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ツアー・オブ・アルプス第4ステージ ついにクリス・フルームが~

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第3ステージでは、ジャンニ・モスコンが今大会2度目の勝利を飾った。中々ステージ2勝というのは出来るものではない。

特に、逃げを最後まで続けるのは至難の業。ただ、今日は逃げが最後まで続けられるとは思えない。

このステージで総合優勝の行方が決まるからだ。第2ステージに続いて1級山岳の登場する厳しいステージとなっている。

サイモン・イエーツは総合を守れるのか、イネオスの攻撃は誰がするのか見ものだ。

 

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ツアー・オブ・アルプス第4ステージ  ナトゥルンス~ヴァッレデルチーゼ 168.6km

第4ステージ photo tourofthealps.ec

 

第4ステージも山岳の等級がついているのは2つだけ。だが、実際には4か所の登りがある。

最初の登りは、パッソカストリン(5.6%・24.5km)。続く1級山岳の登りパッソカンポ(6.2%・14.9km)では山岳ポイントが獲得できる。

総合勢は最後の2級山岳(6.8%・10km)で決着をつけるだろう。ゴールは、6km下ってイタリアのヴァッレデルチーゼにたどり着く。

誰が1着でゴールするだろう。

 

クリス・フルームのアタックから9人の逃げ

スタート前のサイモン・イェーツ。パヴェル・シヴァコフに対して45秒のリードをしている。

 

スタートでは、昨日勝利したジャンニ・モスコンが先頭からスタート。まあ、今日の逃げはないだろう。

 

こちらはスター直後から逃げた6人。だが、この逃げは集団に捕まってしまう。

 

クリス・フルームは最初の登りパッソカストリン(5.6%・24.5km)でアタック。これに3人が合流する。

クリス・フルームが言っていた驚きがあるかもと言っていたのは山岳でのアタックのことだったのか。

昨日のステージでもスタート直後に逃げようとしていたから調子は上がっているのだろう。

  1. クリス・フルーム (Israel Start-Up Nation)
  2. ローレンス・ワーパス (AG2R Citroën Team)
  3. RAVANELLI Simone (Androni Giocattoli – Sidermec)
  4. DINA Márton (EOLO-Kometa)

 

更に、残り121kmで3人が合流し、最終的に9人の逃げとなる。

  1. アマヌエル・ゲブレイグザブハイアー (Trek – Segafredo)
  2. 二コラ・プロドム (AG2R Citroën Team)
  3. フェリックス・グロクチャートナー (BORA – hansgrohe)
  4. ルイスレオン・サンチェス(Astana – Premier Tech)
  5. ハーマン・ペーンシュタイナー(Bahrain – Victorious)
  6. アッティラ・ヴァルター(Groupama – FDJ)

 

 

集団は当然のことながら、Team BikeExchangeが引く。その後ろはイネオスだ。

逃げの中にフェリックス・グロクチャートナー (BORA – hansgrohe)がいるのでタイム差を与える訳にはいかない。

2分28秒のタイム差で総合18位だが、逃がす訳にはいかないだろう。

 

クリス・フルームがボトルをサポートカーから貰っている。残り40kmでタイム差は1分20秒。最後の2級山岳までは逃げたいところ。

 

残り32.8kmでタイム差は48秒に。クリス・フルームは最後尾でちょっと苦しそう。

 

タイム差は再び1分5秒に開く。まだ最後の2級山岳の登りではない。逃げのスペシャリスト、ルイスレオン・サンチェスは逃げ集団のペースをあげようとしている。

 

最後の2級山岳まで、後10kmだ。後ろは30秒まで迫ってきた。

フェリックス・グロクチャートナー (BORA – hansgrohe)は山岳で早めにアタックをかけて逃げ切ろうとするだろう。

 

あ~、後ろに集団が来てしまった。

 

先頭集団は、残り18.6kmで捕まってしまう。フルームの逃げもここまでか~。

 

最後の2級山岳10kmを登りだす。ここからが決戦だ。

 

やはり、イネオスが前に上がってくる。どこでパヴェル・シヴァコフを発射するだろう。

 

2級山岳頂上まで9kmでアルケア・サムシックのウィネル・アナコナが先頭を引く。ナイロ・キンタナと共にモビスターから移籍したクライマーだ。

 

ウィネル・アナコナは頂上まで8.7kmの地点で切れて、イネオスにチェンジ。

 

ジャンニ・モスコンが引き終わっても、まだ3人イネオスはいる。集団は27人まで減った。

 

イバン・ソーサの引きで一気に集団は減る。

 

ソーサから、ダニエル・マルティネスにバトンタッチ。まだ頂上まで4.9kmある。どこまで持つだろうか?

 

ヒュー・カーシーがラスト4.5kmでアタックをかける。

 

サイモン・イエーツが追いついたがパヴェル・シヴァコフはいないぞ。かなり後ろに少しだけ姿が見える。

ここにはダン・マーティン、ナイロ・キンタナ、アレクサンドル・ウラソフ、ジェイ・ヒンドレーが追いつく。

 

先頭からアレクサンドル・ウラソフがアタックだ。

 

すぐに、サイモン・イエーツとヒュー・カーシーがジョイン。後ろからはダン・マーティンも追いついてくる。

 

サイモン・イエーツとアレクサンドル・ウラソフと3人となる。だが、ダン・マーティンはここから切れてしまう。まだ調子が完全ではない。

 

パヴェル・シヴァコフは、ダニエル・マルティネスが引いているが追いつかない。遅れる一方だ。

 

二人は後続を引き離しにかかる。後ろはダン・マーティンが5秒遅れ。その後ろは、ヒュー・カーシーとジェイ・ヒンドレー。

パヴェル・シヴァコフは47秒遅れている。

 

ダン・マーティンはペリョ・ビルバオに追いつかれて後ろを走っていたが、カーブで曲がり切れずに真っすぐ突っ込んでしまう。これで落車してしまった。

 

二人はゴールまで下りをかっ飛ばす。だが、後ろはペリョ・バルビオが7秒に迫っている。

 

ペリョ・ビルバオはメチャクチャ下りが速い!

 

速い。ペリョ・バルビオはラスト2.1kmで二人に追いついた。なんという下りの速さだ。

 

ペリョ・ビルバオはラスト800mくらいから凄いスピードで駆け抜けていた。最後もスプリントの先頭に立って突き進む。

 

サイモン・イエーツは足を緩める。

 

 

ペリョ・ビルバオが先着だ。

凄い!   下りで追いついてなんとスプリントも奪ってしまった。

それにしても、ペリョ・ビルバオの下りの速さは断トツ。ダン・マーティンに追いついてすぐに引き離した。ダン・マーティンはあまりのスピードにカーブを曲がり切れなかった。

そこから最大15秒のタイム差を一気に下りで詰めてくるとは凄すぎる。

アレクサンドル・ウラソフはカーブで膨らんでしまい遅れてしまうくらい。ゴール前800mではかなり離されていた。

これでペリョ・ビルバオはステージ優勝と共に、総合2位に躍進。アレクサンドル・ウラソフも5位から3位に上がった。

サイモン・イエーツは総だ。合首位をガッチリとキープ。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第4ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  BILBAO Pello Bahrain – Victorious 20 30 4:39:42
2  VLASOV Aleksandr Astana – Premier Tech 10 18 ,,
3  YATES Simon Team BikeExchange 5 12 ,,
4  QUINTANA Nairo Team Arkéa Samsic   7 0:58
5  CEPEDA Jefferson Alexander Androni Giocattoli – Sidermec   4 1:06
6  CARTHY Hugh EF Education – Nippo   3 ,,
7  GUERREIRO Ruben EF Education – Nippo   2 1:16
8  BARDET Romain Team DSM   1 ,,
9  BRAMBILLA Gianluca Trek – Segafredo     ,,
10  FABBRO Matteo BORA – hansgrohe     1:22

パヴェル・シヴァコフは1分48秒遅れの15位で帰ってきた。昨日の下りでの落車が影響したようだ。イネオスの山岳トレインを生かし切れなかった。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1  YATES Simon Team BikeExchange 5 15:31:48
2 3 ▲1  BILBAO Pello Bahrain – Victorious   0:58
3 5 ▲2  VLASOV Aleksandr Astana – Premier Tech   1:06
4 6 ▲2  CEPEDA Jefferson Alexander Androni Giocattoli – Sidermec   2:18
5 2 ▼3  SIVAKOV Pavel INEOS Grenadiers   2:37
6 8 ▲2  CARTHY Hugh EF Education – Nippo   ,,
7 12 ▲5  QUINTANA Nairo Team Arkéa Samsic   2:54
8 9 ▲1  GUERREIRO Ruben EF Education – Nippo   3:12
9 11 ▲2  BARDET Romain Team DSM   ,,
10 10  SCHULTZ Nick Team BikeExchange   3:36

総合は大シャッフルだ。最終ステージは丘陵コースなので総合は大きくは変わらないだろう。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 6 ▲5  DINA Márton EOLO-Kometa 16
2 1 ▼1  DE MARCHI Alessandro Israel Start-Up Nation 15
3 2 ▼1  YATES Simon Team BikeExchange 14
4 3 ▼1  THOMPSON Reuben Groupama – FDJ 10
5 12 ▲7  VLASOV Aleksandr Astana – Premier Tech 8
6 4 ▼2  SIVAKOV Pavel INEOS Grenadiers 8
7    FROOME Chris Israel Start-Up Nation 8
8 5 ▼3  QUINTANA Nairo Team Arkéa Samsic 6
9    GROßSCHARTNER Felix BORA – hansgrohe 6
10 7 ▼3  ENGELHARDT Felix Tirol KTM Cycling Team 5

ヤングライダー賞

 

 

 

 

 

 

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