マチュー・ファンデルプールは、ジロ・デ・イタリアのオープニングステージのヴィシェグラードの最後の登りで、新星ビニヤム・ギルマイ抑えて優勝し、彼の恐るべき力を取り戻した。
忘れてはいけないのは、シクロクロスシーズンからレース撤退。
復帰は、遅れると思われていたけど、ミラノ~サンレモで復帰。
春には2度目のドワーズ・ドア・フラーンデレンと、ロンド・ファン・フラーンデレンも制覇した。そして、ジロ初レースでマリアローザを獲得する離れ業を見せてくれた。
爆発的スプリントが復活
Biniam Girmay vs. Mathieu van der Poel.
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— Intermarché-Wanty-Gobert (@IntermarcheWG) May 6, 2022
プロチームAlpecin-Fenixにとって、初めてのマリアローザ獲得。
ゴールでは、すでにコントロールされているように見え、5%の勾配で彼の代名詞でもある1,000wの怒りを解き放ったのだ。
マチューは、フランドルでの勝利と同様、ライドをパワーデータとともにStravaにアップロード。多くのトップライダーがパワーデーターを隠したりするけど、完全にオープンだ。
1,000wのアタック+時速51km/hでの上りスプリント
マチューはゴール前でビニヤム・ギルマイを上回り、ステージ最後の44秒間で719w、うち20秒間で949w、そしてピーク時には1,166wを記録した。
驚異的な数字で、9分間の上りの最後に、平均480W、6.4W/kg(体重75kgの場合)を記録したのだ。
レナード・ケムナ(BORA-hansgrohe)が攻撃したため、最後の2kmでペースが上がり、ステージ最後の4分間でマチュー・ファンデルプールのパワーを522w(7w/kg)に押し上げた。
フラットアウトのペースは、ラスト1kmで時速36.6km/hにも達している。フィニッシュの平均勾配が5.1%であることを考えると、さらに驚異的だ。
更に、ゴールラインを目前に、時速51.5kmを記録し、ペダルを1,000w以上踏み込み、心拍は201bpmまで上がり、ゴールを祝うために腕を上げることさえできなかった。
最後の1kmは平均607w、時速36.6km/hで走りきっている。
平地ならともかく、200kmの終盤で5パーセントの勾配をこのスピードで上るのは至難の業だ……。
と、いうか誰も出来ない。
爆発的なフィニッシュ、しかしサドルでは楽な一日
とはいえ、この日のレースはプロトンが直面する最も過酷な日ではなかった。
レース中、マチューは最後尾でヒラヒラしている姿がずっと見られていた。
ブダペストからほぼ平坦なルートを進み、2人の逃げ集団の中で、マチューは最初の62kmで平均2w/kgを超えていない。パワー145wならば、ほとんどのフィットネスライダーならば走れるくらいだった。
登り坂の下での位置取り合戦でバワーが上がる。
それでもゴール前の200kmの間、マチューは平均心拍数110bpmで、わずか170wを出しただけだった。平均心拍数80bpmを超えるには、40km以上の走行が必要だった…。
ただ、平地ではついてこれたかもしれないが、ベルクでは誰もマチュー・ファンデルプールについていけなかった。
Alpecin-Fenixは、昨年勝利したティム・メルリエがいない。
スプリントではヤコブ・マレツコをアシストすると言っているけど、自分で狙って貰いたいな。
ジロでの勝利数も重ねて貰いたい。
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