ベルギーのハンメで行われるX2Oトロフェー第6戦。
X2Oトロフェーシリーズは、ベルギー国内だけで行われワールドカップ、スーパープレスティージュと違ってポイント制ではない。
各ステージの合計タイムで争われるので、出場しないと5分のタイム差を失うため、順位にも大きく影響する。
現在、トップを走るエリ・イーゼルゼットは年末のスーパープレスティージュュ第7戦 ヒュースデンで肘を脱臼して本調子ではない。
更に目標としていた1月9日のベルギー国内選手権も途中でリタイヤしてしまった。総合トップを死守するためにも、上位でゴールしなければならない。
現在、同じチームメイトのマイケル・ファントーレンハウトが2位で3分27秒差をつけているが、油断は出来ないだろう。
X2Oトロフェー第6戦ハンメ
クロスカントリーのような箇所を走る部分もあるコース。人工的なシケインもあるが自然の地形を使ったコースで、ぬかるんでいる部分も多く走りにくい。
女子はかなりの選手が落車や滑って足をついている箇所が多い。
女子エリート
女子は、ルシンダ・ブランドとデニス・ベッセマが58秒差でトップを争っている。今日の戦いで二人の差が縮まるだろうか?
誕生日を勝利で飾りたいデニス・ベッセマがトップを快走。後ろを走っていた世界チャンピオンのセイリン・アラマバードがこけてしまい、後ろの選手は渋滞に~。
セイリン・アラマバードがトップを奪い、3番手にはベルギーチャンピオンとなったサンヌ・カントが続く。ルシンダ・ブランドは4番手。
ルシンダ・ブランドは1周目完了地点の舗装路でアタックをかけて、一気に番手を上げる。
ルシンダ・ブランドはバイク交換で順位を落とし、更に滑ってバイクを降りてしまい更に遅れる。
トップは、目まぐるしく変わり、今度はセイリン・アラマバードが先頭に。2位はサンヌ・カント。
2位を走るサンヌ・カントがカーブで滑ってしまう。こういった小さなミスで先頭との差は少しずつ開いていく。
2周目に入り、2位争いは再びデニス・ベッセマがトップに立つ。ルシンダ・ブランドとのタイム差を縮められることが出来るか。
セイリン・アラマバードはカーブで滑って、押して登ったが後続は離れており問題ない。
ラスト2周で、一時5位まで順位を落としていた、デニス・ベッセマが再びマノン・パッカー(BAKKER Manon)を捉えて2位に。
トップとは25秒の差。サンヌ・カントは4位。ルシンダ・ブランドは45秒差。
セイリン・アラマバードは全く後ろを寄せ付けず、トップを快走。2位にはデニス・ベッセマが入った。3位には21歳の新鋭マノン・パッカーが入る。
マノン・パッカーはExperza CX ProTeamから昨年3月に解雇されている。世界選手権U23を5位でフニッシュしたが、チームが通常使う、Miche SWRCXチューブラーホイールとチャレンジタイヤチューブラーを使用しなかったためだ。
代わりにDT Swiss RC38TホイールとDugastTyphoonチューブラーのように見えるものを選択したが、これは160g軽い。
世界チャンピオンの候補だったので、スボンサーの提供する物を使わない場合には制裁が課せられる。その日のうちに解雇されてしまっている。
ルシンダ・ブランドとデニス・ベッセマのタイム差は19秒差に縮まった。
リザルト
- セイリン・デルカルメンアルバラード(Alpecin-Fenix) 45:21
- デニス・ベッセマ(Pauwels Sauzen-Bingoal) +00:19
- マノン・パッカー(CREDISHOP-FRISTADS) +00:25
- ルシンダ・ブランド(Telenet Baloise Lions) +00:44
男子エリート
男子レース開始前から、ポツポツと雨が降ってくる。スタートダッシュは、マチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトが同じスピードでトップに立つ。
トップをエリ・イーゼルビットが走り、2番手にトーン・アールツ。その後ろにいたマチュー・ファンデルプールは下りでこけてしまう。すぐに立ち上がったので順位には問題なし。
トップは、トーン・アールツにチェンジ。ワウト・ファンアールトは6番手。トム・ピドコックは8番手当たり。
2周目に入り、マイケル・ファントーレンハウト(Pauwels Sauzen-Bingoal)がトップに立つ。
しばらく2位につけていた、マチュー・ファンデルプールがついにトップに。2人は少しずつ抜けていく。
3番手にエリ・イーゼルビット。4番手にトーン・アールツ。その後ろにワウト・ファンアールト。
マチュー・ファンデルプールは、後続に追いつかれないようにスパートをかけている。3周目に入り少し後続とタイム差が付き始めたか?
ワウト・ファンアールトは3番手に上がってきたが、下りからの登り部分で滑ってしまう。現在3周目で5秒のタイム差がついている。
ワウト・ファンアールトがマイケル・ファントーレンハウトを抜いて2位にあがる。前を行くマチューに追いつけるか? すでにタイム差は10秒まで広がった。
ワウト・ファンアールトはカーブで滑ってしまう。かなりぬかるんでいるので走りにくそうだ。
マチュー・ファンデルプールは5周目に単独で入り、ワウトに対して19秒のタイム差をつけている。少しずつ引き離しているようだ。
ワウト・ファンアールトは、さきほど落車した箇所ではバイクを降りている。この箇所では多くの選手が落車していおり、男子でも落車した一人がリタイヤしている。
3位争いは、トム・ピドコックとマイケル・ファントーレンハウトの二人。
ワウト・ファンアールトは7周目で15秒までタイム差を縮めてきた。だが、あと2周では追いつくのは難しいだろう。
マチュー・ファンデルプールはワウト・ファンアールトにタイム差を詰められながらも前半のリードを守り切って勝利。
ワウト・ファンアールトの追い上げは届かなかった。ワウトは、スペインのキャンプにはシクロクロスバイクを持っていっていない。さすがに、バイクが違えば感覚は戻ってこないだろう。
明日のワールドカップ第第5戦 オーベレルエイセでは、リーダーなのでワウト・ファンアールトは参戦する。
1週間後に世界選手権はスタートを切るが、二人の対決はどちらに軍配が上がるのか今所わからない。二人の実力は伯仲しており、その日の体調によるところも大きいだろう。
リザルト
- マチュー・ファンデルプール(Alpecin-Fenix) 1:05:22
- ワウト・ファンアールト(Team Jumbo-Visma) +00:07
- トム・ピドコック (Trinity Racing) +01:00
- マイケル・ファントーレンハウト(Pauwels Sauzen-Bingoal) +01:05
- トーン・アールツ(BaloiseTrek Lions) 3:07 +01:06
※レースハイライトは作成されれば、のちほど追加予定
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