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2022 ツール・ド・フランス第10ステージ  レナード・ケムナがマイヨジョーヌを奪えなかった理由とは?

海外情報
Jill WellingtonによるPixabayからの画像
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BORA – hansgroheのレナード・ケムナは、第10ステージをスタートした時には、総合21位、8分43秒遅れだった。

まさか、そのタイム差がほとんどなくなるなんて、誰も想像しなかっただろう。ゴール手前からレナード・ケムナはバーチャルリーダーとなる。

だが、ゴールで待つレナード・ケムナはタデイ・ポガチャルのゴールを見てうなだれた。誰もがレナード・ケムナが、マイヨジョーヌを奪ったと思っていたのだけど。

マイヨジョーヌには、11秒足りなかった。これには二つの理由がある。

 

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総合2位も祝えない

 

レナード・ケムナはツイートで、全く祝っていない、とコメント。

あくまで、彼の最初の目標は、ステージ優勝だった。第7ステージでは、ゴール手前90mでヨナス・ヴィンゲゴーとタデイ・ポガチャルに抜かれて4位となっている。これも実に惜しいチャンスだった。

 

今日はただステージを狙いたかっただけなのに、本当に簡単にはいかなかった。みんなが僕に向かって走っているような印象で、最後の上りはまったく楽しくなかった。

特に最後の登りで大きな集団が前に出てきたときは、大変だった。

イエロージャージに関して、こんなに接戦になるとは思わなかった。もちろん、もう少しで手に入れられたのに、結局2回目は手ぶらだったと今になって気づいて、がっかりしている。

 

タデイ・ポガチャルのゴールを見るレナード・ケムナ Tiz-cycling ストリーミングより

 

結局、レナード・ケムナは、ステージ優勝を逃しただけでなく、イエロージャージも逃してしまった。総合トップには11秒及ばなかった。

一緒に逃げているライダーは、レナード・ケムナがマイヨジョーヌに近づいていることを知っており、追走をレナード・ケムナに任せてしまう。

これがレナード・ケムナがゴール前で力尽きた理由だ。最終的にトップのマグナス・コルトニールセンから22秒遅れの10位でゴールしている。

あとは、タデイ・ポガチャルのゴールを待つだけだったのだけど、これにも誤算が。

 

Jumbo-Visma

Tiz-cycling ストリーミングより

 

最後の登り、2級山岳モンテ・ド・ラルティポートに向かうまで、集団はUAE Team Emiratesが引いていた。

だが、登り始めから各チームが前に出てくる。その後、またUAE Team Emiratesが引きだしたのだけど、最後はブランドン・マクナリティだけに。

そして、ゴール手前ではJumbo-Vismaが先頭を引きだしてしまう。

BORA – hansgroheは、レナード・ケムナがイエロージャージを逃したのは、Jumbo-Vismaがプロトン先頭を引いたためだと言う。

タデイ・ポガチャルをイエローに保ち、総合優勝の責任を負わせるためだと分析している。

 

BORA – hansgroheのスポーツディレクターのロルフ・アルダグは、

Jumbo-Vismaが最後に走り出したので、まさかあんなことになるとは思わなかった。

我々にとっては不運だった。このツールでは、これまであまり運がなかったが、いつか変わることを期待している。

少なくともアレクサンドル・ウラソフのの調子は今日は良かった。それが今日の唯一のポジティブな点だ。

 

ゴール手前では、ワウト・ファンアールトが集団を引いており、これは結果的にタデイ・ポガチャルをアシストすることになった。

レナード・ケムナが、総合順位で最後まで脅威になるとは思えない。

まあ、引き続て第11ステージでもUAE Team Emiratesが集団コントロールしたほうが、Jumbo-Vismaにとっては好都合だから引いたのかもしれない。

UAE Team Emiratesは、少ない人数で第11ステージからの2連続山岳ステージを戦う。これは、Jumbo-Visma、INEOS Grenadiersにとっては好都合だ。

ただ、ステージ優勝、そしてマイヨジョーヌのゲットもできなかったレナード・ケムナにとっては、2番目の誤算だったと言わざるを得ない。

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