UAE-Team Emiratesの各グランドツアーのコアライダーのメンバーが発表されている。
注目されるツール・ド・フランスにはダディ・ボカチャルとファビオ・アルがエースとして望む。
だが、このメンバーの中にフェルナンド・ガビリアの名前はない。代わりにあるのはアレクサンダー・クリストフの名前だ。
これで、フェルナンド・ガビリアは2年連続でツール・ド・フランスの出場を逃すことになる。
ツール・ド・フランス出場メンバー
ファビオ・アルの名前もあるが、エースは間違いなくダディ・ポカチャルだろう。
昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでは華麗なるアタックを決めて総合3位を獲得。今年も順調で、Volta a la Comunitat Valencianaで総合優勝。
つづく、UAE Tour (2.UWT)でも総合2位。この時には、アダム・イェーツの神がかり的な走りによって抑えられたが、トップクラスのクライミング能力があることは間違いない。
エガン・ベルナルとの山岳勝負は見ものだ。
エースを支えるアシストには、ダヴィデ・フォルモロにダビ・デラクルスと強力なメンバーだ。ダヴィテ・フェルモロは他チームならばエースとして走れるだけの実力を持つだけに期待は大きい。
ダビ・デラクルスも他チームならばエースのはずだ。強力はクライマーのメンツを揃えたUAEは他チームから驚異となる。
問題は、フェルナンド・ガビリアだが、ツール・ド・フランスのスプリンターステージの少なさを考えるとやむを得ないか。
ガビリアの場合には、相棒であるマキシミリアーノ・リケーゼがセットでないとスプリントの体制を気付けない。トラックでもコンビを組むリケーゼなしではフェルナンド・ガビリアの復活もなかったのだから。
彼ら2人は、UAEツアーでも最後までコロナウイルスで隔離されて留まっていた。これでフェルナンド・ガビリアはツール・ド・フランス2年連続で出場しないことになる。
2018年のツール・ド・フランスではオープニングステージに第4ステージも獲得して2勝をあげているだけに不出場は残念だ。
ジロ・デ・イタリアのメンバー
ジロでは、注目のブランドン・マクナルティがグランツールデビューする。Rally UHC Cyclingで2019年まで走っていた。
十分に実力をつけてからUAEに移籍したブランドン・マクナルティは、Vuelta a San Juan Internacional (2.Pro)では総合4位。
デビュー戦でこの順位は驚異的だ。続く、Vuelta a Andalucia Ruta Ciclista Del Sol (2.Pro)でも、総合7位とオールランウドに才能を発揮する力を見せている。
チームは、ディエゴ・ウリッシの総合とフェルナンド・ガビリアのスプリント勝利を狙っていく。これをブランドン・マクナルティがどうアシストしていけるかに注目しておきたい。
ブエルタ・ア・エスパーニャのメンバー
今回スケジュール的に、ジロとブエルタが重なってしまう。
そのために、ツールに出たメンバーがブエルタにも出場するようだ。ジロとブエルタの最中にもクラシックがあるので、チームはそちらにもメンバーを割かなくてはいけない。
苦しい台所事情となるだろう。
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