2024 グラン・プレミオ・ミゲル・インドゥライン　最後の劇坂登りで抜け出したのは?

スペインの英雄、ミゲル・インドゥラインにちなんで行われるワンデーレース、グラン・プレミオ・ミゲル・インドゥライン。Gran Premio Miguel Indurain(1.Pro)

ミゲル・インドゥラインは、1991年から1995年にかけてツール・ド・フランス5連覇を達成。1992年・1993年のジロ・デ・イタリア総合優勝、1995世界選手権優勝など、数多くのタイトルを獲得している。

ツールでは、個人TTでタイムを稼いで山岳でキープするという現代流の勝ち方を行っていたライダーだ。ツール6連覇を目前にして、山岳で崩れてしまい翌年に引退している。

レースは、今年で32回目の開催となるが、レースの歴史は1951年にさかのぼる。最初は、バスク・ナバラ山選手権という名前で行われ、コースはスペインの山岳選手権を何度も務めてきた。

1999年以降から現在のレース名、グラン・プレミオ・ミゲル・インドゥラインとなっている。

 

過去優勝者は

• 2023   ヨン・イサギレ
  
• 2022  ワレン・バルギル
  
• 2021  アレハンドロ・バルベルデ
• 2019  ジョナタン・イヴェール
• 2018  アレハンドロ・バルベルデ
• 2017  サイモン・イェーツ
• 2016  ヨン・イサギレ
• 2015　アンヘル・ビシオソ
• 2014  アレハンドロ・バルベルデ
• 2013   シモン・シュピラック

 

エステーリャ～エステーリャ　198.1km

 

スペインのナバーラ州のエステーリャでスタートする。アップダウンの連続だがスプリントポイントの設定あるだけ。

勾配自体は最大でも6%程度で距離も長くても4kmと、丘陵コースだ。

ゴール前の劇坂で抜け出すことが多いが、下りゴールとなるので少し危険かも。

 

1. スプリントポイント  Legaria
   
2. スプリントポイント  Arróniz
   
3. スプリントポイント  Estella-Lizarra
4. スプリントポイント  Legaria
5. 2級山岳　Alto de Eraul 　4km・5.4%
6. 1級山岳　Alto Guirguillano 　2.8km・5.8%
7. 2級山岳　Alto de Lezaun 　3.9km・5.4%
8. スプリントポイント  Estella-Lizarra
9. 2級山岳　Alto de Eraul 　4km・5.4%

 

注目のライダーは

• Cofidis　ヨン・イサギレ、ヘスス・エラダ、ゴルカ・イサギレ
• Arkéa – B&B Hotels　クリスチャン・ロドリゲス
• Astana Qazaqstan Team　サムエーレ・バティステッラ
• BORA – hansgrohe　マキシミリアン・シャフマン、ボブ・ユンゲルス、マッテオ・ソブレロ
• Decathlon AG2R La Mondiale Team　フェリックス・ガル、ブルーノ・アルミライル
• EF Education – EasyPost　リゴベルト・ウラン、エスデバン・チャベス、ジェフェルソン・セペダオルティス、ジェームス・ショー
• Lidl – Trek　アンドレア・バジオーリ、ナットネル・テスファション
• Movistar Team　アレックス・アランブル、ルーベン・ゲレイロ
• Team dsm-firmenich PostNL　ワレン・バルギル、オスカー・オンリー
• Team Jayco AlUla　サイモン・イェーツ、マウロ・シュミット
• UAE Team Emirates　イゴール・アリエッタ、マルク・ソレル、アイザック・デルトロ、フィン・フィッシャーブラック、パヴェル・シヴァコフ、ブランドン・マクナリティ
• Israel – Premier Tech　マイケル・ウッズ、ジョージ・ベネット
• Lotto Dstny　トーマス・デヘント、シルヴァン・モニケ、マキシム・ファンジルス

 

7人の逃げ

残り167kmから7人が逃げている。

1.  ルイス・ライダート (Lidl – Trek)
2.  イェツセ・ボル (Burgos – BH)
3.  トキソミン・ジュアリスティ (Euskaltel – Euskadi)
4.  ザビエル・ミケル・アズバレン(Q36.5 Pro Cycling Team)
5.  SERRANO Javier (Team Polti Kometa)
6.  GARCÍA José María (Illes Balears Arabay Cycling)
7.  ユリウス・ヨハンセン (Sabgal / Anicolor)

 

最大7分あったタイム差は、残り55.4kmで2分15秒に。先頭は5人。

1. ルイス・ライダート(Lidl – Trek)
2. イェツセ・ボル (Burgos – BH)
3. トキソミン・ジュアリスティ (Euskaltel – Euskadi)
4. ザビエル・ミケル・アズバレン (Q36.5 Pro Cycling Team)
5.  ユリウス・ヨハンセン (Sabgal / Anicolor)

 

2級山岳　Alto de Lezaun 　3.9km・5.4%

残り50km。集団はIsrael – Premier Techが引いている。

 

先頭は4人に。

1.  ルイス・ライダート (Lidl – Trek)
2. イェツセ・ボル (Burgos – BH)
3.  トキソミン・ジュアリスティ (Euskaltel – Euskadi)
4.  ユリウス・ヨハンセン (Sabgal / Anicolor)

 

ルイス・ライダートも切れそう。18歳の開発チームのメンバー。

 

ユリウス・ヨハンセンが切れそう。昨年までIntermarché – Wantyで走っていたライダーだ。先頭は二人となりそう。

 

集団は1分54秒差で2級山岳をクリアー。

 

先頭はスペインチームの二人。

1. イェツセ・ボル (Burgos – BH)
2.  トキソミン・ジュアリスティ (Euskaltel – Euskadi)

 

下りでユリウス・ヨハンセンが戻ってくる。雨が降り出している。

1. イェツセ・ボル (Burgos – BH)
2. トキソミン・ジュアリスティ (Euskaltel – Euskadi)
3. ユリウス・ヨハンセン (Sabgal / Anicolor)

 

大雨の中スペインの二人が捕まる。

 

さらに、最後まで逃げていたユリウス・ヨハンセンも捕まった。

 

UAE Team Emiratesが攻める。

 

UAE Team Emiratesの二人が先頭。

 

残り1周

残り1周に。

 

登りでの位置取りとなる。

 

8人が前に出る。

 

2級山岳　Alto de Eraul 　4km・5.4%

UAE Team Emiratesのイゴール・アリエッタが最後尾。まあ、抑えだろう。

 

先頭はばらけていたが、パヴェル・シヴァコフが前に出る。

 

 

UAE Team Emiratesのパヴェル・シヴァコフが先頭に。

 

パヴェル・シヴァコフは捕まってしまう。

 

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのフェリックス・ガルも前で引く。

 

カメラが遠すぎてわからない。

 

先頭からUAE Team Emiratesのブランドン・マクナリティがアタックをかけている。

 

UAE Team Emiratesのメンバーならば、誰でも優勝に手が届くメンバーだ。

 

残り6kmで11秒差に。

 

ブランドン・マクナリティは、残り3.5kmで15秒とリードを広げる。

 

残り2kmで13秒差。

 

後方からLotto Dstnyのマキシム・ファンジルスがすっ飛ばしてくる。

 

最後の劇坂でLotto Dstnyのマキシム・ファンジルスがもの凄い勢いで追いついてきた。

 

マキシム・ファンジルスがブランドン・マクナリティを一気に抜いていく。

 

マキシム・ファンジルスが独走となるか。

 

頂上付近では、かなりブランドン・マクナリティを引き離している。

 

しかし、下りでブランドン・マクナリティがマキシム・ファンジルスを捕らえた!

 

後ろからはTeam dsm-firmenich PostNLのオスカー・オンリーが来ている。

 

マキシム・ファンジルス先頭で最後のカーブを曲がる。その前にマキシム・ファンジルスは、滑ってしまったのが痛かった。

 

ここでブランドン・マクナリティがまくりに入る。

 

スプリントではブランドン・マクナリティが速い!

 

ブランドン・マクナリティが完全に前に出た。

 

クライマーのマキシム・ファンジルスはまくれない。

 

ブランドン・マクナリティが後ろを確認。

 

ブランドン・マクナリティが最後に追い込みを見せて、今シーズンの5勝目となった。

 

ブランドン・マクナリティは、他チームならばエースで走れる実力をもっている。次はイツリア・バスクカントリーだが、ここではフアン・アユソーのアシストとなるのだろうか。

2位はマキシム・ファンジルス。3位にはTeam dsm-firmenich PostNLのオスカー・オンリーが入っている。

 

リザルト

ブランドン・マクナリティのコメント

最後の長い上りでアタックすることにした。そしてギャップを広げ、あとは急な上りを乗り切るだけだった。

しかし、この登りではマキシム・ファンジルスに追いつかれましたね。

でも、落ち着いて下りに賭けたんだ。そして幸運にも、スプリントで勝つことができた。決勝は狂気の世界だった。とてもいい一日だった。今年は僕にとってとてもいい年だ。

明日は、足を上げてロンド・ファン・フラーンデレンを観戦できるが、月曜日には再び背番号をつけて、イツリア・バスクカントリーをスタートしますね。

チームにとって本当に大きな目標なんだ。今は落ち着いて、必要な自信をもってこのレースに取り組むことができる。

 

2位のマキシム・ファンジルスのコメント

今日はあまり気分が良くないから、シルヴァン・モニケで行くべきだと言ったんだけど、フィーリングが戻ってきたんだ。

決勝では、スプリントのスタートでスリップしてしまったのが残念だった。カタルーニャでは転倒して止まってしまったから、この2位には満足している。