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タデイ・ポガチャルがパリ~ニースでスプリントポイントのボーナス秒を貪欲に奪う理由とは?

海外情報
UnsplashKevin Kuが撮影した写真
この記事は約4分で読めます。

パリ~ニースで、今シーズンの初対決をしているタデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴー。

当然、7月のツール・ド・フランスの勝利の行方とは直接は関係ないが、二人の最終ステージでの総合タイムの差は気になるところだ。

タデイ・ポガチャルは、第1ステージからボーナスタイムを目指してチームトレインを組んで貪欲に奪っている。

タデイ・ポガチャルがボーナスタイムにこだわる理由とはなんだろうか?

 

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チームタイムトライヤルの特別なルール

 
 
 
 
 
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タデイ・ポガチャルは、第1ステージのスプリントポイントのボーナスタイム6秒を獲得。ここからゴールも目指した訳だけど。これは失敗。

さらに、第2ステージでもスプリントポイントでUAE Team Emiratesのトレインを組んでボーナスタイム6秒を獲得。

この時点でバーチャルリーダーになっている。ここまでスプリントポイントでのボーナスタイムにタデイ・ポガチャルがこだわるのは二つの理由がある。

まず、第3ステージのチームタイムトライヤルだ。ここでチームのメンバーをJumbo-Vismaと比べてみよう。

 

UAE Team Emirates

  • タデイ・ポガチャル
  • ルイ・オリヴィラ
  • ミッケル・ビョーグ 2017・2018・2019世界U23王者
  • フェリックス・グロスチャートナー 2022オーストリアTT王者
  • ドメン・ノヴァク
  • マッテオ・トレンティン
  • ティム・ウェレンス

 

Jumbo-Visma

  • ヨナス・ヴィンゲゴー
  • エドアルド・アッフィニ 2018欧州選手権U23王者、2021イタリア選手権TT2位
  • ローハン・デニス 2018・2019世界TT王者
  • トビアス・ファス  2022世界TT王者
  • オラフ・コーイ
  • ヤン・トラトニク 2015・2018・2021・2022スロベニアTT王者
  • ネイサン・ファンフーイドンク

 

現王者に元世界王者を二人揃えたJumbo-Vismaのチーム力は強力だ。更に、今回のパリ~ニースのチームタイムトライヤルでは特別なルールが設定されている。

通常はチームの4番目のライダーの記録が登録されるが、今回は各ライダーのゴールタイムがそのまま記録となる。

つまり、チームタイムトライヤルで上位に入ったメンバーが上位独占ということはない。チームのエースは、メンバーによって最後に発射されるのは間違いない。

これは通常のチームタイムトライヤルよりも、より多くのタイム差がつくことが予想されるということだ。

 

登りを恐れている?

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、タデイ・ポガチャルを山岳で打ち破ることが出来る唯一のライダーだといっても良いだろう。

ヨナス・ヴィンゲゴー自身も、タデイ・ポガチャルに時々勝てることを確信している。

 

現在、ヨナス・ヴィンゲゴーとタデイ・ポガチャルのタイム差は14秒。

まず、チームタイムトライヤルで、この差がどうなるのか。TTTの距離は32.2kmもあり、ここでヨナス・ヴィンゲゴーが逆転する可能性は高いのでは。

パリ~ニースには、2回の登りフニッシュが待っているが、タデイ・ポガチャルが追う立場に立った時には、非常に苦しい展開が予想される。

ヨナス・ヴィンゲゴーは、タデイ・ポガチャルだけをマークすれば良いのだから。

タデイ・ポガチャルがボーナスタイムにこだわる理由は、チームタイムトライヤルの特別なルールを見越してのことだ。

さらに恐れているのは、登りでのヨナス・ヴィンゲゴーの強さだろう。まずは、第3ステージのチームタイムトライヤルの結果をじっくりと見てみたい。

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