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2021ツール・ド・フランス第17ステージでタデイ・ポガチャルはリチャル・カラパスの嘘を見抜く

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Photo by Pawel Czerwinski on Unsplash
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クイーンステージだった第17ステージの戦い。

最後の決戦の地となったは、超級山岳ポルテ峠。UAE Team Emiratesのラファウ・マイカがペリョ・ビルバオを捕まえて左によけた瞬間にタデイ・ポガチャルがアタック。

再加速したタデイ・ポガチャルについて行けたのはリチャル・カラパスとヨナス・ヴィンゲゴーの二人だけだった。

3人はゴールまで8.3kmの死闘を続けることになる。だが、ここでタデイ・ポガチャルはリチャル・カラパスの演技に気づいていたと言う。

 

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タデイ・ポガチャルが見抜く

 

3人となり、総合2位のリゴベルト・ウランが遅れたことは皆知っていた。ヨナス・ヴィンゲゴーとリチャル・カラパスの順位は一つ上がることも二人は理解している。

元々、リゴベルト・ウランとヨナス・ヴィンゲゴーのタイム差は、14秒しかなかった。カラパスとも15秒のタイム差だ。

二人は、表彰台を確実にするために加速する必要がある。

だが、この時先頭交代をするのはタデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴーの二人だけ。タデイ・ポガチャルがリチャル・カラパスに手を出して前に入るように促したがカラパスは苦しそうに首を横に振る。

この後、タデイ・ポガチャルがダンシングがペースを上げた時にも、ギリギリでついていたように見えたリチャル・カラパスはしっかりとついていた。

この時点で、タデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴーはリチャル・カラパスの嘘を見抜いていたと言う。通常ギリギリの状態でついているだけならば、少しの加速で落ちてしまうはずだ。

この疑いはラスト1.4kmで決定的となる。

 

それまで、二人の後方にいたリチャル・カラパスが突然のアタック!

やけくそのアタックならば、すぐに失速して捕まってしまうはずだが、カラパスはヨナス・ヴィンゲゴーを引き離すためにペースを上げ続ける。

その昔、ランス・アームストロングが具合の悪い演技をして集団後方にぶら下がっていて、最後にアタックをかけて出し抜いたことがある。

カラパスも全く同じ作戦を使った訳だ。

 

これについてタデイ・ポガチャルは、ヨナス・ヴィンゲゴーと登りで話している。

3人でクリアしたが、僕とヨナスだけが一緒に走った。何度かクリアしようとしたけど、時間があればもっと良いけど、今日の彼らは本当に素晴らしかった。

登りでのヨナスとの話だけど、特に秘密はないよ。彼は僕に、カラパスはハッタリをかましていると言っていたが、僕もそれはわかっていた。

特に変わったことはなく、これが自転車競技の戦術だ。そして、彼は攻撃しようとした。

二人は、走りながらカラパスが演技していることを知っていた訳だ。

ポガチャルはカラパスのサンドバッグ的な存在に不安を感じていたようだが、カラパスの戦術はどちらかというと彼に有利に働いた。

ヨナス・ヴィンゲゴーが脱落したことで、ポガチャルはカラパスについていくことができ、カラパスはヨナス・ヴィンゲゴーからタイムを奪うことに専念した。

だが、ヨナス・ヴィンゲゴーも普通のライダーではない。見事にカラパスとの差を諦めずに詰めたのだ。

この3人の戦いは、最後の山岳ステージでも見られるだろう。2日連続の山岳ステージで余力を残しているのは誰だろう。

攻撃を仕掛けなければいけないのはカラパスだ。現在タイム差はヨナス・ヴィンゲゴーと4秒差。タイムトライヤルを考えるとこれでは勝ち目がない。

総合2位となるためにもリチャル・カラパスはアタックをかけるだろう。だが、今度は演技は通用しない。守る走りではなく攻撃的な走りを期待したい。

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