走ったこともあっただろう。
だが、もっとも大事なラストスバートが出来なかった原因がある。それは、ガンナのタイヤがパンクしていたことだ。
それでも、プロトタイプのContinental Grand Prix 5000TTTdFチューブレスタイヤを使っており、最小限の減速で済んでいる。
完全に空気が抜けていたら走ることは出来なかっただろう。これはチューブレスを選択して良かったということになる。
ガンナには、第20ステージの40kmの個人タイムトライヤルでトップを取ることに期待しよう。
ゲラント・トーマス
スタート台に立つ、ゲラント・トーマス。もう、間違い探しのクイズのようなものだ。何がおかしいのか、種明かしをする前に少し観察の時間を。
色が一緒なので、わかりにくいけど、ゲラント・トーマスは、なんとジレを着たままスタートしてしまったのだ。
タイムトライヤルでは、空気抵抗を少しでも少なくするためにスキンスーツを使用するライダーが多い。
各チーム共にブランドがしのぎを削っているのだけど、スキンスーツの上からジレを着られてはねえ~。
ゲラント・トーマスはジレを着ていたことについて
脚は良かったのだけど、ジレを着ていたのが残念だ。もっといい走りができたと思うので、悔しいし、いつももっと欲しくなってしまうんだ。
少なくとも僕は暖かかったから、風邪をひくことはないんだけどね。
勿体ない。基本的なことなんだけど、スタッフも気づかなかったのだから仕方ない。総合ではタデイ・ポガチャルに18秒差。チームメイトのアダム・イェーツに2秒遅れた。
ジレを着ていなかったら、もう少しタイムを縮めた可能性は大きい。INEOS Grenadiersは初日から計算が狂った感じか。
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