昨年のツール・ド・フランスのリタイヤから明らかになったエガン・ベルナル(INEOS Grenadiers)の背中の痛みの問題。
今シーズンすでにレースに復帰し18レース走っており
- ツール・ド・ラ・プロヴァンス 総合3位
- トロフェオ・ライグエーリア 2位
- ストラーデビアンケ 3位
- ティレーノ〜アドリアティコ 総合4位
と背中の問題を感じさせていない。
だが、エガン・ベルナル自身完全ではないと語り常に背中の痛みを抱えたままレースをしていると語っている。
今年のベルナルの目標は、ジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャの2大ツール。
だが、ベルナルはジロ・デ・イタリアの前哨戦となるツアー・オブ・アルプスを欠場すると言う。
レースプログラムの変更
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ベルナルのレースプログラムの変更は、チームからの発表によると2020年にベルナルを悩ませ、ツール・ド・フランスをリタイヤすることになった背中の問題の再発ではないと報告している。
エガン・ベルナルはジロ・デ・イタリアでチームを率い、ゲラント・トーマスをアシストするためにツール・ド・フランスにも乗るかもしれないと言われている。
ベルナルは、ジロの前にレースをするのではなく、高度トレーニングを選択するようだ。特定のトレーニングと品質回復のための時間が一部のライダーにとって有益であると考えられているからだ。
すでにベルナルはレース強度に耐えられる力も戻っている。あとは回復と高度トレーニングによる効果を高めてジロに望むというのがツアー・オブ・アルプス欠場の理由となる。
高度トレーニングの有効性については、誰もが実感していることだけど、顕著なのはヴィクトール・カンペナールツだろう。
アワーレコード保持者のヴィクトール・カンペナールツは、自宅に低酸素テントを用意して高地に行ってトレーニングするのと同じ効果を得ている。
今シーズン、ヴィクトール・カンペナールツはこれまでのTTスペシャリストとしての力を生かしてロードレースで何度もアタックをかけて独走している姿を見せてくれている。
高度トレーニングを行うライダー
エガン・ベルナルと同じように、高度トレーニングのみでジロに向かうのは、昨年のイル・ロンバルディアで骨盤骨折したレムコ・エヴェネプール。
レムコの場合には、ジロをトレーニングの一環として考えている。ステージ優勝のみを狙い、後半のブエルタに備えるようだ。
ミケル・ランダも同様で、イツリア・バスクカントリーのあとは高度トレーニングだけでジロ・デ・イタリアに向かうことを発表している。
レースで調整する方法もあるが、疲れがたまって実力が発揮できない選手もいるだろう。高度トレーニングのメリットを享受したほうがメリットが高い場合もある。
エガン・ベルナルは、現在コロンビアで高地トレーニングしており、ジロの1週間前に戻ってくる。どれほどの力を蓄えて帰ってくるのか興味深い。
攻撃的なエガン・ベルナルの走りが戻ってくるのか楽しみだ。
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