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2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ Team Visma | Lease a Bikeはセップ・クスで連覇を狙う

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Photo credit: wrblokzijl on Visualhunt
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ブエルタの連覇を目指すTeam Visma | Lease a Bikeがメンバーを発表。

ツール・ド・フランスに続いて、ワウト・ファンアールトがメンバーに。今回はステージを貪欲に狙っていく。チームの話では5回はステージ優勝のチャンスがあるとか。

スーパーワウトの走りは見られるだろうか。

 

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Team Visma | Lease a Bikeのメンバー

 

1.セップ・クス
2.エドアルド・アッフィニ
3.ロベルト・ヘーシンク
4.ステフェン・クライスヴァイク
5.シアン・エイテブルックス
6.アッティラ・ヴァルテル
7.ワウト・ファンアールト
8.ディラン・ファンバーレ

 

ツール・ド・フランスに出場できなかった、ステフェン・クライスヴァイクとディラン・ファンバーレ、セップ・クスが登場する。

 

セップ・クス

 

セップ・クスは、コロナでツール・ド・フランス出場を逃したが、直前のブエルタ・ア・ブルゴスを総合優勝したことで、調子は上がっている。

昨年は、ジロ総合14位、ツール総合12位、ブエルタでは初めてのグランドツアー制覇となった。

ただ、このブエルタは初日と最終日に個人タイムトライヤルが組み込まれている。もし、総合優勝を狙うならば、山岳で十分なリードが必要となる。

 

セップ・クスのコメント

ブルゴスで勝てて、とても満足している。長い間レースに出ていなかったからね。これはいい確認だった。ツールを逃した悔しさはすぐに吹っ切れたけど、落ち込んだのは確か。幸運にも、その後ブエルタに集中することができた。

ブルゴスでの勝利は間違いなく自信になったが、バイクに戻ってみんなとレースができたことが何よりも嬉しかった。

3週間のレースではいろいろなことが起こりうるが、心身ともに調子が良くてうれしい。コロナ感染後、数日間は安静にしていたけれど、その後はしっかりトレーニングできた。

今回のブエルタについて、しっかりとした予想を立てるのは難しいと思う。例年とは違う準備でスタートしている。何よりも、これからの数週間を楽しみたい。

自分が総合優勝の最有力候補だとは思っていない。ブエルタでチームを引っ張る準備はできているけど、プレッシャーは感じていない。レースで成長し、すぐに良いリズムをつかめることを願っている。

ブエルタのレースはいつも楽しい。沿道の人々はとてもフレンドリーで、私の名前を呼んでくれたり、感謝の気持ちを伝えてくれたりする。

これが、これから数週間のブエルタレースをとても楽しみにしている理由のひとつだ。誇り高きディフェンディング・チャンピオンとして走るつもりだ。

 

ワウト・ファンアールト

 

ワウト・ファンアールトは、ジロ・デ・イタリアに出場する予定だったが、ドワルス・ドール・フラーンデレンでのクラッシュによる複数の肋骨、胸骨、鎖骨骨折で欠場。

さらに、オリンピックという目標があり、今年のツール・ド・フランスは出場しないはずだったワウト・ファンアールト。

しかし、ステフェン・クライスヴァイク、ディラン・ファンバーレが落車ででれず、ヨナス・ヴィンゲゴーは未知数。そうなるとチームを救うためにワウト・ファンアールトが出場しない訳にはいかなかった。

ツールでは、落車もあり満足のいく走りをできたとは言えない。パリ五輪では、タイムトライヤルで銅メダル。

このブエルタでは、スーパーワウトが見られるだろうか。

 

ワウト・ファンアールトのコメント

初めてのブエルタには本当に興奮している。ツールでは、終盤に良い脚を見つけることができ、オリンピックでも良い結果を残すことができた。確かに燃え尽きた感じはない。

もちろん、1年に2つのグランツールを走ることに体がどう反応するかは未知数だ。でもこのブエルタをうまくこなせる自信はある。

このいいフィーリングを活かしてまた勝ちたい。本当に切望しているんだ。まずはステージ優勝を目指そう。うまくいけば、それが3週間の成功につながる。

最初の数日はすでにいいチャンスがある。もしかしたら、赤いジャージも選択肢に入るかもしれない。個人的な目標はステージ優勝を狙うこと。加えて、セップとシアンに貢献したい。

 

シアン・エイテブルックス

 

シアン・エイテブルックスは17歳の時にBORA-hansgroheと契約。この時の契約では、2024年までだったが。

 

シアン・エイテブルックスの活躍を初めて見たのは、2021年のGrand Prix West Bohemia (1.1)。70kmの独走を見せてくれた。

 

2023年シーズンは、ツアー・オブ・オマーン総合9位、ボルタ・ア・カタルーニャ総合9位、ツール・ド・ロマンディ総合6位、ツール・ド・スイス総合7位と上位に入る活躍を見せる。

そして、初めてのグランドツアーである2023 ブエルタ・ア・エスパーニャで、総合8位。だが、この時にはアレクサンドル・ウラソフとの微妙な関係をコメントしていた。

また、第16ステージ終了時には、Jumbo-Vismaのチーム総合力について優位性を認めている。

 

その自らも認めるチームへの移籍なのだから、本人も満足だろう。シアン・エイテブルックスは、限界利益を突き詰める現代のライダーだ。

Team Visma | Lease a Bikeの細かい綿密なトレーニング、装備、サポートがあっている。とくに、BORA-hansgroheのタイムトライヤルバイクに対する批判もしていたが、これからはないはずだ。

 

2024年シーズンは、グラン・カミノ総合5位、ティレーノ〜アドリアティコ 総合7位。共に、ヨナス・ヴィンゲゴーをアシストしての成績だ。

ジロ・デ・イタリアでは、トップ10入りを目標。総合5位に位置していたが、風邪の症状で失意のリタイヤに。

シアン・エイテブルックスは、ブエルタではフリーの立場を手に入れている。目指すはトップ5入りだ。苦手のタイムトライヤルでのロスを最小限にしないと。

しかし、セップ・クスがリーダージャージとなった場合には、アシストになる。

 

Team Visma | Lease a Bikeは、ワウト・ファンアールトのステージ優勝、セップ・クスとシアン・エイテブルックスで総合を狙っていく。

アシストは、ツール欠場となったステフェン・クライスヴァイク、ディラン・ファンバーレ、アッティラ・ヴァルテル、エドアルド・アッフィニと揃っている。

コメント

  1. べるげん より:

    クスの昨年の優勝はヴィンゲゴーとログリッチが控えていたのも多分にあった。そういう意味でヴィンゲゴーもログリッチもいない(ましてログリッチはライバルチームのエースとして出場)今年は真価が問われますね。本人もコロナでツールを棒に振ったので相当モチベーションは高いはず。

    ワウトは5ステージどころか10ステージ以上狙えそうなステージがある気が…(1~3、5~7、9~11、14、17、18、21あたりが狙えそう)

    • ちゃん より:

      確かに、セップ・クスはブルゴスで優勝したとはいえ、山岳の1ステージだけ足をみせただけ。ただ、ログリッチも未知数ですね。

      多分、調子は上げてきているでしょうけど。UAE Team Emiratesのメンバーとの戦いとなりそうですね。

      ワウトは、ステージ優勝アシストをチームからも、約束して貰っているので、何ステージ取れるのか注目ですね。

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