イタリアのフレームビルダーであるOfficina Battaglinは、ケーブルを完全に内部にルーティングした初のスチールロードバイクを製作したと主張している。
新しいPower+ Evoフレームセットは、各ライダーのためにカスタムジオメトリーで組み立てられた特別なコロンバススピリットHSSチューブセットを特徴としている。
数は限られており、今年はわずか40台しか生産されない。
Power+ Evoフレームセット
ハイエンドロードバイクの世界がますます統合化されていく中で、Officina Battaglinは「スチールバイクの中で最もクリーンな外観」を目指した。
問題は、ブレーキホースやシフトワイヤーを完全に内部に通すことができるスチール製のチューブセットが市場になかったことだ。
その答えは、Columbus社のSpirit HSSチューブのカスタムセットを使用し、ヘッドチューブとダウンチューブにケーブルを収納できる十分なスペースを確保し、ケーブルが見えないようにした。
多くのブランドがケーブルを隠す理由として抗力の低減を挙げているが、ここではそのような主張はない。見た目が全てだ。確かにスッキリしてとても美しい。
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photo officinabattaglin
Officina BattaglinはDeda Elementi DCRシステムを採用し、1.5インチストレートカーボンフォークステアとアッパーベアリングの間のケーブルをヘッドチューブからダウンチューブに通している。
Dedaシステムは、一体型フロントエンドの中にある他の多くのシステムと同様に、アッパーベアリングとフォークステアの間にケーブルを通すための穴がある特殊なコンプレッションリングを使用している。
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photo officinabattaglin
フロントブレーキホースはこのシステムを通り、フォークステアの穴からフォークに入り、内部でブレーキキャリパーに接続されている。
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photo officinabattaglin
ケーブルの配線は別として、Power+ Evoには非常に端正なタッチが施されている。
ディスクブレーキとリムブレーキ、トップチューブはスロープかストレートかの選択が可能で、各フレームはお好みのカラーでカスタムペイントされる。
スムーズなフィレットロー付けジョイントが上品な仕上がりを完成させている。伝統派にとって唯一の欠点は、電子グループセットのみのデザインとなっていることだ。
Officina Battaglinは塗装にも誇りを持っており、各フレームには、通常の塗装よりも派手なものをご希望の場合には、この見事な「クロモヴェラート」仕上げが施されている。
これは、クロームメッキの前にフレームを鏡面のような輝きに磨き上げ、カラーラッカーでクロームを塗装することで作られている。
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photo officinabattaglin
スマートな外観のために、一体型のコックピットとシートポストはフレームと同じ塗装が施されており、それぞれのフレームには、個別のナンバープレートが付けられる。
Officina Battaglinは、1981年のジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーナで優勝したイタリアのプロサイクリスト、ジョヴァンニ・バッタリンによって設立された。
これは、ブエルタとジロが3日間だけ隔てて開催されていた時代のこと。ブランドは、ジョヴァンニ・バッタリンが1984年にレースから引退する前の1982年に創業している。
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フレームの注文には、バッタリンが個人的な相談を受け、従来のロードジオメトリに基づいてカスタムバイクフィットを行う。つまり完全に個人用にカスタマイズされた世界に1台のフレームとなる。
40台限定フレームで、価格は4000ユーロ(約48万円)。レトロと最新のテクノロジーが融合された美しいフレームセットとなっている。
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ロードバイクだぜー