第2ステージでは、最後のローカルラップに入ってからレムコ・エヴェネプールの引きが凄まじかった。
下りも速いし、登りも速い。下りでは、チームメイトのマーク・カヴェンディシュも分断されてしまうほどだった。
結局、レムコの引きはチームの勝利には繋がらなかったけど。今日もステージは平坦のように見えるけど、獲得標高は2,100mになり、後半もアップダウンの連続。
レース主催者によると、この日がクイーンステージだと言う。距離も長いし、最後はペースが上がって厳しいゴールとなりそうだ。
第3ステージ トンダー~ヴェイレ 219.2km

第3ステージ photo procyclingstats.com
今大会の最長距離。最後に3周のローカルラップとなる。
- スプリントポイント Løgumkloster
- 山岳ポイント Vongshøj 0.6km・4.7%
- スプリントポイント Vojens
- 山岳ポイント Egtved 0.4km・5%
- 山岳ポイント Qstergårdvej 0.9km・8.1%
- 山岳ポイント Chr. Winthersvej 0.6km・9.5%
- スプリントポイント Vejle

ゴール手前5km photo procyclingstats
ゴールも登っている。勾配はわからないけど少人数でのゴールとなりそうだ。
逃げは6人

cycling todsy ストリーミング スクリーンショット以下同様
今大会の最長距離のレースがスタート。
Deceuninck-Quick-Stepは第2ステージからイヴ・ランパールトがDNS。息子が予定よりも10日早く生まれてきたので、自宅に帰っている。
スプリントポイント Løgumkloster

1回目のスプリントポイントはミケル・モルコフがゲット。
- ミケル・モルコフ(Deceuninck-Quick-Step )
- マッズ・ピーダスン(Trek – Segafredo)
- ジャコモ・ニッツォーロ(Team Qhubeka NextHash)
山岳ポイント Vongshøj 0.6km・4.7%

山岳ポイントは、JENSEN Frederik Irgens(BHS – PL Beton Bornholm)が獲得。

残り196kmで逃げグループが出来る。
- VANDEPITTE Nathan(Bingoal Pauwels Sauces WB)
- MAESTRI Mirco( Bardiani-CSF-Faizanè)
- BANASZEK Adrian(HRE Mazowsze Serce Polski)
- KRISTENSEN Mads Østergaard(ColoQuick)
- TOUDAL Emil(BHS – PL Beton Bornholm)
- STAMPE Daniel( Denmark)

タイム差は、最大6分まで広がっていたけれど、徐々に詰められていく。

2回目の山岳ポイントは逃げ集団が奪っていく。

残り73.3kmでタイム差は21秒まで詰められた。

逃げは、69.7kmで吸収。

集団先頭は、Riwal Cycling Teamがメインで引く。

メイン集団から、登りで10数人が抜け出す。これにはレムコ・エヴェネプールも入っている。スプリンターは誰も乗れていない。

後続が追いついて23人となる。これが勝ち逃げになりそうだ。
山岳ポイント Qstergårdvej 0.9km・8.1%

登りで、ヤニック・シュタイムレが先頭で攻める。レムコは少し後ろで待機。

さあ、レムコが攻撃だ。

だが、一緒にきた二人が引かないのでやめてしまう。前に出ろと合図。

Team DSMのセーアン・クラーウアナスンが逃げてもDeceuninck-Quick-Stepがチェックに入る。

レムコが攻撃すると皆が反応。

レムコが手を出してミケル・モルコフをを前に出す。
山岳ポイント Chr. Winthersvej 0.6km・9.5%

まだ、絞れない。Trek-Segafredoは、マッズ・ピーダスンにジュリアン・ベルナール、マティアス・スケルモースイェンセンと3人もいる。もう少し絞りたい。

まだ23人の大集団。Team Jumbo-Vismaは最後尾のマイク・テウニッセンだけ。

アップダウンの連続で、常にペースの上げ下げがある。レムコはどこで抜け出すだろう。

レムコがセーアン・クラーウアナスンのアタックに反応して3人が抜け出す。

すぐに、マイク・テウニッセンがジョイン。先頭は5人となる。

セーアン・クラーウアナスン(Team DSM)が、下りで攻めていた時に2番手のレムコが~。

お分かりだろうか、レムコはカーブを直進してしまった。落車はしていないが、大きなタイムロスだ。やはり、ここら辺はキャリアの差だろうか?
これで、先頭は3人になってしまう。
集団とは50秒離れている。
- マイク・テウニッセン(Team Jumbo-Visma)
- セーアン・クラーウアナスン(Team DSM)
- マッズ・ピーダスン(Trek-Segafredo)

追走集団は、20秒まで迫ったきた。ミケル・モルコフとステイン・ステールスがレムコを引く。トレックは抑えだ。

3人が最後まで逃げれる可能性は低い。後続の人数が多い。
ただ、追走も集団の中で2人だけが先頭交代して追っている。13秒のリードに変わった。

さあ、追走が追いついた。レムコ・エヴェネプールが直進してなかったら、トレックも追わないので、逃げは決まっていただろう。

さあ、登りでばらけるか?
ジュリアン・ベルナールがマッズ・ピーダスンを引く。

レムコ・エヴェネプールは3番手で通過。

あ~、ここでレムコ・エヴェネプールがアタックだ~。

ロットの、トッシュ・ファンデルサンドが反応するが~。

決まった~。カーブを曲がるともう後ろとはギャップが出来ている。

もう、こうなると誰にも止められない。少しアタックのタイミングがカーブを直進してミスしたことで遅れただけとなった。既に、タイム差は36秒も開いている。

追走の5人は明らかに追えていない。マイク・テウニッセンもマッズ・ピーダスンも先ほどまで逃げていたのだから、足は残っていない。

残り8.4kmで58秒。これがレムコ・エヴェネプールの走りだ。ようやく、昨年の良い頃の走りとなってきた。ヨーロッパ選手権も期待出来るのではないかな。

追走は登りでマッズ・ピーダスンが遅れる。トッシュ・ファンデルサンドが登りで仕掛けている。

周回コースなので、チームメイトのシェーン・アーチボルトを抜いていく。凄い光景だ。

なんと、レムコはメイン集団もラップ。皆スピードを緩めて抜かしてくれる。なんということだ。

もう、誰も後ろにはいない。ビクトリーロードを一人で上がっていく。

さすがは、レムコ・エヴェネプール。個人タイムトライヤルを待つまでもなく、総合優勝をほぼ決めてしまった。
カーブを直進した時には、ケガをしていなければ良いなと思ったけれど、下りは気を付けて貰わないといけない。
最後の、このレムコ・エヴェネプールのポーズはなんだろうか?
リザルト
第3ステージ リザルト
| Rnk | Rider | Team | UCI | Pnt | Time |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 |
EVENEPOEL Remco
|
Deceuninck – Quick Step | 20 | 30 | 4:54:44 |
| 2 |
VAN DER SANDE Tosh
|
Lotto Soudal | 10 | 18 | 1:29 |
| 3 |
VAN DER LIJKE Nick
|
Riwal Cycling Team | 5 | 12 | 1:32 |
| 4 |
TEUNISSEN Mike
|
Team Jumbo-Visma | 7 | ,, | |
| 5 |
PEDERSEN Mads
|
Trek – Segafredo | 4 | 1:41 | |
| 6 |
CHARMIG Anthon
|
Uno-X Pro Cycling Team | 3 | 1:54 | |
| 7 |
SKJELMOSE JENSEN Mattias
|
Trek – Segafredo | 2 | 3:21 | |
| 8 |
MENTEN Milan
|
Bingoal Pauwels Sauces WB | 1 | ,, | |
| 9 |
RAHBEK Mads
|
BHS – PL Beton Bornholm | 3:23 | ||
| 10 |
AASKOV PALLESEN Jeppe
|
ColoQuick | ,, |
総合
| Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | UCI | Time |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 20 | ▲19 |
EVENEPOEL Remco
|
Deceuninck – Quick Step | 5 | 12:44:14 |
| 2 | 8 | ▲6 |
VAN DER SANDE Tosh
|
Lotto Soudal | 1:33 | |
| 3 | 3 | – |
PEDERSEN Mads
|
Trek – Segafredo | 1:36 | |
| 4 | 18 | ▲14 |
VAN DER LIJKE Nick
|
Riwal Cycling Team | 1:38 | |
| 5 | 12 | ▲7 |
TEUNISSEN Mike
|
Team Jumbo-Visma | 1:40 | |
| 6 | 22 | ▲16 |
CHARMIG Anthon
|
Uno-X Pro Cycling Team | 2:04 | |
| 7 | 11 | ▲4 |
MENTEN Milan
|
Bingoal Pauwels Sauces WB | 3:31 | |
| 8 | 15 | ▲7 |
SKJELMOSE JENSEN Mattias
|
Trek – Segafredo | ,, | |
| 9 | 10 | ▲1 |
TILLER Rasmus
|
Uno-X Pro Cycling Team | 3:33 | |
| 10 | 16 | ▲6 |
ERIKSSON Lucas
|
Riwal Cycling Team | ,, |
レムコは1分33秒もあれば、総合は決まりだ。
ポイント賞
| Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3 | ▲2 |
PEDERSEN Mads
|
Trek – Segafredo | 32 |
| 2 | 8 | ▲6 |
VAN DER SANDE Tosh
|
Lotto Soudal | 21 |
| 3 | 12 | ▲9 |
TEUNISSEN Mike
|
Team Jumbo-Visma | 16 |
| 4 | – |
EVENEPOEL Remco
|
Deceuninck – Quick Step | 15 | |
| 5 | 7 | ▲2 |
STEIMLE Jannik
|
Deceuninck – Quick Step | 12 |
| 6 | 23 | ▲17 |
VAN DER LIJKE Nick
|
Riwal Cycling Team | 11 |
| 7 | 9 | ▲2 |
TILLER Rasmus
|
Uno-X Pro Cycling Team | 11 |
| 8 | 20 | ▲12 |
SKJELMOSE JENSEN Mattias
|
Trek – Segafredo | 9 |
| 9 | 18 | ▲9 |
MENTEN Milan
|
Bingoal Pauwels Sauces WB | 8 |
| 10 | – |
CHARMIG Anthon
|
Uno-X Pro Cycling Team | 7 |
山岳賞
| Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | – |
WALLIN Rasmus Bøgh
|
Denmark | 40 |
| 2 | 2 | – |
JENSEN Frederik Irgens
|
BHS – PL Beton Bornholm | 32 |
| 3 | 5 | ▲2 |
TOUDAL Emil
|
BHS – PL Beton Bornholm | 20 |
| 4 | – |
STEIMLE Jannik
|
Deceuninck – Quick Step | 16 | |
| 5 | – |
BERNARD Julien
|
Trek – Segafredo | 12 | |
| 6 | – |
HANSEN Jesper
|
Riwal Cycling Team | 12 | |
| 7 | – |
STAMPE Daniel
|
Denmark | 12 | |
| 8 | 4 | ▼4 |
KACZMAREK Jakub
|
HRE Mazowsze Serce Polski | 12 |
| 9 | 6 | ▼3 |
VAN POUCKE Aaron
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 8 |
| 10 | – |
ERIKSSON Lucas
|
Riwal Cycling Team | 4 |



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