2025 ツール・ド・フランス第3ステージの中間スプリントで落車したAlpecin-Deceuninckのジャスパー・フィリップセン。
この落車の時に、直接ぶつかったのはCofidisのブライアン・コカール。ただ、二人は中間スプリント開始直前に話しをしていたというのだ。
その内容とは?
直前の会話
« Il n’y est pour rien » : Jasper Philipsen n’en veut pas à Bryan Coquard pour sa chute sur le Tour de France https://t.co/3P2n4fU9Rt
— Le Parisien | sport (@leparisiensport) July 15, 2025
第1ステージでジャスパー・フィリップセンが優勝、第2ステージでマチュー・ファンデルプールがステージ優勝、マイヨジョーヌを引きづく。
Alpecin-Deceuninckにとっては100%以上の成果が出ていた。だが、第3ステージのジャスパー・フィリップセンの落車で、ツールでのグリーンジャージ獲得は夢となってしまった。泣きじゃくるジャスパー・フィリップセンは、あまりにも可哀そうだった。
ジャスパー・フィリップセンは、事故後初のインタビューに以下のように答えている。
第3ステージの中間スプリント中に悲劇が起きた。これについては?
スプリントの2キロ手前でブライアン・コカールに『リスクは負わないぞ、いいか?』と言ったんだ。彼はただついていくだけだと答えた。
普段なら、あんなことは絶対に言わない。もしかしたら自己的予言だったのかもしれない。でも、コカールを責めるつもりはない。あれはレース中の出来事だったんだから。
スプリントの後で批判されるのがどんな感じか、よく知っている。ツールではすべてが誇張されるんだ。みんな、誰かのせいにしたがる。
コカールはその後メッセージをくれて、本当にありがたかった。彼には何もできないと伝えた。彼はクリップレスペダルから滑り落ち、私が避けられない動きをしただけだ。
自分はいつも自分の骨がとても強いと思っていた。すぐには終わったとは思えなかった。ジャンニ・フェルメルシュに『そんなにひどくない?』と尋ねたのを覚えている。
ジャンニがパニックに陥っていたので、私は「これはまずい」と悟った。そして痛みが襲ってきた。肉体的な痛みと精神的な痛みが重なり、もう終わりだということを悟った。
回復については?
回復は順調だ。擦り傷は完全に治った。体調が万全だと回復も早い。ここ数日は鎮痛剤も飲んでいない。
病院では軽症とみなされた。肋骨の骨折は軽いもので、咳をしたり急な動きをしたりすると痛む程度。複雑な鎖骨の骨折の方が心配だった。
また充電できるでしょうか?
トップアスリートなら誰でもこういう時期がある。願わくば、僕もそうなるだろう。今シーズン、ノケレ・コールスですでにそれを経験した。
その時も最高のコンディションで、力強い春を迎える準備ができていた。あの転倒で後退してしまったが、それでもツールに向けて最高のコンディションに戻ることができた。
今、また完全に体調を崩してしまった。物事はあっという間に進む。今日は初めてローラー台に乗れるかもしれない。
でも、3度目の最高の調子を取り戻すのに、精神的に耐えられるかどうか分からない。
今後の目標については?
今年の大きな目標は達成した。ブエルタに出場する可能性もあるが、まだ話していない。実現可能かどうかは分からない。
これからのレースは、これまでのレースとはレベルが違う。そのため、体力的にも精神的にも準備を整えるのは難しい。毎回ゼロからスタートするのは大変だ。
ジャスパー・フィリップセンは、これまでブエルタには2度出場してステージ3勝をあげている。カーデン・グローブスがジロとツールに出場したので、可能性としては十分にあるだろう。
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