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マッチョかマゾか?痛みに耐えることは正義なのか? 自転車における神話について

読み物
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この記事は約9分で読めます。

Raphaは最近、物議をかもし出すボトルを販売していた。今は販売中止となっているけど。

ボトルには、

伝説によると、マルコ・パンターニは、レースの体重を達成するために、水だけで6時間走り、帰ってもスイカのスライスだけ食べていた。

と書かれており、これは摂食障害を助長するものだとかで問題に~。

自転車の世界では、たびたび苦しみや痛みの洞窟などの用語が大切にされる。危険ではないにしても、逆効果となることもある。

マッチョで精神的にタフな考えから生じるおかしな神話のいくつかを修正する必要もあるだろう。

痛みを伴うマゾヒスティックな方法でトレーニングし、身体を機械のように扱うのではなく、より賢く、精神的にもゆとりを持ち、心と体を調和させる必要がある。

マッチョな神話を取り壊す時が来た……

 

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軽いほうが速い

 

 
 
 
 
 
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サイクリングには、ライダーの軽さを称賛する文化がある。最近、レムコ・エヴェネブール(Deceuninck – Quick Step)は、イル・ロンバルディアで骨盤骨折したケガから回復している時に、体重が増加することを非常に心配した。

 

そのため、意図的に5kg体重を減らしている。上の写真を見てもわかるように、上半身は骨と皮膚だけになっている。

レコムの極端な減量はプロサイクリストでは珍しいことではない。過去にはローハン・デニスやヤニ・ブライコビッチが摂食障害について打ち明けている。

 

クリス・フルームもしばしば飢えを感じることを話している。
 
この給油不足とオーバートレーニングは、優れたライダーとなることを妨げている。十分な燃料を接種しないと、適切な決定を下すために必要なブドウ糖を脳に供給しない。

あなたが体を飢えさせるとき、それはあなたがうまく機能するのに必要なホルモンを作るのをやめてしまう。

その結果、女性ライダーは生理を失い、男女ともに骨折のリスクが上がる。これは、長いスポーツのキャリアにとって良い前兆ではない。

 

足をいじめる

 
 
 
 
 
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イェンス・フェィクトは「黙れ、足!」というマントラを持っていた。これは、ライダーが頭を下げて痛みを吸い取ることを示唆している。

ドイツの研究では、氷水の中に手を入れる時間をできるだけ長くするように求め、痛みに対する耐性のレベルを比較した。

普通の人は平均 96 秒耐えることが出来た。超長距離選手は、3分間のカットオフ ポイントを超えたが、それでもまだ痛みを 10 のうち 6 として分類している。

あまりにも多くの痛みを吸うと、我々は理学療法士のベンチの上に行くことになる。

痛みと不快感を区別するのがコツとなる。痛みは有益な情報であり、負荷がかかりすぎていることを教えてくれ、体勢を変えたり、休息をとる必要があることを教えてくれる。

この違いがわかれば、不快感は許容できるようになる。

 

痛みは一時なもので、やめることは永遠に続く

 
 
 
 
 
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もう一つのマントラ。これはランス・アームストロングのもの。「痛みは一時的なものであるのに対し、やめることは永遠に続く。」というもの。

これには2つの問題がある。

第一に、痛みは一時的なものではなく、長期的な慢性的な問題であり、無視すれば悪化することもある。

第二に、行動の否定的で役に立たない影響に焦点を当てることは、ほとんど役に立たない。時には、別の日に強くなるために辞めることが、最も賢明な決断である可能性がある。

私たちのパフォーマンスにとってはるかに貴重なのは、ポジティブなことに焦点を当てて、なぜうまくやりたいのかを思い出すことだ。

ノエル ・ ブリック博士は、北アイルランドのアルスター大学で、スポーツと運動心理学の講師であり、スポーツで競争するときの頭の中のチォタリングを研究している。

研究によると、ソロタイムトライアルに乗ったり、急な坂道をハードに押し上げたりするような挑戦的な瞬間に、私たちが自分自身に何を言うか、つまりセルフトークが重要となる。

 

ブリックは、プレッシャーや恐怖心、罪悪感などのセルフトークは短期的には効果があるかもしれないが、私達が大切にしていることに焦点を当てることは私たちを長期的に助けてくれる。

彼がハードなトレーニングをしているときのお気に入りのマントラ2つは、「私はこれが好きだ」または「私はなんてラッキーなんだろう」だと言うこと。

これらの言葉は、自分を追い込むという挑戦をどれだけ楽しんでいるか、そしてそれをするために十分に健康であることをどれだけ大切にしているかを思い出させてくれる。

 

死んだら寝なさい!

 

仕事、家族、トレーニングに合わせようとするライダーは、一日のうちに十分な時間がないことに気づくことがよくあり、睡眠が最初の犠牲者となる。これは致命的。

2019年のCWフィットネスプロジェクト参加者であるガレス・メイソンは、2020年のFTPの大幅な上昇(350から395へ)は、パンデミック中に自宅で仕事をし、通勤の必要がなかったため、睡眠時間が2時間ほど長くなったことによるものだと確信している。

コーチでエリートライダーのジェイコブ・ティッパーは、睡眠が信じられないほど重要であることに同意している。

回復は改善の最大の要因であり、睡眠は回復方法のナンバーワンです。これは合法的なドーピングです。ホルモンが分泌され、順応する時なのだ。

とティッパーは評価している。

ティッパーは、たっぷりと目を閉じている時間を確保することが難しいことを認めている。

プロのアスリートは一晩に9~10時間の睡眠時間と昼寝の時間があります。

しかし、私がコーチをしているアマチュア選手の場合、ある時点で私が設定できるトレーニングはそれほど多くありません。

睡眠不足はパフォーマンスだけではなく、健康にも影響を与える。睡眠不足の影響を調べる方法の一つとして、時計が進んだ翌日の健康状態を調べることがある。

フィンランドの研究では、脳卒中の数が8%上昇し、アリゾナ大学では心臓発作のリスクが24%上昇することが発見された。

つまり、マッチョな「忙しくて眠れない」という態度は、私たちのパフォーマンスを害するだけでなく、私たちの命をも危険にさらすことになる。

 

頑張るか帰るか

 
 
 
 
 
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多くの選手が成績不振の後に最初に考えることは、怠けていたからもっと頑張らないといけないということ。

ティッパーコーチは、多くの場合はその逆であり、多くの選手がこのポジションでは頑張りすぎていると言う。

私は、分子的な適応を作るためにトレーニングを設定している。ゾーン2、ベースライディングには真のメリットがある。

楽なペースで走るためには、ライダーはエゴではなく頭を使って競争力をセーブする必要がある。セッションの目標を超えるのではなく、目標を達成することを目指してください。

Team OnFormのライダーであるマデリン・ベルデガール(24歳)は、昨年、アプローチを変えた。

ゾーン2のリカバリーライドを取り入れるように勧められてきたが、以前はトレーニング時間を無駄にしているように感じて、ハードなライディングになってしまったり、ライディングを楽しめなかったりしていた。

問題を認識したマデリン・ベルデガールは、意識的な努力をした。

冬の目標のひとつとして、ハードな走りをしたいという誘惑に駆られることなく、楽な走りをすることを目標にしていた。そして、ハードな努力をしなくても進歩が見られた。

その結果、基礎耐久力が向上し、レースでの強度の高いライディングにも対応できるようになり、ロングライドの耐久力も向上した。

短時間の高強度のトレーニングで強くなることはわかったが、基礎体力がないと限界があることに気付いた。このことに気づいてからは、指定されたライドの間は楽に走ろうというモチベーションが高まった。

ハードな走り方から得られるメリットに影響を与えないことが分かったからだ。

 

コーチの仕事は強く押すこと

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コーチはあなたのパフォーマンスだけを気にしてはいけない。あなたの成功は、体調やスプリットタイムだけではない。

優れたコーチは、健康を第一に考え、幸せなアスリートだけが潜在能力を最大限に発揮できることを理解している。

近年、注目を集めているスキャンダルで報告されているように、このスポーツには、偏見に満ちた罵倒はない。そろそろ自転車競技は前に進もうとしている。

もちろん、ライダーにも果たすべき役割がある。悩みを隠し、コーチのために「レースフェイス」をしていても、不安やケガ、過度の疲労を無視すると、上達はしないし、コーチもその理由がわからず、結果的にフラストレーションが溜まってしまう。

コーチと一緒に仕事をするための最善の方法は、正直に話すことと学ぶこと。

フィードバックは非常に重要です。セッションを終えることができなかったり、あまりにも無駄だと感じたら、自分のワークロードを調整して、自分自身を穴に掘るのをやめる必要がある。そうすることで罪悪感を取り除くことができる。

 

サイクリングにタフネスが必要ないと言っているわけではない。タフネスとは計算的なものでなければならず、マッチョな神話への愚かな従順ではないということ。

精神的な柔軟性に由来する精神的な敏捷性と意識の向上に努めよう。それによりサイクリングのキャリアをより長く維持し、パフォーマンスを向上させ、健康を維持することが出来る。

 

 

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