マーク・カヴェンディシュや、マチュー・ファンデルプールが急遽参戦することで注目を浴びているル・サミン。
この、セミクラシックは1968年からサイクリングカレンダーに掲載されており、現在はワロンサイクリングサーキットの一部となっている。
Hernoemd nr winnaar 1e editie: Fransman José #Samyn. Die won in ’67 Tourrit, klopte jaar erna bijna Van Looy in diens laatste Waalse Pijl én stopte bijna na ‘oneerlijke’ dopingschorsing om in ’69, 23 jaar oud, te overlijden na botsing met supporter in kermiskoers Zingem. #LeSamyn pic.twitter.com/6z5SDRwYih
— Jelle Wouters (@SirJelle) March 2, 2021
第1回の開催は、ワロン地域のエノーにある同名の村にちなんで名付けられ、グランプリフェイトルフランとして知られていた。
ル・サミンと名前がついた由来は、第1回優勝者のフランス人、ポセ・サミンからきている。彼は1967ツール・ド・フランスでステージ優勝。しかし、翌年、ツアー中に実施されたテストは陽性であることが証明され罰金となる。
だが、これは不公平なドーピング停止処分と言われており、69年に23歳の若さでレース中に亡くなった。これから、メモリアル・サミンとなり、現在のル・サミンとレース名が変わっている。
One day race»Quaregnon›Dour(205.4k)
スタートは、カレニョンのハイナウトの町。昨年との唯一の違いは、チームのプレゼンテーションは観客なしで行うこと。
コロナのため、ルート全体で一般の人は歓迎されていない。今年の総距離は205.4キロメートルで、1年前より約5km長くなっている。
ゴール手前、102.7kmからローカルサーキットを3周する。ローカルサーキットの26.6 kmのうち5 kmを通過すると、Rue du VertPignonの石畳が現れる。
さらに、2つの短くて悪質な石畳の登りからなるCôtedelaRoquetteとChemindeWihéries(フィニッシュから16 km)、CôtedesNonettesとCôteduCalvaire(フィニッシュから10 km)がライダーを待ち受けている。
ゴールも少し登っており、スプリンターは生き残りをかけて戦わないといけない。この厳しいコースに適しているライダーはさて誰だろう。
今回はワールドチームは7チームの参加となっている。注目される2チームを紹介。
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クイック・ステップには、2019年に優勝したフロリアン・セネシャルが出場。ただ、今回メンバー的にはスプリンターメインの選択となっており、このコースで機能するのかはわからない。
大きな集団でスプリントで決着となりそうなコースではないような気がするけど。
🇧🇪 #LeSamyn
More cobbles coming up for our riders, tomorrow at the @GPSamyn. Here’s our line-up 🔵🔴
ℹ️ https://t.co/MilOdFM49i pic.twitter.com/pkwFsI7Not
— Alpecin-Fenix Cycling Team (@AlpecinFenix) March 1, 2021
マチュー・ファンデルプールを支えるメンバーは、スプリントとなればベルギーチャンピオンのドリース・デポンド、ジャスパー・フィリップセン、ティム・メルリエと多彩。
マチューはレース前に
私が野心のないスタートを切っているわけではない。一般的に、特にシーズンのこの時点で、レースに出ると調子が上がる。それが今日レースをした理由だ。
ストラーデビアンケには誰もが独自のアプローチを持ってやってくる。たとえば、ワウトは、高度インターンシップから来る。これも可能だ。しかし、私にとっては、いくつかのレースの日から始めたほうがいい。
このコメントからは逃げる気満々のようだけど。
逃げは4人
各チーム7名のメンバーで、25チームが175名が出走。
ヘリコプターからの映像ばかりが放送される。逃げているのは4人。いづれもプロチームのメンバー。DSMの開発チームの選手も乗っている。チームジャージはワールドチームと同じデザインのようだ。
- 83.DE KETELE Kenny(Sport Vlaanderen – Baloise)
- 133.ROSSKOPF Joey(Rally Cycling)
- 187. VAN SCHIP Jan-Willem(BEAT Cycling)
- 233. LEIJNSE Enzo(Development Team DSM)
こちらのライダーが面白い。VAN SCHIP Jan-Willem(BEAT Cycling)だが、フレアーハンドルのように見えるが、新しいハンドルを使っているかもしれない。
以前に記事にしたことのあるTTポジションの取れるハンドルだ。よく注目してみておきたい。
ニキ・テルプストラ(Team Total Direct Energie)がパンク。バイク交換をしている。2016年と2018年にル・サミンで優勝している。今日はどうかな?
マチュー・ファンデルプールは先頭交代に普通に入っている。今日もスプリンターのためにアシストする気なのかな。
マチュー・ファンデルプールのためのコースのようにみえるけど。
ロットのSylvain Moniquetが落車。これがEquipe continentale Groupama-FDJから移籍して初めてのレースだったのに残念。
Antoine Raugel(Equipe continentale Groupama-FDJ)が集団からアタック。昨年までAG2Rで走っていた22歳だ。先頭まで追い付くかな。
逃げはラスト56kmで捕まってしまう。やはり、VAN SCHIP Jan-Willem(BEAT Cycling)はフレアハンドルを使っているようだ。
画面先頭だが、ハンドル幅は38cmしかない。
Van Rooy stevig geraakt na nieuwe valpartij pic.twitter.com/ExLKuxe4ZR
— Sporza 🚴 (@sporza_koers) March 2, 2021
逃げは4人から、かなり巨大になっている。これにはマーク・カヴェンディシュも乗っているようだ。だが、エースナンバーをつけて逃げに乗らなくても良いと思うけど。
落車も何度かおこっている。石畳でこけると痛いだろうなあ~。
クイック・ステップは、飲酒運転撲滅のジャージを着ている。
マチュー・ファンデルプールがアタック
マチューが石畳の区間でアタック! 路面が悪くて、カメラが追いきれない。マチューはカーブを歩道に乗り上げながら逃げ出す。
マチュー・ファンデルプールのアタックに反応出来たのは、ジョン・デゲンコルプ(Lotto Soudal)と CAPIOT Amaury(Team Arkéa Samsic)の二人。
だが、集団はすぐ後ろだ。
マチュー・ファンデルプールは後続に追いつかれるが、ついでに先頭集団まで追いついてしまう。また、振り出しだ。
4人が前に出るがこれは決まらない。
今度は二人がアタック。Israel Start-Up Nationのセップ・ファンマルクとヴィクトール・カンペナールツ(Team Qhubeka ASSOS)がしかける。だが、ゴールまでの距離が短いので決まらない。
マーク・カヴェンディシュが先頭集団に追いつく。だが、集団もすぐ後ろだ。
今度は集団からヴィクトール・カンペナールツが単独でアタック。ラスト1周のローカルラップに入っていく。
アワーレーコード保持者のカンペナールツはいい感じで逃げているけど、後ろには集団が見えている。一緒に逃げるライダーが欲しいところだ。
ただ、1時間一人で世界最高速のスピードで走り続けることが出来るので大きなタイム差は与えられない。
ヴィクトール・カンペナールツもハンドルをフレアーにしている。やはりTTポジションに近いので空気抵抗は抑えられる。
セップ・ファンマルクはパンクだ。これは場所が悪い。集団においつけるだろうが余計は足を使ってしまうだろう。
集団後方でヒラヒラしていた、マチュー・ファンデルプールが石畳のカーブの登りから先頭を引きだす。すると一気に、前を走るヴィクトール・カンペナールツに追いついてしまう。
集団が落ち着いたところで、ドリース・デポンドがアタックし、それにまたヴィクトール・カンペナールツが食らいつく。だが、二人の逃げもすぐに捕まる。
また、集団からアタックがかかる。Łukasz Wiśniowski(Team Qhubeka ASSOS)。CCCから移籍した選手だ。
後続は30人ほどか。ルーカス・ヴィシニオウスキーは頑張って逃げるが後続は容赦ない。
マチュー・ファンデルプールは先頭付近にいる。クイック・ステップは3人いるようだ。これは最後はスプリントとなるかもしれない。
パヴェで二人が抜け出た。
Sénéchal en Van der Poel rijden weg op de laatste kasseistrook, sterke Vanmarcke is ook mee pic.twitter.com/pGxoes2RSu
— Sporza 🚴 (@sporza_koers) March 2, 2021
フロリアン・セネシャルのアタックにマチュー・ファンデルプールが反応だ。前を走っていたルーカス・ヴィシニオウスキーを一気に抜いていく。
だが、マチュー・ファンデルプールはフロリアン・セネシャルが交代を促しても引きが甘い。後続を待っているようなしぐさを見せる。
二人は後続に追いついて5人となる。このままゴールまで行くのか?
だが、マチュー・ファンデルプールは後方を見て、アタックをかけない。
集団に追いつかれてしまい、ヴィクトール・カンペナールツがまたもロングスプリントを見せるが集団は一塊に。
マチュー・ファンデルプールは集団に追いつかれても先頭を引き続ける。彼のポジションに注目だ。
最後は、パンチスプリントとなる。Uno-X Pro Cycling Teamの TILLER Rasmusがロングスプリントを見せるが~。
後方から追い上げた、マチュー・ファンデルプールのチームメイト、ティム・メルリエが勝利!
Alpecin-Fenixは、マチュー・ファンデルプールとドリース・デポンドのアタックを見事に生かした。最後は、マチュー・ファンデルプールが前を引いて見事にチームの勝利を呼び込んだと言える。
これで、Alpecin-Fenixはマチュー・ファンデルプールの勝利につづいて2勝目となった。
マチュー・ファンデルプールがスプリントに参加しなかった理由は以下を参考までに。
リザルト
Rnk | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | MERLIER Tim | Alpecin-Fenix | 4:34:29 |
2 | TILLER Rasmus | Uno-X Pro Cycling Team | ,, |
3 | PASQUALON Andrea | Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | ,, |
4 | VANMARCKE Sep | Israel Start-Up Nation | ,, |
5 | HOFSTETTER Hugo | Israel Start-Up Nation | ,, |
6 | CAPIOT Amaury | Team Arkéa Samsic | ,, |
7 | DEGENKOLB John | Lotto Soudal | ,, |
8 | CLAEYS Dimitri | Team Qhubeka ASSOS | ,, |
9 | DUPONT Timothy | Bingoal – Wallonie Bruxelles | ,, |
10 | MENTEN Milan | Bingoal – Wallonie Bruxelles | ,, |
セップ・ファンマルクはパンクから追いついて4位に。Deceuninck – Quick Stepは、ティム・デクレルクの26位が最高。フロリアン・セネシャル28位。マーク・カヴェンディシュ29位と沈んでしまった。
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