ジロ・デ・イタリア第2ステージは9.2kmのタイムトライヤルだった。
最後に登りはあるけれど、これまでの実績から考えるとトム・デュムランがトップタイムとを出すと考えた人は多かったのでは。
本人も、このステージでマリアローザを獲得するつもりだったと思われる。ゴール後のインタビューで敗因について語っているので聞いてみよう。
最後の登りで
トム・デュムランは中間計測で、それまでのマッテオ・ソブレロのタイムを上回り暫定トップに。
そして、ゴールでもソブレロのタイムを8秒も上回っており、この記録を抜くのは正直難しいと思っていた。
だが、その1分後、サイモン・イェーツがデュムランの夢を打ち砕く。そして最終走者のマチュー・ファンデルプールにも、2秒負けてしまった。
元世界TT王者としては、少し納得のいかない結果だっただろう。
デュムランはゴール後のインタビューで次のように語る。
タイムトライアルはうまくいったと思うが、「今までで一番すごい!」「絶対優勝だ!」と思えるようなものではなかった。それが表れている。
ターンは難しかったけど、僕にはそれができるんだ。素晴らしいコーナーに乗れなかった。満足できるコーナーもあれば、そうでないコーナーもあった。でも、それは誰にでもあることだ。
結局、最後の上り坂で加速しきれなかったんだ。
少しペースを上げて、最後の上りに向けて何かを残しておく必要があった。最終的には、まだそれなりの脚はあったのだが、差をつけるには至らなかった。
優勝出来なかったことについては?
イェーツが山で違うを生んだと思う。残念ながら、奇跡の足を持っていなかった。これは失望だ。
ジロの前には、準備不足と言っていたトム・デュムラン。総合では、16秒差の3位となり非常に良いポジションにつけている。
だが、これは自分の想定した順位ではないだろうけど。
第4ステージのエトナの登りゴールで、サイモン・イェーツとの対決が見られるはずだ。
多分、ここで総合2位となる可能性は高い。サイモン・イェーツとの戦いが今後も続いていくはずだ。
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