2024 ツール・ド・フランスのコースとは違い、2025 ツール・ド・フランスの第1週のコース設定はマチュー・ファンデルプールの遊び場とも言われている。
昨年のようにジャスパー・フィリップセンのリードアウトだけで終わるマチューではない。
Alpecin-Deceuninck
101.ジャスパー・フィリップセン
102.シルヴァン・ディリエ
103.カーデン・グローブス
104.クサンドロ・ムーリッセ
105.ジョナス・リカールト
106.マチュー・ファンデルプール
107.ジャンニ・フェルメルシュ
108.エミール・フェルストリンゲ
マチュー・ファンデルプール
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マチュー・ファンデルプールはプライベートジェットのアンバサダーとなっており、ちょっとネットで贅沢だと叩かれている。別に宣伝なんだから問題ないと思うのだけど。ジェット機貰った?
さて、今シーズンのマチューだけど昨年同様に素晴らしい走りをここまで披露。
まずは、シクロクロス世界選手権で7回目の優勝。ロード初戦の2025 エナメル・サミン・クラシックでスプリント勝利。
ティレーノ〜アドリアティコでレーストレーニング。ミラノ~サンレモではタデイ・ポガチャルのアタックに追従し、フィリッポ・ガンナとの3人の争いを制して2度目の制覇。
E3 サクソバンククラシックでは、39kmの独走で勝利。これは2年連続の勝利となっている。
ロンド・ファン・フラーンデレンでは、序盤に落車。E3以降の体調不良もあり最多勝となることはなかった。
まけられないパリ~ルーベでは、タデイ・ポガチャルとランデブー。しかし、タデイ・ポガチャルがまさかの落車。マチューは独走で3度目の制覇となった。
直前のクリテリウム・デュ・ドーフィネは完全にトレーニング。第3ステージの逃げは、これまでで最も厳しかったレースの一つとなっている。
ここまで3年連続で2回のモニュメントを獲得。タデイ・ポガチャルと共に歴史を作り続けている。
The entire 🌈 World Championships cyclocross podium will be racing the 🇫🇷 Tour de France this year: 🇳🇱 Mathieu van der Poel, 🇧🇪 Wout van Aert and 🇧🇪 Thibau Nys. 🔥
The last time was in 1981: Hennie Stamsnijder (80th), Roland Liboton (DNF) and Albert Zweifel (109th).#TDF2025 💛 pic.twitter.com/Vne0iA6pAr
— Cyclocross24.com (@cyclocross24) July 4, 2025
上記の右側の写真はLidl – Trekのティボー・ネイスのいたずら。マチューはInstagramで話題にして笑っていた。
マチュー・ファンデルプールのコメント
スプリントではジャスパーが狙うし、平坦ステージでは僕の役割ははっきりしている。 でも丘陵ステージでは両方のチャンスがある。 どちらがより良い脚を持っているかがわかるだろう。
土曜日のオープニングステージはフィリップセンのためのステージになりそうだが、2日目のフィナーレは、いくつかの悪質な登りがあるため、すでに少し難しくなっている。
第2ステージはまだ調査していないが、タフなステージになると予想している。 クラシカルなステージを得意とする選手も多い。 そして、順位争いや秒単位の争いが多くなるだろう。
昨年のツールと違い、ステージで成功するチャンスは十分にあるようですが、グリーンを目指すでしょうか?
それはまだ目標ではない。 でもそれはフィリップセンのためのもの。 3週間でどうなるかはわからないけど、明確にそれを目標にスタートするつもりはない。
もし3週目に有望なポジションでグリーンジャージを争うのであれば、パリを通過する最終ステージの調整は良い結果をもたらすように思いますが?
モンマルトルを越える区間は大きなストレスがかかる。どうなるかは分からないけど、僕らにとっては悪くない。 でも、他の選手たちがそれを好まないのは理解できる。
タデイとヨナス・ヴィンゲゴーについては?
彼らは違うレベルで戦っている(笑。 タデジはとても強いが、彼がツールで勝つと言うのは早計だ。 特にこの最初の数日は、いろいろなことが起こりうるからね。
ジャスパー・フィリップセン
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2024 ツール・ド・フランスではビニヤム・ギルマイと争いステージ3勝。しかし、マイヨベールはビニヤム・ギルマイが獲得となった。
今シーズンのジャスパー・フィリップセンだけど、UAEツアーでは勝利できず。第6ステージでは元チームメイトのティム・メルリエに敗れて2位。
初勝利はクールネ〜ブリュッセル〜クールネ。2023・2024ブエルタ・ア・エスパーニャのスプリント王であるカーデン・グローブスのリードアウトを受けての勝利だ。ただ、カーデン・グローブスは万歳してイエローカードとなったけれど。
その後の勝利はバロワーズ・ベルギーツアー第2ステージまで待たないといけない。
結局、ジャスパー・フィリップセンは2勝しかしていない。リードアウトはカーデン・グローブス、マチュー・ファンデルプールで完璧だけど、果たして第1ステージでマイヨジョーヌを獲得できるのか。
全てはジャスパー・フィリップセンの足にかかっている。
エミール・フェルストリンゲ
Great news for our youngster @EmielVerstrynge, just ahead of his Tour debut. Congrats, Emiel. Well deserved!#AlpecinDeceuninck pic.twitter.com/b32Xk3jUqi
— Alpecin-Deceuninck Cycling Team (@AlpecinDCK) July 4, 2025
エミール・フェルストリンゲは、今年開発チームから昇格。グランドツアー初出場がツール・ド・フランスとなった。
23歳のベルギー人で、シクロクロスではCrelan – Corendonで走っている。今回オスカル・リースベークがバロワーズ・ベルギーツアーでの落車から回復しておらず、メンバー交代という形で選出された。
ただ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュでは14位となっており足はある。プレゼンテーション前日に2028年までの延長契約となっており、安心して走れるというものだ。
エミール・フェルストリンゲのコメント
私の関心はロードレースに移りつつあるが、シクロクロスも私の心の拠り所だ。冬のフィールドで美しいものを見せ続けたいと思っている。
伝統的なシクロクロスチームに所属していたら、ここまで成長することはできなかっただろう。
与えられた道にとても感謝している。チームに馴染んでおり、今、その成果が表れている。すべてが私とチームの想像通りに進んでいる。
平地担当は元スイス王者のシルヴァン・ディリエ。丘陵でのサポートは移籍が噂されているジャンニ・フェルメルシュ。2025 ジロ・デ・イタリア第6ステージで勝利したカーデン・グローブスは、ジャスパー・フィリップセンの完全アシストだ。膝の故障は大丈夫のようだ。
Alpecin-Deceuninckの狙いは第1週でのマイヨジョーヌ獲得とステージ優勝であるのは間違いない。
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