ベルギーでおこなわれるスプリンターズクラシックのドリダーフス・ブルージュ~デパンヌ。
レースタイトルは毎年のように変わっている。
2017年までは、ブルッヘ〜デパンヌ3日間レースだったが、2018年にワンデーレースに。
- 2018年 Driedaagse Brugge – De Panne ME (1.HC)
- 2019年 Driedaagse Brugge-De Panne ME (1.UWT)
- 2020年 AG Driedaagse Brugge-De Panne ME (1.UWT)
- 2021年 Oxyclean Classic Brugge-De Panne ME (1.UWT)
- 2022年 Minerva Classic Brugge-De Panne ME (1.UWT)
昨年までスポンサーだった、オキシクリーンから2022年からは、ミネルバがレースタイトルに変わっている。
正式には、ミネルバクラシック・ドリダーフス・ブルージュ~デパンヌとなった。
過去の優勝者は
- 2021 サム・ベネット
- 2020 イヴ・ランバールト
- 2019 ディラン・フルーネウェーヘン
- 2018 エリア・ヴィヴィアーニ
- 2017 フィリップ・ジルベール
- 2016 リーウ・ウェストラ 引退
- 2015 アレクサンダー・クリストフ
- 2014 ギヨーム・ファンケイルスブルク
- 2013 シルヴァン・シャヴァネル 引退
- 2012 シルヴァン・シャヴァネル 引退
ブルージュ~デパンヌ 207.9km

コースマップ photo minervaclassic
ブルージュをスタートして西に。ロッペム、ハイデルベルク、エールネゲム、ゼデルヘム、クーケラーレ、ギステル、ミッデルケルケ、ニーウポールト、ペルヴァイゼなど西フラマン地方の町を通過していく。
45.1kmのローカルサーキットは昨年とほぼ同じで、3.5回完了する必要がある。ゴール前も危ないカーブもなく、直線が続く。
最もスプリンターに適したコースとなっている。
注目されるライダーは
- BORA – hansgrohe サム・ベネット
- Quick-Step Alpha Vinyl Team マーク・カヴェンディシュ
- Lotto Soudal アルノー・デリー
- Astana Qazaqstan Team ジャンニ・モスコン
- Bahrain – Victorious 新城幸也、ハインリッヒ・ハウッスラー
- Cofidis マキシミリアン・ヴァルシャイド
- Groupama – FDJ アルノー・デマール
- Jumbo-Visma オラフ・コーイ
- Team BikeExchange – Jayco ディラン・フルーネウェーヘン
- Team DSM ケース・ボル
- UAE Team Emirates パスカル・アッカーマン
- Alpecin-Fenix ティム・メルリエ
- Team Arkéa Samsic ナセル・ブアニ
Lotto Soudalのカレブ・ユアンは、まだ調子が戻らず出場出来ない。また、Israel – Premier Techのジャコモ・ニッツォーロは、ミラノ~サンレモの降下で落車。手首の骨折のために欠場。
幸也は、ハインリッヒ・ハウッスラーのアシストとなる。
スタート前
オールフラットコース。リードアウトはミケル・モルコフ。そうなると最有力の優勝候補はマーク・カヴェンディシュだ。
ファビオ・ヤコブセンは、ジュリアン・アラフィリップに変わってミラノ~サンレモに出たので、カヴがこちらに出場。このチャンスを生かせるかな。
ここでの勝利はないアルノー・デマール(Groupama – FDJ)。勝利出来るかな。
カレブ・ユアンがいない中、Lotto Soudalのエーススプリンターを務めるアルノー・デリー。若いながらワールドツアーに順応している。
カヴのライバルとなりそうなティム・メルリエ。最後の位置取りも大切だ。
サム・ベネットはダニー・ファンポッペルのリードアウトから勝利が得られるか。
ライダーは快晴の中ブルージュからスタート。
Lotto Soudalのフロリアン・フェルメルシュは最初からクリートの調子が悪いのかサポートを受けている。
3人の逃げ
リアルスタート。
すぐに3人が逃げだす。集団はすぐに容認。
2020年までバーレーン・ビクトリアーズで走っていたエンリーコ・バッタリーンが逃げに乗っている。
- エンリーコ・バッタリーン(Bardiani-CSF-Faizanè)
- PEYSKENS Dimitri (Bingoal Pauwels Sauces WB)
- REYNDERS Jens (Sport Vlaanderen – Baloise)
残り2周
3人は周回コースに入る。
集団はQuick-Step Alpha Vinyl Team、Team Arkéa Samsicなどが引く。
スプリントポイント
コースに唯一あるスプリントポイントで先頭はダッシュ。通過順位は
- REYNDERS Jens (Sport Vlaanderen – Baloise)
- エンリーコ・バッタリーン(Bardiani-CSF-Faizanè)
- PEYSKENS Dimitri (Bingoal Pauwels Sauces WB)
Movistar Teamのセラーノ・ゴンザロが落車。鎖骨とか折れてないといいのだけど。
【追記】
ひじを骨折。正確には、肘頭の破裂で、骨は尺骨の一部。リタイヤとなる。
集団を引くのは先頭から、イーリョ・ケイセ、ニルス・ポリッツ、ジュリアン・ヴェルモート。
先頭二人の後ろに集団が見えてきた。
二人は、残り30.9kmで吸収された。
集団で落車。一回転して側溝に落ちたデンス・トゥール (Sport Vlaanderen – Baloise)も大丈夫そうだ。
集団はスプリントの位置取りを始める。
Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのバルナバーシュ・ペアークはパンクでバイク交換。早く、集団に戻りたいところだ。
マーシャルは道路の真ん中にある安全地帯に立っていて、左側を使用するようにライダーに合図したが、それは全員が通れる幅ではなかった。
なんと3通りの走り方に~。
これは危ない。安全地帯を飛び越えるライダーもいた。
なんとか、自転車道に行ったライダーも戻れたけど凄くあぶない。
Team BikeExchange – Jaycoはディラン・フルーネウェーヘンのために集団先頭を固める。
Lotto Soudalも先頭に。アルノー・デリーはチームの期待に応えることが出来るか?
残り、2kmでマーク・カヴェンディシュは後ろにいない。ヤニック・シュタイムレは、チームのトレインと離れてしまっている。
なんとカーブでUAE Team Emiratesのパスカル・アッカーマンが落車。スプリントできなくなってしまう。
Alpecin-FenixとQuick-Step Alpha Vinyl Teamが先頭。
マーク・カヴェンディシュが後ろなので、ベルト・ファンレルベルフがミケル・モルコフを引く。
ミケル・モルコフが先頭に出るが、いつものキレがない!
オラフ・コーイがミケル・モルコフの後ろから発射!
オラフ・コーイの後ろから、ティム・メルリエとディラン・フルーネウェーヘンが出てくる。
ティム・メルリエとディラン・フルーネウェーヘンがハンドルを投げる!
勝ったのはどっちだ? 二人も分からず顔を見合わせる。
勝ったのはティム・メルリエだ~!
なんと、ギリギリの勝負だった。3位にはナセル・ブアニ。ティム・メルリエがスプリンターズクラシックを制して、今シーズンの3勝目をあげた。
これは大きな勝利だ。
リザルト
ティム・メルリエのコメント
まず、写真を見せて欲しいのだけど。スプリントにつながった混沌は言葉では言い表せません。
画像を見ると…1mmでも先にフィニッシュできて良かった。勝ったという事実はそれを2倍にしてくれる。
誰かが先に出るの待っていた。0.5秒長すぎるのではないかと疑ったが、結局ディランと並んで素晴らしいスプリントだった。
ノケル・クルスと同様に、ティム・メルリエが勝ったのは水曜日だ。これについては、「毎週水曜日のレースをお願いします!」とのこと。
ワールドツアーで2勝目だ。水曜日の男になるかも。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 | MERLIER Tim | Alpecin-Fenix | 300 | 4:45:41 |
2 | GROENEWEGEN Dylan | Team BikeExchange – Jayco | 250 | ,, |
3 | BOUHANNI Nacer | Team Arkéa Samsic | 215 | ,, |
4 | WALSCHEID Max | Cofidis | 175 | ,, |
5 | KOOIJ Olav | Jumbo-Visma | 120 | ,, |
6 | DÉMARE Arnaud | Groupama – FDJ | 115 | ,, |
7 | CONSONNI Simone | Cofidis | 95 | ,, |
8 | DE LIE Arnaud | Lotto Soudal | 75 | ,, |
9 | STUYVEN Jasper | Trek – Segafredo | 60 | ,, |
10 | HAUSSLER Heinrich | Bahrain – Victorious | 50 | ,, |
11 | ANIOŁKOWSKI Stanisław | Bingoal Pauwels Sauces WB | 40 | ,, |
12 | MØRKØV Michael | Quick-Step Alpha Vinyl Team | 35 | ,, |
13 | KANTER Max | Movistar Team | 30 | ,, |
14 | DUPONT Timothy | Bingoal Pauwels Sauces WB | 25 | ,, |
15 | MANZIN Lorrenzo | TotalEnergies | 20 | ,, |
16 | ZABEL Rick | Israel – Premier Tech | 20 | ,, |
17 | BENNETT Sam | BORA – hansgrohe | 20 | ,, |
18 | MAS Lluís | Movistar Team | 20 | ,, |
19 | WÆRENSKJOLD Søren | Uno-X Pro Cycling Team | 20 | ,, |
20 | EINHORN Itamar | Israel – Premier Tech | 20 | ,, |
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