ワウト・ファンアールトは、2021ツールでは、モン・ヴァントゥ、TT、シャンセリゼと3つの異なるステージで優勝してみせた。
まさにスーパーなライダーだ。ワウトの来年の目標はずばり、ツール・ド・フランスのグリーンジャージだ。
数年前にも、将来的にはグリーンジャージを目指したいと言っていたが、来年はいよいよグリーンジャージ獲得に向けて動き出すかもしれない。
ただ、Jumbo-Vismaは、プリモッシュ・ログリッチのマイヨジョーヌ獲得が最優先となるだろう。
ワウト・ファンアールトのグリーンジャージ獲得だけを目指すチーム戦略は取れない。
2022グリーンジャージを目指す
ワウト・ファンアールトは、増え続けるToDoリストに新たな野望を加えている。
今週末、取材に応じたファンアールトは、2022年のツール・ド・フランスでポイントランキングリーダーのグリーンジャージ獲得をするために全力を尽くすと語っている。
来年は本当に緑のジャージを狙っていきたい。そうなれば、総合チームの戦術の中に収まるプランを描くことになるだろう。
ファンアールトが過去にツールで獲得した6回のステージ優勝のうち、4回はバンチスプリントによるものだが、彼は自分のポイント賞の為だけに、走った訳ではない。
その代わり、プリモッシュ・ログリッチやトム・デュムランのためにドメスティクを演じ、可能な限りステージを狙ってきた。
だが、来年は違うかもしれない。 ワウト・ファンアールトは、チームが2つの目的を持ってレースに臨み、GCリーダーのログリッチと必要に応じてサポートライダーを共有することを示唆している。
私が “ゆるい駒 “になって、他の6人がログリッチに集中できるということではない。
私が言いたいのは、もし私がグリーンになったら、チームがそれをサポートしてくれることを期待しているということなんだ。
そして、もし私が「プリモッシュ、私はあなたを助けない」と言ったら、それはちょっとおかしいでしょう。
グリーンジャージが狙えるポジションにいれば、チームにも少し協力して貰いたいということだろう。
仮に、グリーンジャージだけを目標とするチームならば、ワウト・ファンアールトは簡単に取ってしまうはずだ。それだけの力は十分にあるのだから。
グリーンジャージ獲得の可能性は?
It’s almost time to get back into the field! 🚴
Check out the program of @WoutvanAert and @marianne_vos 🗓👇
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) November 19, 2021
サガンは、すでに7回優勝しているジャージの獲得を目指しているが、新チームのTotalEnergiesで初期の問題を解消する必要がある。
ダニエル・オスやマチェイ・ボドナルなど一緒に移籍しているが、スプリントの前の段階でも強力なトレインは必要だ。
2020年のポイントランキングで優勝したサム・ベネットも、BORA-hansgroheで唯一のスプリンターとして狙ってくる。
今年のグリーンジャージを獲得したマーク・カベンディッシュは、まだ2022年の契約も結んでいない。
他にも、マイケル・マシューズ、ソンニ・コルブレッリ、そしてマチュー・ファンデルプールなどAlpecin-Fenix勢もスプリントジャージを狙ってくる。
来週末にシクロクロスのシーズンを迎えるファンアールトは、サガンやベネットらを凌ぐ脚力を持っていることを示している。
ログリッチは、ツール・ド・フランスで2度の失敗を経験しており、マイヨ・ジョーヌを争うタデイ・ポガチャルとイネオスを阻止するために、強力なクライマーたちを必要としている。
そのため、8人の選手の中には、ファンアールトがグリーンジャージを獲得するための中間スプリントやゴールスプリントをアシストするためのメンバーが多く含まれていないかもしれない。
今年のレースでモン・ヴァントゥの山岳ステージ、タイムトライアル、シャンゼリゼのスプリントを制したワウト・ファンアールトは、ツールでは何でも可能だと感じている。
2022年は、チームの協力があれば、彼がそれを証明する年になるかもしれない。
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