UAE Team Emirates – XRGは、2026年シーズンの壮大な計画を発表した。
タデイ・ポガチャルがツール・ド・フランスとモニュメント制覇に集中する一方で、ポルトガルの実力者ジョアン・アルメイダには、かつてない大きなチャンスと自由が与えられることになった。
グランツールのエースに
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近年、アルメイダはツール・ド・フランスなどでポガチャルの最強の山岳アシストとしてチームに貢献してきた。しかし、2026年はその役割から解放される。
彼はツール・ド・フランスのメンバーからは外れ、その代わりにジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャで、チームの全リソースを自身の勝利のために使うことができる。
これは、ポガチャルの影に隠れることなく、アルメイダ自身がグランツールウィナーになるための野望を、チームが全面的にバックアップするという意思表示だ。
あらためて、2025年シーズンのジョアン・アルメイダの成績を見てみると
- ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ 総合2位
- ヴォルタ・アン・アルガルヴェ 総合2位
- パリ~ニース 第4ステージ優勝・総合6位
- イツリア・バスクカントリー 第4・6ステージ優勝・総合優勝
- ツール・ド・ロマンディ 総合優勝
- ツール・ド・スイス 第4・7・8ステージ優勝・総合優勝
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 第13ステージ優勝・総合2位
イツリア・バスクカントリー、ツール・ド・ロマンディ、ツール・ド・スイスを同一年で制覇したライダーということだ。
さらに、ツール・ド・ロマンディとツール・ド・スイスを同一年に制覇した初の外国人ライダー。特にツール・ド・スイスでは第1ステージの3分12秒差を最終個人タイムトライヤルで見事に逆転している。
キャリアハイの11勝をあげたジョアン・アルメイダは自由の身となっている。UAE Team Emirates – XRGとしては、今のタデイ・ポガチャルならば、ジョアン・アルメイダのアシストがなくても大丈夫と考えいるのだろう。
ジョアン・アルメイダの代わりはアイザック・デルトロとなる。ツール初出場となるが、勿体ない気がする。これについては別記事で。
ジョアン・アルメイダのコメント
ジロに戻ってこられて嬉しい。チームと話し合って、このチャンスを与えてもらったんだ。
ヨナス・ヴィンゲゴーと対戦する可能性が高いですね。
もし彼が出場して、私が彼に勝てば、誰もが彼のレベルの高さを語るだろう。誰でも負ける可能性はあるよね? まあ、タデイ・ポガチャルは無理かもしれないけど。マリア・ローザを狙うけど、言うは易く行うは難しだね。
ジョアン・アルメイダのレーススケジュール
🗓️ Le programme de Joao Almeida 🗓️#ciclismo #cyclisme pic.twitter.com/TUDFjcJjNk
— 🚴 Les Rois du Peloton 🚲 (@LRoisDuPeloton) December 13, 2025
2026年シーズンのジョアン・アルメイダのレーススケジュールは、ジロとブエルタの2つのグランツールで総合優勝を狙うという明確なリーダープランが組まれている。
これに伴い、タデイ・ポガチャルが出場するツール・ド・フランスには出場しない。
- 2月4日〜:ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ
- 2月14日:フィゲイラ・チャンピオンズ・クラシック
- 2月18日〜:ヴォルタ・アン・アルガルヴェ
- 3月8日〜:パリ〜ニース
- 3月23日〜:ボルタ・ア・カタルーニャ
- 5月8日〜:ジロ・デ・イタリア
- 6月:ポルトガル国内選手権
- 8月5日:ブエルタ・ア・ブルゴス
- 8月22日〜:ブエルタ・ア・エスパーニャ
母国ポルトガルのヴォルタ・アン・アルガルヴェが入っており、ボルタ・ア・カタルーニャのあとはジロに向けて高地トレーニングとなる。
フアン・アユソーが移籍したことも、ジョアン・アルメイダにはプラスになった形か。山岳アシストには、ブランドン・マクナリティティ、ジェイ・ヴァイン、アダム・イェーツ、マルク・ソレルと他チームならばエースで走れるライダーが揃っている。





コメント
アルメイダとビンゲゴーの対決は去年のベルタを第一ラウンドとするなら、第二ラウンドという感じでしょうか。
そこへヒンドレーやカラパス、リドル入りが噂されるジーが加わるのでしょうね。
長いTT、やや難易度低めの山岳はどうなるのでしょうね。
TTは雨なら差がつきにくそうです。
そうなりそうですね。リチャル・カラパスは契約延長なったんでしたっけ。レムコがジロに出なくなったので少し楽しみが減りましたけど、表彰台争いは面白そうですね。