タデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴーの今シーズン最初の戦いがパリ~ニースで始まった。
初日から、タデイ・ポガチャルはボーナスタイムを貪欲に奪う作戦で、ゴールに向けての逃げも見せている。当然、ライバルとなるヨナス・ヴィンゲゴーも追った訳だが。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、パリ~ニースの8日間で何をしなければならないかを理解している。そして、ツールでは、その方法を正確に学んできた。
パリ~ニースの決戦は第7ステージとなりそうだが、その結果で7月のツールが決まる訳ではないとも述べている。
タデイ・ポガチャルに勝つ方法とは
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タデイ・ポガチャルは、ハエン・パライソ・インテリオルの初戦で勝利。ブエルタ・ア・アンダルシアではステージ3勝と総合優勝を飾っている。
これは、見ていてとても楽しいとヨハン・ブリュイネルはポッドキャスト「The Move」で語っている。
ただ、戦術的に最も賢い方法とは言えないとも。世界ナンバーワンを少し抑え、長期的にはもっと緩やかに進めるべきだとも。
一方、ヨナス・ヴィンゲゴーもグラン・カミノで3ステージ中3勝という素晴らしい走りを見せている。
タデイ・ポガチャルも、あなたも素晴らしいシーズンインをしてますね。
3ステージ全て勝てた。さらに総合順位も。あそこではうまくいったよ。あのステージは僕にも合っていた。
すでに二人の戦いは始まっていると思っても良いですか?
タデイも私も、レースをして勝つのが好きだから、どこでも自分たちなりにフラットに走るんだ。でも、常に、特別に彼を意識しているわけではない。
また、彼が私を限界まで、あるいはそれ以上に押し上げてくれるわけでもない。それよりも、自分が自分を追いこむんだ。
私はいつも、自分自身ができるだけ良い状態になるように心がけている。
「ポガチャルはいい選手だ、彼を越えなければならない」という考えではなく、「ポガチャルはいい選手だ、たくさん勝っている」と思っているのだ。
彼は強いライダーだから、彼とのレースも対戦もいつも楽しい。パリ~ニースを大きな目標のひとつに掲げているので、ここで勝ちたいのなら、とにかく彼に勝たなければならない。素晴らしい1週間となるだろう。
それはツール・ド・フランスの指標になる?
確かに、それは自信につながるかもしれない。でも、ここで勝つかどうか、調子がいいか悪いかは、7月以降の調子の良し悪しには関係ない。
また、ツールは1週間のステージレースとは全く異なる。僕とタデイの二人だけの戦いにはならないと思う。例えばイネオスは、強力なチームと強力なライダーをスタート地点に連れてくる。
このレースでは風の影響が多いとも言われてますね。どこかに落とし穴はありますか?
風か。それが好きかどうかはわからない。特にストレスがたまる。でも、その点では強いチームを信頼している。
3日目のチームタイムトライヤルも有利な展開となるはずだ。戦術も事前によく話し合っておく必要がある。しかし、目標はやはり、大会で何かをつかみ取ることだ。
土曜日のステージは、標高1,678mのコル・ド・ラ・クイヨール(Col de la Couillole)でフィニッシュしますね。ここでの決戦については?
登りが長くて高いほど、自分の強みになる。高地トレーニングで確立した。もちろん、それは2021年7月7日にはっきりした。モン・ヴァントゥで、ポガチャルを突き放した。
あれで私の『考え方』は完全に変わった。ポガチャルを倒すことはできないだろう、という破滅的な考えから、時々成功する、という観察に変わったんだ。
昨年のグラノンとオタカムも見て貰いたい。これまでのところ、2つが自分のベストパフォーマンスだ。
タデイ・ポガチャルは絶対に勝てない相手ではない。ヨナス・ヴィンゲゴーは、ツールでもチャンスはあると見ている。
今年のツールでは防衛する側に回るが、高度な山岳での戦いに勝機を見出すチャンスはあると自信を持っている。
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