マチュー・ファンデルプールがブエルタ・ア・エスバーニャに出場したいと発言したのは、11月のことだった。
だが、それは単純な話ではない。ブエルタに出場するにはマチュー・ファンデルプールが所属するコレンドンチームが招待される必要がある。
これについてブエルタのレースディレクターであるハビエル・ギレン(Javier Guillén)はコレンドンチームを招待することはほとんど不可能だと言っている。
出場したいというのは嬉しいが~
マチュー・ファンデルプールの来シーズンの最大の目標は、東京オリンピックでのマウンテンパイクで金メダルを獲得すること。
次に、スペインのブエルタに焦点を当てていた。
マチュー・ファンデルプールのような世界クラスのライダーがブエルタ・ア・エスパーニャに乗りたいと思っていることを非常に光栄に思っています。
ファンデルプールは、現代のサイクリングのリファレンスであるだけでなく、スペクタクルももたらします。しかし…それは非常に複雑になる。
と、レースディレクターのハビエルは苦しい胸の内を明かしている。
マチュー・ファンデルプールがブエルタに出場してくれれば、注目度は大きく上がるのだが、それだけでは済まない問題も出てくるのだ。
ワイルドカード
ブエルタには22チームのスペースがある。だが19チームはワールドツアーチームで占められる。
残り3つのワイルドカードには、プロコンチネタルランキング1位のDirect Energyが優先的に出場権を得ている。
Direct Energyは、ジロ・デ・イタリアは辞退したが、ブエルタには出場する予定だ。
残りは2つのワイルドカードだが、スペインにはブエルタに出場したい3つのプロコンチネンタルチームがある。
- CajaRural-Seguros
- Burgos-BH
- FundaciónEuskadi
コレンドンチームを出場させると、スペインのチームは1チームしか出れないことになる。
レースディレクターは、スペインのプロコンチネンタルチームがブエルタに出場出来ない場合には、彼らのチームの存続が脅かされるという。
イタリアでは、ワイルドカード減少のためにNippo-Vini Fantiniが消滅した。
ブエルタに出場出来ないならば、スポンサーを辞めるチームも出てくる可能性は十分ある。スペインのサイクリングを促進するためには、地元チームの出場は不可欠なのだ。
2020年のブエルタのレースコースは、12月24日にマドリードで発表される。
レースはオランダで3つのステージから始まるがマチュー・ファンデルプールの姿が見られることは難しいかもしれない。
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