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2024 ジロ・アブルッツォ第4ステージ 最終ステージはまさかの

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Photo credit: /- niky -\ on Visualhunt.com
この記事は約19分で読めます。

第3ステージの頂上決戦では、UAE Team Emiratesが何人もアシストを投入したけれど、アダム・イェーツのアタックは実らなかった。

アダム・イェーツは、タデイ・ポガチャルとUAEツアーでは、登りを争うほどの健脚。

 

鎖骨骨折からの復帰レースであり、まだ本調子ではなかったようだ。後続からディエゴ・ウリッシが追いついてきたことを考えても、ペース的にはベストではなかったのは確か。

しかし、UAE Team Emiratesのパヴェル・シヴァコフ、アダム・イェーツの攻撃を一人で防ぎ切ったアレクセイ・ルツェンコは素晴らしい。

最終ステージでは、アレクセイ・ルツェンコが14秒差を守る戦いとなる。

 

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第4ステージ   モントーリオ・アル・ヴォマーノ~ラクイラ 173km

コースプロフィール photo Giro d’Abruzzo

 

後半に登りがあり、超級山岳となっているけれど、勾配がそれほどでもない。最後のゴール前が登っているので、ステージ優勝をかけた争いが見られるはずだ。

 

  1. 1級山岳 Forca di Penne (10.7 km・3.6%)
  2. 超級山岳 Castel del Monte (14.2 km・4.5%)
  3. スプリントポイント Calascio

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

JCL Team UKYOの日本人は逃げに乗れるか。

 

好調なアレクセイ・ルツェンコは、UAE Team Emiratesの猛攻を防がないといけない。

 

Israel – Premier Techのジョージ・ベネットも山岳では力をみせるはず。

 

 

アダム・イェーツは、勝利を狙うと言っていたけど果たして。

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタート。

 

5人の逃げ

5人が残り155kmから逃げている。

  1.  マシュー・リシテーロ (Israel – Premier Tech)
  2.  セバスティアン・ライヒェンバッハ (Tudor Pro Cycling Team)
  3.  ヤン・クリステン(UAE Team Emirates)
  4.  アレッサンドロ・トネッリ (VF Group – Bardiani CSF – Faizanè)
  5.  RACCANI Simone (Zalf Euromobil Fior)

 

1級山岳 Forca di Penne (10.7 km・3.6%)

ポイント獲得順位は

  1. シモーネ・ラッカーニ (Zalf Euromobil Fior)
  2. ヤン・クリステン(UAE Team Emirates)
  3. アレッサンドロ・トネッリ (VF Group – Bardiani CSF – Faizanè)
  4. マシュー・リシテーロ (Israel – Premier Tech)
  5. セバスティアン・ライヒェンバッハ (Tudor Pro Cycling Team) 

 

超級山岳 Castel del Monte (14.2 km・4.5%)

逃げは捕まり、集団からUAE Team Emiratesのパヴェル・シヴァコフがアタック。

 

これにジョージ・ベネット、アレクセイ・ルツェンコらがジョイン。

 

登りで3人に絞られる。

  1. アレクセイ・ルツェンコ Astana Qazaqstan Team
  2. パヴェル・シヴァコフ UAE Team Emirates
  3. ジョージ・ベネット Israel – Premier Tech

 

超級山岳ポイント獲得順位は

  1. ジョージ・ベネット Israel – Premier Tech 20ポイント
  2. アレクセイ・ルツェンコ Astana Qazaqstan Team 14ポイント
  3. パヴェル・シヴァコフ UAE Team Emirates 10ポイント
  4. ジョヴァンニ・カルボーニ JCL Team UKYO 7ポイント

 

残り44.8km。タイム差は集団まで51秒と少ない。

 

JCL Team UKYOのジョヴァンニ・カルボーニが追走に出ている。

 

だが、集団に捕まってしまう。

 

スプリントポイント Calascio

 

スプリントポイント前では、アレクセイ・ルツェンコが引いている。

 

ポイント獲得順位は

  1. パヴェル・シヴァコフ UAE Team Emirates 5ポイント・3秒
  2. ジョージ・ベネット Israel – Premier Tech 3ポイント・2秒
  3. アレクセイ・ルツェンコ Astana Qazaqstan Team 2ポイント・1秒 
  4. セバスティアン・ライヒェンバッハ Tudor Pro Cycling Team 1ポイント

 

残り31.4km。先頭3人のリードは1分32秒。逃げ切るにはタイム差が少ない。

 

集団はTudor Pro Cycling TeamとBingoal WBが引いている。

 

アレクセイ・ルツェンコは、相当好調だ。彼の牙城を崩すのは容易ではない。

 

アダム・イェーツは、集団で静観。

 

残り21.8km。3人は1分27秒とリードを保っている。

 

あららっ、これは逃げきったか。タイム差か1分41秒と広がる。

 

追走は20人ほど。Tudor Pro Cycling Teamしか引かないのでタイム差が縮まらない。

 

残り10km。最後の登りで勝負か。

 

Tudor Pro Cycling Team二人の後ろに、UAE Team Emiratesのヤン・クリステンとディエゴ・ウリッシがいてふたをしている。

 

登りとなり、パヴェル・シヴァコフがアタック。

 

アレクセイ・ルツェンコがパヴェル・シヴァコフを逃がさない。

 

二人が交互に揺さぶりをかける。

 

また、パヴェル・シヴァコフがいく。

 

集団はTudor Pro Cycling Teamのマルコ・ブレンナーが引く。

 

集団はUAE Team Emiratesのヤン・クリステンが引き出した。

 

残り1kmのゲートをくぐる。

 

このメンバーだとスプリントすると勝つのは~。

 

残り400mからジョージ・ベネットがスパート。

 

ジョージ・ベネットが頑張る。

 

さあ、パヴェル・シヴァコフがまくりに入った。

 

パヴェル・シヴァコフがフェンス際に移動してスプリント。

 

アレクセイ・ルツェンコは、腰を上げない。

 

パヴェル・シヴァコフが大きくリード。

 

パヴェル・シヴァコフがガッツボーズ。

 

パヴェル・シヴァコフもケガの多い選手で、チャンスを貰っても中々勝利が得られなかった。今回は、 INEOS GrenadiersからUAE Team Emiratesに移籍しての初勝利。

これは、中々得難いチャンスだ。パヴェル・シヴァコフは、総合でも2位に躍進。キャリア6勝目をあげた。

アレクセイ・ルツェンコは、総合優勝は決定しているので、あえてスプリントはしていない。彼ら二人が協力してくれなかったら逃げ切れてはいないのだから。

 

リザルト

パヴェル・シヴァコフのコメント

アレクセイ・ルツェンコを孤立させるために、今日のメインクライムでアスタナを窮地に陥れようとしたんだ。そしてそこでアタックし、ジョージ・ベネットに捕まった。

アレクセイ・ルツェンコもとても強くて、僕らが試みたにもかかわらず、彼から抜け出すことは不可能だった。だからフィナーレのことを考えてエネルギーを温存し始めたんだ。それで勝つことができたんだ。

怪我をしてシーズンをスタートしたが、この勝利は自信になった。総合優勝を目指してやってきたが、2つのステージ優勝と最後の表彰台はまだ満足できると思う。今のところチームにとって良い年だし、この調子で続けたい!

2019年最初の成功を収めたツール・ド・アルプスの第2ステージで勝利し(その日はオーストリアに到着していたにもかかわらず)、総合優勝も果たした。直近の勝利もイタリアで、昨年9月のジロ・デッラ・トスカーナで優勝してますね。

長年にわたり、私はイタリアでいくつかの成功を収めてきた。私はこの国で生まれました。特別な絆があるんだよ。

 

ステージ2位、総合2位となったジョージ・ベネットのコメント(チーム公式サイトより)

スポーツディレクターが、「レースを揺るがす決定的な動きをする準備はできているか」と尋ねたんだ。みんなを苦しめよう!

今朝は、チーム全員と同じように、私もそう考えていた。総合4位につけていたから、得をしようが損をしようが、僕の人生は変わらない。いい脚があると感じたので、行こう!

チームも私も、できることはすべてやった。何も惜しまなかった。このチームに来て、彼らは皆、時間がかかる、何もないところから勝てるようになるにはまっすぐには戻れない、と言ってくれた。レースは自信のゲームだ。

ジョージ・ベネットは戻ってきたのか?

まだだよ。そのためには、できればベストの状態で臨める夏を待つ必要がある。

 

第4ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Time
1
 SIVAKOV Pavel
UAE Team Emirates 14 4:13:13
2
 BENNETT George
Israel – Premier Tech 5 0:01
3
 LUTSENKO Alexey
Astana Qazaqstan Team 3 ,,
4
 ULISSI Diego
UAE Team Emirates   0:39
5
 VOISARD Yannis
Tudor Pro Cycling Team   ,,
6
 MAIRE Adrien
TDT – Unibet Cycling Team   ,,
7
 CARBONI Giovanni
JCL Team UKYO   ,,
8
 KAJAMINI Florian Samuel
Team MBH Bank Colpack Ballan   ,,
9
 CONTI Valerio
Team Corratec – Vini Fantini   ,,
10
 POZZOVIVO Domenico
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè   ,,
11
 DOUBLE Paul
Team Polti Kometa   0:44
12
 YATES Adam
UAE Team Emirates   ,,
13
 MATTHYS Louka
Bingoal WB   ,,
14
 BRENNER Marco
Tudor Pro Cycling Team   ,,
15
 RICCITELLO Matthew
Israel – Premier Tech   ,,
16
 HUYET Baptiste
TDT – Unibet Cycling Team   0:58
17
 MONACO Alessandro
Team Corratec – Vini Fantini   1:20
18
 CHRISTEN Jan
UAE Team Emirates   1:28
19
 VAN DER MEULEN Max
CTF Victorious   1:37
20
 CAVALLO Luca
Team Technipes #inEmiliaRomagna   2:20
21
 REICHENBACH Sébastien
Tudor Pro Cycling Team   3:21
22
 DONZÉ Robin
Tudor Pro Cycling Team   4:16
23
 TIZZA Marco
Bingoal WB   4:55
24
 TEUGELS Lennert
Bingoal WB   5:33
25
 STOKBRO Andreas
TDT – Unibet Cycling Team   5:45
26
 GRANGER Ben
Mg.K Vis – Colors for Peace   6:10
27
 CAMARGO Diego Andrés
Petrolike   ,,
28
 HUENS Axel
TDT – Unibet Cycling Team   6:31
29
 SERRANO Javier
Team Polti Kometa   ,,
30
 ERMAKOV Roman
CTF Victorious   ,,

総合

総合優勝したアレクセイ・ルツェンコのコメント

すべてが計画通りに進んだ。昨日は最もタフなステージで勝利を手にし、今日はレースをコントロールする必要があった。序盤は最初の逃げ集団との差を1分、最大でも1分半まで広げなかった。

特に開発チームの若い選手たちがきちんとしたレースをし、他の経験豊富な選手たちと同じレベルで競い合ったことは喜ばしいことだ。フィニッシュまで50キロのところで、状況をコントロールし、リーダージャージを守るためにアタックライダーに加わった。目標は達成できた。

 

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 1
 LUTSENKO Alexey
Astana Qazaqstan Team 125
21″
16:13:20
2 6 ▲4
 SIVAKOV Pavel
UAE Team Emirates 85
13″
0:31
3 4 ▲1
 BENNETT George
Israel – Premier Tech 70
8″
0:34
4 2 ▼2
 YATES Adam
UAE Team Emirates 60
4″
1:02
5 3 ▼2
 VOISARD Yannis
Tudor Pro Cycling Team 50   1:20
6 5 ▼1
 ULISSI Diego
UAE Team Emirates 40
6″
1:21
7 7
 DOUBLE Paul
Team Polti Kometa 35   1:39
8 8
 BRENNER Marco
Tudor Pro Cycling Team 30   2:18
9 9
 CARBONI Giovanni
JCL Team UKYO 25   2:54
10 11 ▲1
 POZZOVIVO Domenico
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè 20   3:07
11 13 ▲2
 CONTI Valerio
Team Corratec – Vini Fantini 15   3:46
12 10 ▼2
 CHRISTEN Jan
UAE Team Emirates 10
10″
3:51
13 15 ▲2
 RICCITELLO Matthew
Israel – Premier Tech 5   3:53
14 16 ▲2
 MATTHYS Louka
Bingoal WB 5   3:59
15 17 ▲2
 KAJAMINI Florian Samuel
Team MBH Bank Colpack Ballan 5   4:10
16 20 ▲4
 HUYET Baptiste
TDT – Unibet Cycling Team 3   4:45
17 19 ▲2
 VAN DER MEULEN Max
CTF Victorious 3   5:22
18 12 ▼6
 REICHENBACH Sébastien
Tudor Pro Cycling Team 3   6:23
19 29 ▲10
 MAIRE Adrien
TDT – Unibet Cycling Team 3   6:41
20 32 ▲12
 CAVALLO Luca
Team Technipes #inEmiliaRomagna 3   8:40
21 14 ▼7
 PESENTI Thomas
JCL Team UKYO 3
4″
9:44
22 23 ▲1
 TEUGELS Lennert
Bingoal WB 3   10:37
23 21 ▼2
 MARTINELLI Alessio
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè 3   11:15
24 22 ▼2
 WIRTGEN Luc
Tudor Pro Cycling Team 3   11:39
25 25
 GALIMBERTI Francesco
Biesse – Carrera 3   11:48
26 27 ▲1
 UMBA Santiago
Astana Qazaqstan Team     12:26
27 30 ▲3
 GÓMEZ Germán Darío
Team Polti Kometa     12:41
28 31 ▲3
 ROGANTI Simone
Mg.K Vis – Colors for Peace     12:47
29 18 ▼11
 RACCANI Simone
Zalf Euromobil Fior     13:00
30 34 ▲4
 VALENT Márk
Team MBH Bank Colpack Ballan     13:46

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 LUTSENKO Alexey
Astana Qazaqstan Team 32
2 11 ▲9
 SIVAKOV Pavel
UAE Team Emirates 26
3 10 ▲7
 BENNETT George
Israel – Premier Tech 22
4 3 ▼1
 VOISARD Yannis
Tudor Pro Cycling Team 20
5 9 ▲4
 ULISSI Diego
UAE Team Emirates 17
6 2 ▼4
 CHRISTEN Jan
UAE Team Emirates 15
7 4 ▼3
 PEÑALVER Manuel
Team Polti Kometa 13
8 5 ▼3
 PESENTI Thomas
JCL Team UKYO 13
9 6 ▼3
 MALUCELLI Matteo
JCL Team UKYO 13
10 7 ▼3
 ZANONCELLO Enrico
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè 12

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 LUTSENKO Alexey
Astana Qazaqstan Team 34
2 7 ▲5
 BENNETT George
Israel – Premier Tech 25
3 2 ▼1
 ULISSI Diego
UAE Team Emirates 14
4 9 ▲5
 SIVAKOV Pavel
UAE Team Emirates 13
5 3 ▼2
 GUERRA Andrea
Zalf Euromobil Fior 10
6 4 ▼2
 YATES Adam
UAE Team Emirates 10
7 5 ▼2
 VOISARD Yannis
Tudor Pro Cycling Team 7
8  
 CARBONI Giovanni
JCL Team UKYO 7
9  
 RACCANI Simone
Zalf Euromobil Fior 5
10 6 ▼4
 FIORELLI Filippo
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè 5

人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 BRENNER Marco
Tudor Pro Cycling Team 16:15:38
2 2
 CHRISTEN Jan
UAE Team Emirates 1:33
3 4 ▲1
 RICCITELLO Matthew
Israel – Premier Tech 1:35
4 5 ▲1
 MATTHYS Louka
Bingoal WB 1:41
5 6 ▲1
 KAJAMINI Florian Samuel
Team MBH Bank Colpack Ballan 1:52
6 9 ▲3
 HUYET Baptiste
TDT – Unibet Cycling Team 2:27
7 8 ▲1
 VAN DER MEULEN Max
CTF Victorious 3:04
8 15 ▲7
 MAIRE Adrien
TDT – Unibet Cycling Team 4:23
9 18 ▲9
 CAVALLO Luca
Team Technipes #inEmiliaRomagna 6:22
10 3 ▼7
 PESENTI Thomas
JCL Team UKYO 7:26
残り2.4kmからのフル動画

 

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