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ポガチャルとエヴェネプール:2025年怪物製造機と化した件

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Image credit: chan
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2025 世界選手権個人タイムトライヤルはレムコ・エヴェネプールが制覇。そして、ロードはタデイ・ポガチャルが制覇し、レムコは2位。

2人は自転車界の歴史上の記録に挑み続けている。

 

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タデイ・ポガチャルはエディ・メルクスに挑む

 

上記のようにタデイ・ポガチャルは、2024年の時よりもさらに凄い記録で勝利をつかみ取った。66kmのソロというのは凄まじい。

しかも、1400m以上の高地で達成。他の選手の言葉では全開で行くとつぶれてしまうという声も多く出ている。特に女子レースを走ったライダーはそういった意見が多かった。

1週間キガリで走ってタデイ・ポガチャルは順応したということだろう。TTからは全くの別人かのような走りだった。

 

これにより、タデイ・ポガチャルは2年連続で世界選手権を制した7人目のライダーとなった。

  • ジョルジュ・ロンセ(1928年と1929年)
  • リック・ファン・ステーンベルゲン(1956年と1957年)
  • リック・ファンローイ(1960年と1961年)
  • ジャンニ・ブーニョ(1991年と1992年)
  • パオロ・ベッティーニ(2006年と2007年)
  • ジュリアン・アラフィリップ(2020年と2021年)
  • タデイ・ポガチャル (2024年と2025年)

2026年はカナダのモントリオールで世界選手権が行われる。ここでタデイ・ポガチャルは、3年連続優勝のサガンの記録に挑むことになる。

 

さらに世界選手権を制してモニュメントを制するライダーとしても今年記録を作りそうだ。

マチュー・ファンデルプールとエディ・メルクスのみが3年連続で2つ以上のモニュメントを獲得していたが、タデイ・ポガチャルが今年達成した。

タデイ・ポガチャルは

  • 2023 ロンド・ファン・フラーンデレン、イル・ロンバルディア
  • 2024 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ、イル・ロンバルディア
  • 2025 ロンド・ファン・フラーンデレン、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ

 

世界選手権を制してさらにイル・ロンバルディアも制するとタデイ・ポガチャルはエディ・メルクスの記録に並ぶことになる。

エディ・メルクスは1971年に世界選手権制覇と3つのモニュメントを獲得しているが、これに並ぶかもしれない。

 

レムコ・エヴェネプールのメダルコレクター

 

ロードレースではポガチャルに敗れ、悔しい銀メダルとなったエヴェネプール。サドルが壊れなければ~。

 

彼は2位にもかかわらず、誰も達成したことのないユニークな世界記録を打ち立てた。

それが、男子エリート・ロード&タイムトライアルの通算メダル獲得数が史上最多となったのだ。

今回獲得した銀メダルで、レムコ・エヴェネプールの通算メダル数は、なんと「8個」(金4、銀2、銅2)に!

これまでの記録保持者は7個の3人。

  • アレハンドロ・バルベルデ
  • トニー・マルティン
  • ファビアン・カンチェラーラ

 

レムコの凄いところは、TTスペシャリストとして名を馳せたカンチェラーラやマルティンを、たった25歳にして抜き去ってたところ。

しかも、マルティンやカンチェラーラがロードレースでメダルが取れなかったのに対し、エヴェネプールはロードでもTTでもメダルを獲得しているのが、怪物たるゆえんだ。

ポガチャルが勝負強さで伝説を塗り替える一方、エヴェネプールは安定した勝利への執念でレジェンドたちを圧倒している。

この二人が全盛期を迎え、お互いの偉業を刺激し合っている現代のサイクリング界。歴史をリアルタイムで見られるのは幸せなことだ。

 

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