UCIワールドツアー(WT)のライセンスを巡る競争は熾烈を極めている。
現在最新のチームランキング(2024-2026年シーズン終了時点でのライセンス付与に関わるポイントは3年間の累積が対象)では、Cofidisが、降格の可能性がある圏内に位置している。
代わって浮上しているのがUno-X Mobilityだ。
Cofidisに迫る降格の現実
16 | 21 | ▲5 | XDS Astana Team | WT | 29029 |
17 | 17 | – | Team Picnic PostNL | WT | 26934 |
18 | 16 | ▼2 | Intermarché – Wanty | WT | 26480 |
19 | 20 | ▲1 | Uno-X Mobility | PRT | 25225 |
20 | 18 | ▼2 | Cofidis | WT | 25054 |
21 | 19 | ▼2 | Arkéa – B&B Hotels | WT | 23011 |
22 | 22 | – | Team TotalEnergies | PRT | 17144 |
23 | 23 | – | Tudor Pro Cycling Team | PRT | 16868 |
24 | 24 | – | Q36.5 Pro Cycling Team | PRT | 14457 |
現在のランキングでは、CofidisはWTチームの最下位。しかも最新ランキングでは、Uno-X Mobilityに抜かれてしまった。
UCIの規定では、通常、3年間の累積ポイントに基づき、上位チームにワールドツアーライセンスが与えられる。
Cofidisは、現在のポイントで見ると、171ポイントUno-X Mobilityに差をつけられてしまった。これは2025 ツール・ド・フランスで総合6位となったトビアスハラン・ヨハンネンセンの働きが大きい。
残りレースは少ないが、Uno-X Mobilityはランカウェイに出場しており、更にUCIポイントを積み重ねている。
浮上する「LottoとIntermarché – Wanty合併」の噂がプロトンを揺るがす
さらに状況を複雑にしているのが、ベルギーの2大チームであるLottoとIntermarché – Wantyの合併の噂。
これはあくまで噂の段階だが、話し合いは行われているとのこと。もしこの大型合併が実現した場合、UCIワールドツアーの枠組みに大きな変動をもたらす。
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WTチーム枠の「空き」発生: 合併が成立し、新チームが単一のワールドツアーライセンスを取得した場合、既存のワールドツアー枠が1つ空く
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降格チームの「救済」と昇格チームの誕生: もし合併が実現し、WT枠が1つ空いた場合、本来ポイントで降格するはずだったWTチーム(この例ではCofidisの可能性が高い)が、降格を免れる、あるいは昇格するPRTチームが増える可能性
合併が実現した場合の昇格最有力候補
LottoとIntermarché – Wantyの合併によりワールドツアーライセンスの空きが出た場合、現在ポイントで最上位にいるプロチームがその座を獲得する最有力候補となる。
ランキングでは、PRTチームとしてWTチームのすぐ下に位置するUno-X Mobilityが、WTチームのCofidisを上回るポイントを保持しており、昇格の最も有力な候補となる。
Cofidisは、8年間指揮を務めたセドリック・ヴァスールが退団となった。ラファエル・ジューヌが後任となるが変わるのか。
Cofidisが、2026年の移籍で獲得する選手は
- イエンセ・ビエルマンス Arkéa – B&B Hotels
- アレックス・キルシュ Lidl – Trek
現在2026年のメンバーは22人が決定済み。Cofidisは、2025年UCI獲得ポイントランキングでは21位と低迷しており、仮に降格となれば厳しい状況となりそうだ。
ジロ終了時点で、すでにCofidisの現状をお伝えしていたが、Uno-X Mobilityがここまで伸びるのは想像できなかった。
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