トスカーナの美しい白い未舗装路が舞台となるストラーデ・ビアンケ。
もはやモニュメントに匹敵する権威と熱狂を持つこの名物レースで、今季初戦を迎える絶対王者タデイ・ポガチャル(UAE Team Emirates)の勝利を疑う者は少ないかもしれない。
しかし今、プロトン内を駆け巡っているのは、ある19歳の若者だ。先日のフォーン=アルデシュ・クラシックで40kmを超える単独エスケープを決め、圧勝を飾ったフランスの至宝、ポール・セーシャスだ。
「私がこれまで見てきた中で、最高の18・19歳だ」とデンマークのTV2 Sportの自転車専門家であるエミル・アクセルガード(Emil Axelgaard)を唸らせるこの怪物。
彼は、果たして今週末のシエナで最強のポガチャルを脅かす存在になり得るのだろうか。
ポガチャルと「1秒の狂いもなく」同タイム
Paul Seixas: “El niño prodigio que ilusiona al ciclismo francés” Con solo 19 años el ciclista del Decathlon ganador del pasado Tour del Porvenir, no deja de asombrar, confirmando las enormes expectativas que hay puestas en él. 🤩💪👏 https://t.co/TSPGOkLMhw pic.twitter.com/2iQ28CNIzC
— ⚡MazaCiclismo⚡ (@RuedaPedal) March 3, 2026
ポール・セイシャスが、ただの有望な若手ではないことを決定づけたのが、アルデシュ・クラシックでの登坂データだ。
勝負の分かれ目となったサン・ロマン・ド・レルプの登り(6.9km / 平均7.2%)において、彼が単独で叩き出したタイムは「16分28秒」。
実はこれ、2025 ヨーロッパ選手権においてポガチャルが全く同じ登りで記録したタイムと1秒の狂いもなく完全に一致している。
しかもポール・セイシャスは、同選手権での自身のタイムからワンシーズンで一気に35秒もタイムを縮めており、19歳にしてすでに世界最高峰のパワーウェイトレシオに到達していることがデータで証明されてしまったのだ。
さらに下りは、爆速でタデイ・ポガチャルよりも速かったと。私は見ていて、まあ平坦で捕まるだろうくらいに思っていたのだけど、3人のエース級が追ってもタイム差が開いていくのだから普通ではない。
先日のファウン・アルデシュ・クラシックでのポール・セイシャス選手(Decathlon AG2R La Mondiale)の圧勝劇。自転車専門家として、彼の走りをどうご覧になりましたか?
信じられない光景だったよ。私がこれまでこの世界で見てきた中で、間違いなく最高の18歳、いや19歳の選手だ。彼の才能はただただ驚異的と言うほかない。
特に登坂力のデータが衝撃的でした。勝負所となったサン・ロマン・ド・レルプの登りで、昨年のヨーロッパ選手権でタデイ・ポガチャル選手が記録したタイム(16分28秒)と、1秒の狂いもなく完全に一致したことが大きな話題になっています。
あぁ、そのデータがすべてを物語っているだろう。ポガチャルは別世界からやって来た「エイリアン」のような、次元の違う存在だ。
だが、ポール・セイシャスは我々が長年待ち望んでいた救世主(メシア)だよ。
救世主ですか。最大級の賛辞ですね。
そう呼ぶにふさわしいポテンシャルを持っている。彼のレースメイクの戦術眼、そして純粋な身体能力、そのすべてにおいて今のところ弱点というものが見当たらないんだ。
若くしてこれほど完成された選手は稀だよ。
そして今週末のストラーデ・ビアンケで、いよいよその「エイリアン」ポガチャル選手との直接対決が実現します。どのような展開を予想しますか?
間違いなく非常に興味深い戦いになる。もちろん、実績と経験を考えればポガチャルが絶対的な大本命であることに変わりはない。
だが、ポール・セイシャスがあの過酷な白い未舗装路の終盤で、ポガチャルのアタックにどこまで食らいつけるのか。我々は今週末、自転車界の新たな歴史的ライバル関係の始まりを目撃することになるかもしれないよ。
メシアと呼ぶとはフランスにとっては待望の選手となりそうだ。現在フランスではツール・ド・フランスでポール・セイシャスがタデイ・ポガチャルと戦うことを熱望しているようだ。
そこまでは、まだ早いと思うけどストラーデ・ビアンケでどんな走りを見せるのかは非常に興味深いところだ。




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