Lidl – Trekのティボー・ネイスは、シクロクロスの帝王といわれた、スヴェン・ネイスの息子。
2022年8月からtrainee(研修生)として、ロードレースの世界にも参戦したが、ロードの世界では間違いなく父親を凌駕している。
2023年は2勝、2024年は9勝をマーク。見事にブレークしてみせた。ティボー・ネイスは、スポルザで年末のロングインタビューに答えている。
ティボー・ネイスの2025年の目標とするレースは何だろうか?
2024年のティボー・ネイスの活躍
Sven Nys Tips Son Thibau for Classic Success: ‘Flèche Wallonne Is Maybe Already Possible’ – Outside https://t.co/KG8AITEcBd
— Floyd the Lion (@Floyd_the_Lion) December 29, 2024
ティボー・ネイスの2024年はツール・ド・ロマンディで開幕。第3ステージで逃げから勝利するという驚異的な勝ち方をおさめた。ワールドツアーレースでの逃げきりは凄いことだ。
2024 ツール・ド・ハンガリー第3ステージでは、登りゴールでスルスルとトップに立ち、ゴールをゲット。
続く第4ステージでは、またも登りゴールで好調なマルク・ヒルシを破ってリーダージャージをキープ。自身初の総合優勝も決めた。
ツアー・オブ・ノルウェー第1ステージで、マティアス・ヴァチェクのアシストをうけて登りゴールを制してリーダージャージを獲得。
2024 ツール・ド・スイス第3ステージの登りゴールでもティボー・ネイスは勝利。爆発的な登りゴールでは凄い加速を見せてくれる。
2024 ツール・ド・ポローニュ第1ステージでも、登りゴールで爆発。リーダージャージを獲得。
第3ステージの登りゴールでも勝利。決勝に残りさえすれば勝利する確率は非常に高くなる。
続いて第6ステージも制覇。登りに強いヨナス・ヴィンゲゴーでも4位だ。
こうやって振り返ってみるとティボー・ネイスは、爆発的加速を必要とする短い急激な登りで無類の強さを発揮している。これは、ジュリアン・アラフリップ、マイケル・マシューズと似ている。
ティボー・ネイスは、ステージハンターとして活躍の道が開けていくのは間違いない。
2025年の目標とするレース
🇧🇪 Thibau Nys
🗣️ “I will ride the Ardennes classics (Amstel, Flèche Wallonne and maybe Liège) for the first time, and I’ll also compete in my first Grand Tour. Which one? I don’t know yet. Each one has its pros and cons. Giro comes early after the CX season, TDF is hectic, and… pic.twitter.com/ahWSiPe3In
— Domestique (@Domestique___) December 28, 2024
2024年シーズンは、シクロクロスとロードでも活躍の場を増やしましたね。
この二つは、強烈なカクテルだ。感銘を受ける年齢では、ロードとクロスを組み合わせるのは難しい。
ロードシーズン中はジェットコースターのような状況だけど 、その後は病気で2回もひどい目に遭った。そんな時、ベルギーのメディアは私を打ち負かす。
しかし、3回連続で勝利すると大切にしてくれる。それは、この国の典型的な例だ。
将来有望なロードサイクリストとしての地位を確立し、全てのステージレースで勝利を収めましたね。
私は、ほぼすべてのチャンスを活用してきた。これが非常にまれなことであることは承知している。今後数年でさらに困難になるだろう。
2025年に向けて、初めてのアルデンヌクラシックに参加するつもりだし、初めてのグランツールにも参加するつもりだ。
では、最初のグランドツアーの挑戦は?
どれにしよう?まだ分からない。何もない。正直なところ、3つのグランツールには利点と欠点がある。
ジロはクロスシーズンの後に始まり、ツールは忙しく、ブエルタは、次の冬のシクロクロスに近づいている。
タイミングという点ではツールが私に一番合っているだろうが、それはチームが何を望んでいるか、何を期待しているかによる。
私はチームの推奨に盲目的に従っている。でも、ツールにノーとは絶対に言わない。
あなたは、まだ22歳ですが、身体を使いすぎていませんか?
いいえ、まだ始まっていません。私の体は成長を続け、さらに強くなる。 まだ限界に達していることに気づいていない。限界を超える必要はない。
私には自分の意見がある。自分にとって何が効果があるかについて、誰かの言葉に盲目的に従うつもりはない。私は自分で見つける。
そうでない場合は、私が最初になる。自分が間違っていたことを認めること 。それが私もやることだ。他人の言うことにあまり左右されず、自分の考えを持っていく。
あなたの夢は?
私の最も突飛な夢? 1年後にここに来て、フレッシュ・ワロンヌとツールのステージで優勝したと言えるとしたら。でも気をつけてください、 これらのレースで勝つと言えるのは私だけだ。
レースでは、野心を持って取り組んでいる。 勝ちたいと言うのと、そのために全力を尽くすと言うのは何も悪いことではない。勝つと言うのとは違う。しかし、もしそうなったとしても、私のシーズンは間違いなく失敗にはならないだろう。
ティボー・ネイスは、偉大な父、スヴェン・ネイスの跡を継ごうとは思っていない。自分自身の道を自分で切り開くつもりだ。シクロでは、ヨーロッパ選手権も制した。
2025年はアムステルゴールドとフレッシュワロンヌが予定レースとして入っているが、ワロンヌのユイの壁をかけあがるティボー・ネイスの姿が見られるだろうか。
ティボー・ネイスは、自分自身で自分の遺産を残そうとしている。
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