2022パリ〜ルーベでの勝利後、ディラン・ファンバーレルには、Jumbo-Visma、INEOS Grenadiers、UAE Team Emiratesの3チームから、今後数年間のオファーがあった。
ディラン・ファンバーレの大きな勝利はパリ~ルーベだけでなく、2021ドワルス・ドール・フラーンデレンも50kmの独走で勝ちとっている。
これだけの力がありながら、Team Visma | Lease a Bikeでは勝利は2023年の2勝のみとなった。綺羅星のごとくスター選手のいるTeam Visma | Lease a Bikeから、ディラン・ファンバーレは新天地を求めてウルフパックに移籍する。
2027年までの2年契約
The man who tamed the cobbles of Paris-Roubaix.
The Dutch powerhouse with a World Championship medal and multiple Classics wins to his name 🔥
Welcome to the Wolfpack, @DylanvanBaarle 👊
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— Soudal Quick-Step Pro Cycling Team (@soudalquickstep) August 8, 2025
ディラン・ファンバーレは2014年Garmin Sharp でプロキャリアをスタート。プロ1年目でジロ・デ・イタリアに出場。
そして、2014 ツアー・オブ・ブリテンで総合優勝を飾っている。現在EF Education-EasyPostと名前が変更になったチームに4年間在籍。
2018年にチームスカイに移籍。スカイの最初の年にオランダの2018 オランダTTチャンピオン獲得。2019 ヘラルドサンツアーで総合優勝を飾っている。
スカイではクラシック班のエースとして活躍。ただ、グランドツアーでは平地担当要員であり、自分が勝利を狙える立場にはなかった。
忘れてはいけないのは、2021世界選手権ロードも2位、2022ロンド・ファン・フラーンデレン2位など、エースとして走れる場合には、実力を遺憾なく発揮するタイプなのだ。
2023年にJumbo-Vismaに移籍し、2023 オンループ・ヘットニュースブラッドで独走勝利。
Jumbo-Vismaが最も強かった時期で、ワウト・ファンアールト、クリストフ・ラポルト、ティシュ・ベノート、ヤン・トラトニクと勝利を狙う体制が出来ていた。
2024年はクリテリウム・デュ・ドーフィネで鎖骨骨折。ツールを逃している。そしてブエルタでも第2ステージでリタイヤ。
2024・2025年とチームの低迷とまでは言わないけれど、ディラン・ファンバーレも同じような感じとなっていた。ここは、レムコ・エヴェネプールが抜けて体制を変えないといけないチームで再び勝利を目指すのが賢明だ。
ディラン・ファンバーレのコメント
若い頃、特にトム・ボーネンの時代にテレビで見ていたチーム、Soudal – Quick Stepに加わることになり、信じられないほど興奮している。
来年からウルフパックの一員になれるなんて夢のようだ。外から見ると、ひとつの大きな家族のような印象を受けるし、その一員になれることをうれしく思う。
僕の目標は、クラシックのためにベストのレベルに戻ることで、できればそこで勝利を目指して戦いたい。また、グランツールではできるだけGC選手たちを助けたいし、チャンスがあればステージ優勝やウィークレースも狙いたい。
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