ブエルタ第17ステージは、最後にリチャル・カラパスのアタックによって、ログリッチとのタイム差46秒をどんどん縮めていった。
ラスト1kmでは27秒のタイム差。進むにつれてタイム差は縮まる。遅れていたプリモシュ・ログリッチを引いてくれる総合ライダーはいない。
やはりチーム力の差か?
放送では、トッブのダヴィ・ゴデュ、そして追い込むカラパスばかり捉えられており、ログリッチの様子は良くわからなかった。
ただ、タイム差だけがカラパスの画面に表示されるだけ。
私が見ていた時には、カラパスがアタックしてセップ・クスが反応。追いきれないのでログリッチが追走に出たが、すでに距離が離れている状態。
ここからカラパスは凄い勢いで後ろの総合勢とタイム差を広げていく。逆にログリッチとの総合タイム差は縮まっていく。
ラスト1kmで追いついたのは一度遅れたセップ・クスだと思っていた。画面にはセップ・クスの名前が表示されている。
ただ、先頭を引いているのはセップ・クスではなかった。セップ・クスは上の画面の後ろにいる。
ラスト1kmからログリッチを助けたのは、レナード・ホフステッドだった。ブエルタ2度目の出場の25歳。
後ろにいるエンリク・マスは引かない。ここからヒュー・カーシーはアタックをかけるが、プリモシュ・ログリッチは反応出来ない。
タイム差は無線で聞いていただろう。だが、レナード・ホフステッドがいなかったらカラパスとのタイム差はもっと縮まっていたはずだ。
タラレバはないが、昨日のボーナスタイム6秒、第10ステージの3秒ルールが徹底されてなかった問題による3秒のタイムロス。
それらがなければ、更にタイム差は近く面白いことになっていたはずだ。
結局は、トム・デュムランがリタイヤしても、先頭にジョージ・ベネットがいなくても、セップ・クスが遅れても、それでも違うライダーがログリッチを助ける。
ここまで、チーム力のあるアシストに支えられたからこその優勝だと言えるだろう。まあ、最終日があるので決まった訳ではないけれど。
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