1990年には宇都宮で世界選手権ロードが行われた。
その後、1992年からジャパンカップが開催されている。今回は3年振りの開催だ。
過去の優勝者
-
2019 バウケ・モレマ
-
2018 ロベルト・パワー
-
2017 CANOLA Marco
-
2016 VILLELLA Davide
-
2015 バウケ・モレマ
-
2014 ネーサン・ハース
-
2013 ROGERS Michael
-
2013 ジャック・バウアー
-
2012 イヴァン・バッソ
-
2011 ネーサン・ハーツ
宇都宮~宇都宮 144.2km
レースは宇都宮市より少し東にある宇都宮市森林公園サーキットで開催。
1周10.3kmの周回を14周。高低差は、185mあり獲得標高は2,590mとなる。最初の逃げは日本人選手が固まって進むパターンとなるか。
- 山岳ポイント 3周
- 山岳ポイント 6周
- 山岳ポイント 9周
- 山岳ポイント 12周
注目のライダーは
-
Trek – Segafredo ジュリオ・チッコーネ
-
Bahrain – Victorious 新城幸也、ハーマン・ペーンシュタイナー
-
Cofidis ギヨーム・マルタン、シモン・ゲシュケ、アクセル・ジングル
-
EF Education-EasyPost 中根英登、ニールソン・ポーレス、アンドレア・ピッコロ
-
Lotto Soudal ティム・ウェレンス
-
Team UKYO ベンジャミン・ダイボール
以下のようにIsrael – Premier Techのマイケル・ウッズとヤコブ・フルサンが来れないのが残念。特にマイケル・ウッズは2019年は2位でしたからね。
スタート前
気温20度と走りやすい気温。スタートからすぐに登って行くから大変だ。ジャパンカップに出場したことのある後輩によると、死ぬほどキツイとか。
いつも通り新城幸也は最後尾からスタート。
まずは、キナンの山本元気からペースアップ。
まずは日本人選手が前に。
下りですでに集団が3つに割れている。
先頭にはTrek-Segafredoが3人も乗っている。ジュリオ・チッコーネが入っているぞ。10人が早くも先行か。
- ジュリオ・チッコーネ Trek-Segafredo
- ジュリアン・ベルナール Trek-Segafredo
- アントワン・トールク Trek-Segafredo
- ジャコポ・モスカ Trek-Segafredo
- アンドレア・ピッコロ EF Education-EasyPost
- ジェームス・ショー EF Education-EasyPost
- ヨハン・プリースバイタースン Bahrain Victorious
- ウナイ・クアドラド・ルイス・デ・ガウナ Euskaltel – Euskadi
- ティム・ウェレンス Lotto Soudal
- 武山 晃輔 Team UKYO
2周目
Cofidisが追走に出ているが、これは集団に吸収される。
Lotto Soudalのステフ・クラスが止めてしまった。Lotto Soudalのジャージで最後のレースだったのに残念。
Team UKYOの武山が切れそう。
ジュリオ・チッコーネが先頭を引いて、ジャコポ・モスカと武山が遅れる。
下りで武山とジャコポ・モスカが戻って先頭は10人に戻る。
追走は、Bahrain Victoriousのハーマン・ペーンシュタイナーが引いている。集団もばらけている。
登りではCofidisがメインで引いている。先頭にメンバーを送っていないので、逃げを捕まえるつもりだ。
3周目
集団に30秒ほどのタイム差をつけて先頭が通過。
武山が最後尾に。下りでうまく追いつきたい。
山岳ポイント 1回目
山岳ポイントはEF Education-EasyPostのジェームス・ショーが1位通過。追走からCofidisのギヨーム・マルタンが追いついてきた。すでに後方に見えている。
新城幸也も良い位置で越えていく。
下りで8人となっていたけど、また先頭にメンバーが追いついて大集団に。振り出しだ。
新城幸也も先頭集団に入った。24人ほどか。
4周目
先頭には新城幸也、岡篤史、中根英登と入っている。
ただ、EF Education-EasyPostの中根英登が切れそうだ。
武山が登りでは厳しい。また下りで追いつけるか。
Trek-Segafredoのアントワン・トールクがアタックをかけて単独で通過。
EF Education-EasyPostの中根英登は足が重い。ギアが変わらないのか、凄く重そうにペダルを漕いでいる。必死の形相で山頂を越える。
先頭が割れており、Cofidisのギヨーム・マルタンがアタックをかけた時に新城幸也が後ろにつく。
新城幸也はしっかりとギヨーム・マルタンについている。先頭まで追いつきたい。
Trek-Segafredoのアントワン・トールクに追走が追いつきそうだ。新城幸也は追走の最後尾に追いついている。
登りで、また後ろも追いつく。日本から山田 拓海も先頭に入っている。現在、EF Education-NIPPO Development Teamで走っている22歳だ。
先頭を引くのは、ヨハン・プリースバイタースン。2021年U23世界選手権TTチャンピオン。
5周目
先頭はEF Education-EasyPostの岡篤史に交代。
Cofidisのアクセル・ジングル、ギヨーム・マルタン先頭で山頂をクリアー。
6周目
岡篤史先頭で6周目に。先頭は24名。岡篤史は来シーズンはTeam UKYOに移籍だ。
山岳ポイント 2回目
2回目の山岳賞は岡篤史が1位通過。
新城幸也は少し離れて余裕を持って山頂をクリアー。
あらら、また下りで後ろから多くの選手が追いついてきた。大集団になってしまった。
7周目
二人が前に飛び出している。
逃げているのは二人。
- ディラン・ホプキンス Ljubljana Gusto Santic
- 堀孝明 Utsunomiya Blitzen
二人が山頂をクリアー。だが、ディラン・ホプキンスは頂上手前でアタックをかけて単独で下り始める。
集団は33秒差でTrek-Segafredoを先頭に通過。
下りでも差は埋まらなかった。集団はすぐに見えてくる。
8周目
結局、ディラン・ホプキンスは、後ろを待たずに単独で走り続けている。
集団とは17秒差となった。
ディラン・ホプキンスは吸収された。
集団はTrek-Segafredoが引く大集団に戻っている。
9周目
Utsunomiya Blitzenの増田成幸がアタック!
増田成幸は、一気に集団を突き放した。
山岳ポイント 3回目
手を振りながら山岳ポイントを獲得。
下りでも追いつかれることなく単独。
無線で話ながら笑っている。タイム差は33秒。少し離れすぎて、後続から追走もないのが辛い。
10周
単独で10周目に。
増田成幸は、2019・2021日本TTチャンピオン。2021ツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・北海道を3回制覇している。来年からTeam UKYOに移籍。
集団は47秒差で通過。これはしばらく逃げ続けそうだ。
増田成幸は、登りで詰められて17秒差でクリアー。
後ろが来ているので背中を伸ばして待っている。
増田成幸は、一旦吸収だ。
11周
登りでティム・ウェレンスがアタック!
Lotto Soudalが攻める。
Lotto Soudal先頭で頂上を越えていく。
新城幸也は少し遅れてクリアー。
下りで新城幸也と中根英登も追いつく。
先頭は、Cofidisのシモン・ゲシュケとEF Education-EasyPostのニールソン・ポーレスが抜けだしている。
4秒差で二人が逃げている。
- シモン・ゲシュケ Cofidis
- ニールソン・ポーレス EF Education-EasyPost
12周
集団はTrek-Segafredoのジュリアン・ベルナールが引いている。
ニールソン・ポーレスが単独となって逃げていたが、捕まる。
ジュリオ・チッコーネも先頭に立ってペースを上げる。
先頭が6人に絞られたか。
山岳賞
ジュリオ・チッコーネが1位通過。
下りでまた集団が戻ってくる。
前の集団は牽制して、次々に人数が増える。
牽制している間に後続の新城幸也のグループは追いつきたい。
新城幸也のグループは先頭集団に追いついた。
13周
追走は約10秒差で通過。残り20.6km。
新城幸也は最後尾で粘る。
先頭はペースが上がっている。
新城幸也が少し離れた。
追走トップはBahrain Victoriousのハーマン・ペーンシュタイナーだ。
EF Education-EasyPostはアンドレア・ピッコロとジェームズ・ショーが残っている。これは追走を邪魔できるし展開的には最高だ。
下りで新城幸也は追走集団の6人にはいる。
下りでベンジャミン・ダイボールなどが先頭に追いついている。
先頭は、9人に。
新城幸也の追走グループは、先頭とは100mくらいの差まで詰めてきた。
登りの手前でEF Education-EasyPostのニールソン・ポーレスがアタックをかけている。
新城幸也の追走グループは先頭に追いついた。先頭のニールソン・ポーレスが小さく見えている。
ニールソン・ポーレスはいい感じだ。このまま独走しそうだ。
14周 ラスト周回
ニールソン・ポーレスが先頭でラスト周回に。後ろに集団は見えている。
EF Education-EasyPostのジェームス・ショーは厳しそうだ。
ティム・ウェレンスは最後の登りで切れてしまいそうだ。
ニールソン・ポーレスの足は衰えていない。
新城幸也が追走集団から遅れてしまう。
ニールソン・ポーレスは、最後の古河市林道を単独で上がる。
追走ではギヨーム・マルタンがペースを上げている。後ろは、ハーマン・ペーンシュタイナーーとアンドレア・ピッコロ。
ニールソン・ポーレスは単独で古河市林道頂上をクリアー。後ろに追走が少し見えている。
2位通過はアンドレア・ピッコロ。続いて、Bahrain Victoriousのハーマン・ペーンシュタイナー。Cofidisのギヨーム・マルタン。
新城幸也は少し遅れて頂上をクリアー。
下りで、Team UKYOのベンジャミン・ダイボールが追走に追いついている。
追走は3人。ギヨーム・マルタンとジュリオ・チッコーネが少し後ろ。
ニールソン・ポーレスは12秒差で逃げ続けている。
登りで、EF Education-EasyPostのアンドレア・ピッコロがアタック!
ハーマン・ペーンシュタイナーとベンジャミン・ダイボールは反応出来ない。これはEF Education-EasyPostのワンツーフニッシュとなるか。
ニールソン・ポーレスは独走でジャパンカップを制した!
今シーズンはツール・ド・スイス総合4位。ツール・ド・フランスでは惜しくもマイヨジョーヌを着ることが出来なかった。
それでも、ツール・ド・フランスは総合12位。このジャパンカップが今シーズンの初勝利となった。いいシーズンだったが、ないのは勝利だけだった。最後のレースで勝利したのは最高の展開だ。
2位にはEF Education-EasyPostのアンドレア・ピッコロ。今シーズンは、Gazprom – RusVeloが消滅でDrone Hopper – Androni Giocattoliに移籍。
8月からEF Education-EasyPostに移籍という目まぐるしいシーズンだった。勝利はつかめていないが、21歳で、この2位は誇れる成績だ。
3位にはTeam UKYOのベンジャミン・ダイボール。2020年にNTT Pro cyclingに所属。キャリア通算11勝を上げている。十分にワールドツアーで通じる足を改めて見せてくれた。
新城幸也は11位でゴール。流石の走りを披露だ。
リザルト
ニールソン・ポーレスのコメント
とてもタフなレースで、チームには合っていた。良いメンバーで来日しており、今回はジェームス・ピッコロが良い働きをしてくれて、ワンツーフニッシュを決めることが出来た。
前半の日本人選手の働きはどうでしたか?
引っ張ってくれた日本人選手のことを非常に誇りに思う。特に岡篤史の引きはスーパーだった。昨日も3位に入っているし、今日のレースでもずっと早いペースでアシストしてくれた。
今年はツール・ド・フランスでも非常に良い走りをしてましたね。今シーズンについてはどう思いますか?
今シーズン、とても進歩したと思うが、自分に足りないのは勝ちだった。このレースで勝てて良かったと思う。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
POWLESS Neilson
|
EF Education-EasyPost | 200 | 3:37:49 |
2 |
PICCOLO Andrea
|
EF Education-EasyPost | 150 | 0:12 |
3 |
DYBALL Benjamin
|
Team UKYO | 125 | 0:13 |
4 |
PERNSTEINER Hermann
|
Bahrain – Victorious | 100 | ,, |
5 |
VAN GILS Maxim
|
Lotto Soudal | 85 | 0:17 |
6 |
MARTIN Guillaume
|
Cofidis | 70 | ,, |
7 |
CICCONE Giulio
|
Trek – Segafredo | 60 | 0:32 |
8 |
LEBAS Thomas
|
Kinan Cycling Team | 50 | 0:34 |
9 |
WELLENS Tim
|
Lotto Soudal | 40 | 1:32 |
10 |
MARTÍN Gotzon
|
Euskaltel – Euskadi | 35 | ,, |
11 |
ARASHIRO Yukiya
|
Bahrain – Victorious | 30 | ,, |
12 |
SHAW James
|
EF Education-EasyPost | 25 | 1:34 |
13 |
GESCHKE Simon
|
Cofidis | 20 | 3:08 |
14 |
TOLHOEK Antwan
|
Trek – Segafredo | 15 | 5:15 |
15 |
OKAMOTO Hayato
|
Aisan Racing Team | 10 | 5:23 |
16 |
ZINGLE Axel
|
Cofidis | 5 | ,, |
17 |
MEIJERS Jeroen
|
Terengganu Polygon Cycling Team | 5 | ,, |
18 |
MATÉ Luis Ángel
|
Euskaltel – Euskadi | 5 | ,, |
19 |
BERNARD Julien
|
Trek – Segafredo | 5 | ,, |
20 |
YAMAMOTO Masaki
|
Kinan Cycling Team | 5 | ,, |
21 |
ONODERA Rei
|
Utsunomiya Blitzen | 5 | ,, |
22 |
NISHIO Keito
|
Nasu Blasen | 5 | ,, |
23 |
NAKANE Hideto
|
EF Education-EasyPost | 5 | ,, |
24 |
MAŁECKI Kamil
|
Lotto Soudal | 5 | ,, |
25 |
MACIEJUK Filip
|
Bahrain – Victorious | 5 | ,, |
26 |
ARASHIRO Yudai
|
Kinan Cycling Team | 5 | ,, |
27 |
MASUDA Nariyuki
|
Utsunomiya Blitzen | 5 | ,, |
28 |
LOZANO David
|
Team Novo Nordisk | 5 | ,, |
29 |
OKA Atsushi
|
EF Education-EasyPost | 5 | ,, |
30 |
GARCÍA Marcos
|
Kinan Cycling Team | 5 | 5:28 |
31 |
BIDARD François
|
Cofidis | 3 | 5:33 |
32 |
YAMADA Takumi
|
Japan | 3 | 6:56 |
33 |
GRIGNARD Sébastien
|
Lotto Soudal | 3 | 7:46 |
34 |
PRICE-PEJTERSEN Johan
|
Bahrain – Victorious | 3 | ,, |
35 |
SKOK Anže
|
Ljubljana Gusto Santic | 3 | 9:43 |
36 |
NAKAI Tadaaki
|
Shimano Racing Team | 3 | ,, |
37 |
SUZUKI Yuzuru
|
Aisan Racing Team | 3 | ,, |
38 |
HOPKINS Dylan
|
Ljubljana Gusto Santic | 3 | 9:48 |
39 |
TAKEYAMA Kosuke
|
Team UKYO | 3 | ,, |
40 |
HOLMES Matthew
|
Lotto Soudal | 3 | ,, |
41 |
ABE Takayuki
|
Utsunomiya Blitzen | 10:47 |
コメント