2023年シーズンを支配したと言ってもよいJumbo-Visma。
- ジロ・デ・イタリア : プリモッシュ・ログリッチ
- ツール・ド・フランス : ヨナス・ヴィンゲゴー
- ブエルタ・ア・エスパーニャ : セップ・クス
ブエルタでは、表彰台を独占するという快挙を成し遂げている。2024年も支配が続くのかと思われたが、プリモッシュ・ログリッチはヨナスとの競合を避け、BORA-hansgroheに移籍。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、イツリア・バスクカントリーで鎖骨骨折に鎖骨骨折、肋骨骨折数本、肺挫傷と気胸で手術を受けている。ツールに間に合うかは微妙だ。
ワウト・ファンアールトも骨折。クラシックライダーも体調がよかったのはマッテオ・ヨルゲルソンぐらいのものだ。
Team Visma | Lease a Bikeのメンバー
Ciao tutti! Chasing stage wins in the first grand tour of the season. Discover our line-up. pic.twitter.com/Km7fIZsqmh
— Team Visma | Lease a Bike (@vismaleaseabike) May 1, 2024
171.クリストフ・ラポルト
172.エドアルド・アッフィニ
173.ロベルト・ヘーシンク
174.オラフ・コーイ
175.ヤン・トラトニク
176.シアン・エイテブルックス
177.アッティラ・ヴァルテル
178.ティム・ファンダイク
土壇場で、2022ジロ山岳王のクーン・ボウマンが交代。どこまでもチームはついていない。
シアン・エイテブルックス
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エースナンバーはクリストフ・ラポルトだが、総合を狙うのはシアン・エイテブルックスだ。
シアン・エイテブルックスは17歳の時にBORA-hansgroheと契約。この時の契約では、2024年までだったが。
シアン・エイテブルックスの活躍を初めて見たのは、2021年のGrand Prix West Bohemia (1.1)。70kmの独走を見せてくれた。
2023年シーズンは、ツアー・オブ・オマーン総合9位、ボルタ・ア・カタルーニャ総合9位、ツール・ド・ロマンディ総合6位、ツール・ド・スイス総合7位と上位に入る活躍を見せる。
そして、初めてのグランドツアーであるブエルタ・ア・エスパーニャで、総合8位。だが、この時にはアレクサンドル・ウラソフとの微妙な関係をコメントしていた。
また、第16ステージ終了時には、Jumbo-Vismaのチーム総合力について優位性を認めている。
その自らも認めるチームへの移籍なのだから、本人も満足だろう。シアン・エイテブルックスは、限界利益を突き詰める現代のライダーだ。
Team Visma | Lease a Bikeの細かい綿密なトレーニング、装備、サポートがあっている。とくに、BORA-hansgroheのタイムトライヤルバイクに対する批判もしていたが、これからはないはずだ。
2024年シーズンは、グラン・カミノ総合5位、ティレーノ〜アドリアティコ 総合7位。共に、ヨナス・ヴィンゲゴーをアシストしての成績だ。ジロ・デ・イタリアでは、トップ10入りが目標といっているけど、トップ5も可能のはず。
シアン・エイテブルックスのコメント
私は自由な役割を持ち、GCで良い結果を目指す。それが個人的な目標。
チームの目標は、できるだけ多くのステージ優勝を獲得すること。オラフ・コーイ、クリストフ・ラポルト、そのためにふさわしい選手が揃っている。
ボルタ・ア・カタルーニャでは棄権を余儀なくされてましたが。
スタート数日前に少し体調を崩してしまい、レース中は回復が遅れ、寒くなってからは完全に調子を落としてしまった。この悪い結果は、コンディションが悪かったからではない。
今シーズン、Team Visma | Lease a Bikeに移籍した。この選択については?
超プロフェッショナルなチームで、ライダーとしても人間としても、僕にとても合っている。すべてが細部にまで行き届いていて、ライダーとして現実的な問題を心配する必要がない。そのおかげで、トレーニングや休養により集中することができるんだ。
私はまた、データと価値を重要視するライダーでもある。今日のサイクリングにおいて、科学はますます重要な役割を果たすようになり、その点で、Team Visma | Lease a Bikeほど良いチームはないと思う。
私は構造が好きな人間だが、自分の意見も持っている。だから、ライダーとして決定に対して発言権があるのは素晴らしいことだと思う。そういう相談する文化がとても好きなんだ。
オラフ・コーイ
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進化を続けるオラフ・コーイ。ついにジロ・デ・イタリアのグランドツアーの舞台にたち、一流スプリンターとの戦いとなる。
オラフ・コーイは、昨シーズン、2023 パリ~ニース第5ステージでシーズン初勝利。
ダンケルク4日間では、ステージ2勝をあげてポイント賞獲得。ヘイレン・ファストフート・ヘイストス・ペイルで石畳のレースを制した。
ZLMツアー最終ステージで勝利して総合優勝を飾る。
圧巻は、ツアー・オブ・ブリテンでワウト・ファンアールトのリードアウトを受けて驚異的な4連勝を上げたことだ。
2024年シーズンも勢いと止まらず、4勝をあげる。さらにミラノ~サンレモ14位、ヘント〜ウェヴェルヘムでも6位となっており、将来の可能性を見せている。
22歳のオラフ・コーイがトップスプリンターをジロで破るのか大いに注目だ。
オラフ・コーイのコメント
今のところ、すべてがうまくいっている。春のクラシックの後は休養を取り、ジロに向けて徐々に調子を上げていった。それは間違いなく僕の助けになっている。
ジロではスプリンターのチャンスがありますね。
自分には6〜7回のチャンスがあると思う。楽観的に考えれば、もしかしたら8つかもしれない。とても素晴らしく、強力な参加者たちだ。簡単ではないけれど、彼らを打ち負かすことができると信じている。UAEツアーでのステージ優勝がそのいい証拠だ。
ジロでは、ワウト・ファンアールトのリードアウトをうける予定でしたが、それについては?
もちろん、彼がその場にいられないことは信じられないほど悔しい。彼にとっても、私にとっても、チームにとってもね。私たちはこの瞬間を楽しみにしていたし、このジロの目標を立てていた。でも、これが現実なんだ。
ワウト・ファンアールトにかわるのは、クリストフ・ラポルトですね。
クリストフは経験豊富で、何をすべきかを知っている。絶対に頼れる人。
22歳にしてこのジロでグランツールデビューを果たす機会を得たことについては?
このチームでジロからスタートできるのは素晴らしい。毎年、スポーツのあらゆる面で大きなステップを踏むことができる。今年のジロが僕にとって初めてのグランツールになることは分かっていたし、とても楽しみにしているよ。
シアン・エイテブルックスのアシストは、山岳序盤はロベルト・ヘーシンク、最後はアッティラ・ヴァルテルとなりそう。クーン・ボウマンがいないのは痛い。
オラフ・コーイのリードアウトはクリストフ・ラポルト。昨年のようにジロを制することは難しいだろうけど、どこまで成績を残すことができるのか注目だ。
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