トーマス・デヘントは、無冠の逃げ切り王。
彼が勝つときは、いつも堂々としている。トーマス・デヘントは、仕事で自転車を使うだけでなく、主に趣味でも自転車を使っている。
ライドマガジンでは、デヘントが自転車への情熱についてコラムを書いている。その中には、自転車に飽きないコツも書いてあるので紹介。
自転車を始めたきっかけ
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そのきっかけを作ってくれたのは、13歳年上の兄ユルゲンだった。私はすぐにバイクが好きになったんだ。
U23に切り替えるまでは、すべてとても遊び心があった。トレーニング?気が向いたらやった。いいえ、課せられたスケジュールには従わなかった。
遊び感覚で押し合うことで強くなった。途中で疾走する。あまり懲りずに。すぐに飽きてしまわないようにするには、そうするべきだと思う。
18歳になり、プロになるという野望が現実味を帯びてきてからは、スポーツのために生きるようになった。
現在も、バイクへの愛は変わらず大きい。いや、レース中は楽しめてないよ。何度目かのアタックに乗っているときもダメ。そして、自分のリード、努力の量、飲食を忘れないことに集中している。景色を楽しむ余裕もない。
何度も何度も練習を重ねるうちに、状況は大きく変わっていく。今まで行ったことのない場所を探している。
自分の地域で、20年以上もレースをしていると、長時間の耐久トレーニングでは、事前に素敵なルートを描くようにして、新しい道や素敵な上り坂、美しい風景を発見したいと思っているんだ。
海外でのインターンシップでは、山頂での景色が素晴らしいことを知っているので、意識的に山を登っている。アルプスやドロミテは、私にとって理想的な舞台だね。
私の国ベルギーでは、最近ブリュッセルを旅行したときに驚いた。チームメイトのジャスパー・デブイストと一緒に、オーベレルエイセとフーイラールトの周辺に行った。
知らなかった小さな坂や石畳の部分を発見したんだ。特に春が近づいてきていることもあり、素晴らしい。 そうすると、頭がすっきりして、数時間後にはいい気分でバイクを降りることができるんだ。
義務にしない
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チームメイトのティム・ウェレンスと一緒に、2018年はツアー・オブ・ロンバルディアの後、コモから自宅のセンメルザケまで6日間サイクリングした。
最後の逃げ切りで、私たちは1,000km以上の冒険を終えたと言った。あまりにも楽しかったので、1年後には新たな冒険を計画した。スペインで、グラベルバイクだけど、主にオフロードを走った。
昨年、コロナがこのような取り組みを不可能にしてしまったのは残念だ。プロとしてではなく、自転車旅行者としての気分を味わえる瞬間がある。
60キロ以内で誰にも会わなかった日もあった。自由度の高さ。その環境。そして、義務なんてない。私を信じてください。そうすればあなたはサイクリングに飽きることはありません。
これは、すべてのサイクリング旅行者に伝えたいアドバイスでもあるんだ。
気持ちが乗らないときは、義務感を持たないこと。長い目で見れば、どうせあきらめることになる。
そして、自分が気持ちよく走れるペースで走る。楽しさを忘れないように。そのおかげで、20年前と同じように熱意をもって自転車に乗ることができている。
自転車の練習が義務になると、辛くなる。楽しみを見つけて自分のペースで乗り続けることで長く続けることが出来るということですね。
トーマス・デヘントは来年はツールに戻ってこないというけれど、楽しみのために自転車は続けるでしょう。
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