UAE Team Emirates – XRGのフアン・アユソーは17歳でチームと契約。
2021年6月からチームに合流し、2022 ブエルタ・ア・エスパーニャで総合3位となりエースとしての資質をみせる。2024 ブエルタ・ア・エスパーニャではJumbo-Vismaの3人についで総合4位。
グランツールのエースとしての地位を確立した。だが、他チームならばエースだが、タデイ・ポガチャルが在籍している限りツール・ド・フランスでエースとなるのは先の話となる。
2028年を待たない
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フアン・アユソーは2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ総合4位以来、グランツールでは上位に入れていない。というよりも完走できないことが多い。
2023年1月中旬に右足のアキレス腱に不快感を感じ始める。ほぼ原因不明だった。
2024 ツール・ド・フランスも第13ステージでリタイヤ。2025 ジロ・デ・イタリアでも第1ステージから落車。さらに第10ステージでも。最後は蜂にさされた顔でリタイヤ。


現在走っている2025 ブエルタ・ア・エスパーニャでどうなるかはわからない。フアン・アユソーについては、2024年夏以降、チームを退団するという噂が複数流れていた。
Movistar Teamへの移籍が検討されており、チーム側もこれを認めていたものの、資金不足により実現は見送られた。
現在フアン・アユソーは22歳。タデイ・ポガチャルは26歳。そして、2025 ジロ・デ・イタリア総合2位となったアイザック・デルトロは21歳だ。
単純にタデイ・ポガチャルは2030年まで引退しないとなると、フアン・アユソーは27歳。あと5年も待たないといけない。
契約満了となる2028年としても25歳。ツール・ド・フランスを狙うには一度のチャレンジでは難しい。
くわえて、ブエルタでダブルエースを務めるジョアン・アルメイダとは少し不仲とも言われている。これは2205 ツール・ド・フランスでフアン・アユソーがタデイ・ポガチャルの完全なるアシストとして自分のタイムを犠牲にするということをしなかった。
これをジョアン・アルメイダは快く思っていないのだ。では、どこに移籍するのか。もう、これは資金力のあるところ。
ただ、Red Bull – BORA – hansgroheにはレムコ・エヴェネプールが2026年から在籍となる。フローリアン・リポウィッツ、プリモッシュ・ログリッチもおりいくことはない。
あとは、 INEOS Grenadiersか。ただ、他の有力ライダーが決定している。Decathlon AG2R La Mondiale Teamは、ツール・ド・フランスでのステージ優勝が欲しいのでオラフ・コーイを選択。まだ、発表されていないけれど。
残る資金力のあるチームといえば、Lidl – Trekだ。スプリンターは、ジョナサン・ミランとマッズ・ピーダスンの2枚看板。さらに総合も狙えるチームを狙うかも。
ただ、私が思うのはフアン・アユソーに運があるのかということ。タデイ・ポガチャルのように故障なし、落車しても運がよかったとしか思えないようなケガや結果となること。
それがフアン・アユソーにあるのかということだ。安定してグランツールを3週間走り続けるには、運も必要なのだ。その答えの一つは、このブエルタで出るかもしれない。
と、ここまで書いていたらフアン・アユソーは第6ステージで11分の遅れ。総合から脱落。だが、翌日の第7ステージで優勝してしまった。しかも、最初から全開。
フアン・アユソーはブエルタ前から総合は狙っていないと言っていた。これはタデイ・ポガチャルがブエルタを辞退した時に、初めて出ることが分かったからだ。
ジロの時のようにベストな状態で臨んだ訳ではない。この後のブエルタでフアン・アユソーがどのような走りを見せるのかはわからない。
だが、このブエルタのステージ優勝はフアン・アユソーの価値をさらに引き上げたかもしれない。独走力もあり走れるのだ。果たしてフアン・アユソーは他チームに移籍するのか。電撃的な発表があるかもしれない。
コメント
ミラン、ピーダズン、チッコーネとうまくやってけるのか心配ですね。
認めてもらえる変わりに見返りを求められそうです。
完全フアン・アユソーだけのチームとはならないでしょうね。UAE Team Emirates – XRGほどの山岳アシストは得られないかも。
ブエルタ第9ステージでは、ジョアン・アルメイダがアシストを得られなかったとぼやいてましたが、暗にフアン・アユソーのことも入っているような~。
出るのがいいのか、出ないのがいいのかどっちでしょうねえ~。