過去15年間で最も成功したコロンビア人自転車選手の一人、エスデバン・チャベスが、プロ自転車選手としての引退を発表した。
チャベスは、イル・ロンバルディアでの優勝や、ジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャでの表彰台入りなど、輝かしいキャリアを築いた後での決断となっている。
エスデバン・チャベス
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攻撃的な走りと常に笑顔を絶やさないチャベスは、母国コロンビアをはじめ、観客の人気者となった。プロチームデビューは2011年にさかのぼる。
プロコンチネンタルチームColombia es Pasión – Café de Colombiaのユニフォームを着て、チャベスは初めてヨーロッパの自転車競技の世界に触れ、間もなく注目を集める存在となった。
エスデバン・チャベスは、2013年レース中の事故で右鎖骨の複合骨折、頭蓋骨の骨折、右頬骨、上顎洞と蝶形骨、穿刺された肺、肋骨骨折の重症をおってしまう。
サイクリングキャリアが終わってもおかしくないケガで、この時の不自由な生活がエスデバン・チャベス財団を立ち上げることにつながっており、子供を整形外科的に救う活動をしている。
エスデバン・チャベスは、翌年の2014年に、オーストラリアのチームに加入した。
オリカ・グリーンエッジに加入したチャベスは、単にレースに復帰しただけでなく、初めてワールドツアーに参加し、コロンビアで最も成功したサイクリストの一人となり、プロプロトン全体で最も愛されているライダーの一人となった。
エスデバン・チャベスのGreenEdgeでのキャリアハイライトは、2016年のイル・ロンバルディアでの勝利だ。
これは、コロンビア人として初のモニュメント優勝となっている。
また、ジロ・デ・イタリアでの3ステージ優勝、ブエルタ・ア・エスパーニャでの2ステージ優勝、2016ジロ・デ・イタリアで総合2位、2016ブエルタ・ア・エスパーニャ総合3位など輝かしい記録を誇っている。
ただ、チャベスは、2017年には膝のケガ、肩の骨折。2018年には、伝染性単核球症にかかってしまいジロを総合73位で終えた後は、このシーズンレースを走ることはなかった。
この伝染性単核球症からの回復のために2年間低迷していた。
しかし、2021ボルタ・ア・カタルーニャ第4ステージで独走勝利を上げて、実に2年振りの勝利を上げる。
2021年シーズンは満足のいく成績を上げた。
- ボルタ・ア・カタルーニャ第3ステージ優勝 総合6位 ボイント賞獲得
- イツリア・バスクカントリー 総合9位
- フレッシュ・ワロンヌ 8位
- グロサー・プライス・デス・カントン・アールガウ 3位
- ツール・ド・スイス 総合10位
- ツール・ド・フランス 総合13位
ツールを総合13位で終えたのは素晴らしい。2022年にEF Education-EasyPostに移籍。2023 コロンビア選手権ロードで初めての国内タイトルを獲得。だが、これがキャリア最後の勝利となっていた。
エスデバン・チャベスのコメント
とても幸せだ。自分のスポーツ選手としてのキャリアを誇りに思う。この章を今のように閉じられることを心から喜んでいる。
自転車のない私は何者か?自転車がなければ、私はエステバンだ。息子であり、兄弟であり、夫であり、父親だ。模範を示したいと願い、平穏を求め、自然と深く触れ合いたいと願う人間だ。学び続ける人間なのだ。

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