Bora-Hansgroheは、昨年12月に、次のレムコ・エヴェネプール2世と言われているベルギーの17歳シアン・エイテブルックス(Cian Uijtdebroeks)と契約していた。
多くのプロチームから関心を集めていたが、Bora-Hansgroheは4年という異例の長期契約を結んでいる。
現在、Team AutoEderに所属するシアン・エイテブルックスは、グランプリ西ボヘミアのワンデイレースGrand Prix West Bohemia (1.1)で独走勝利を飾っている。
残り70kmからアタック
Team AutoEderは、開始12分でアタックをかける。
1周が終わるまでに、一人となる。この後50秒のタイム差を集団につけるが、順位表が出ている間に捕まってしまう。
Team AutoEderの二人のアタックから逃げ集団が出来る。
8人が逃げを決める。
レース序盤に決まった8人の逃げには、Bora-HansgroheのU19のジュニアチームTeam AutoEderのメンバーが3人入っている。
一人切れて現在は7人。なんとか食らいついている4人はペースを上げられるたびに、苦しい状況に追い込まれる。
当然、後ろの集団もTeam AutoEderのメンバーが押さえていて、抜け出しを阻止している。
レースは、周回コースを11周する133kmの距離で争われる。大きなうねりのような登りが何度も現れるコースだ。
登りでTeam AutoEderのメンバーに少し揺さぶられると、なんとかついているライダーは遅れそうになる。
Team AutoEderのチームメイト二人が登りで引いてくれて、シアン・エイテブルックスが3番手からアタック!
これには、もう後ろのライダーは反応出来ない。まあ反応しても、二人のTeam AutoEderのメンバーがチェックに入るので問題ない。
後続は、4人で追うがTeam AutoEderのメンバーが抑えている。
もう、誰も止めることは出来ない。シアン・エイテブルックスは順調にタイム差を広げていく。
彼は、1か月前のオーストラリアのエルフヌングスレンネン・レオンディンク・ジュニアも独走で勝利している。
Incredible solo by Cian Uijtdebroeks who wins Grand Prix West Bohemia. Simply breathtaking! Just wow.
📽️ – SportSoft Timing pic.twitter.com/M22EwtuMky
— FC U23/19 (@19U23) May 2, 2021
2位以下に、3分41秒の大差をつけて独走勝利した。
ジュニアの大会やアンダーの大会は、コロナのためにレース数が限られており、少ないチャンスを物にしないといけない。
シアン・エイテブルックスは、来年からは、いよいよBora-Hansgroheでメジャーデビューとなる。
UAE-Team Emiratesの同じ18歳、フアン・アユソーは8月からチームに合流する。こちらも破格の5年契約だ。
フアン・アユソーはすでにアンダーのレースで2回優勝している。彼らは同年代なので、将来的にはライバルとなるかもしれない。
それにしても、とても若い子がこれからジュニアからいきなり、エリートで走り出するのだから凄いことだ。
それでも、レムコのように勝ってしまうと、キャリアとか関係なくなってしまう時代になってしまうだろう。これから各チームは金の卵を探すことに専念しそうだ。
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