スペインのバレンシア地方で開催されたボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナの5日間のステージではタデイ・ポガチャル(UAE-Team Emirates) が総合優勝。
山頂ゴールの2ステージではいずれもトップ。そしてクイーンステージある第4ステージでも圧倒的な走りで勝負を決めた。
そのパワーデータが公開されたのでご紹介。
TadejPogačarステージ4データ
クイーンステージだった第4ステージはCalpからAlteaまでの167km。
山頂ゴールは、1級山岳シエラ・ベルニア(登坂距離5.1km/平均勾配12%)を登る。
タデイ・ポガチャルはラスト2.1kmでソロアタック!
タデイ・ポガチャルがアタックをかけた地点では、2分間で474Wで7.5倍という驚異的なパワーで上がって、後ろを引き離した。
なお、パワーデータの図はDig DeepのコーチPhilipp Diegnerによるもの。
1級山岳シエラ・ベルニアのデータ比較
第4ステージの最終順位とタイムは以下の通り
- タデイ・ポガチャル (UAE-Team Emirates) 4:22:03
- ワウト・プールス (Bahrain – McLaren) 0:06
- テイオ・ゲイガンハート(Team INEOS) 0:06
- ダン・マーティン (Israel Start-Up Nation) 0:06
- ジャック・ヘイグ (Mitchelton-Scott) 0:06
- ディラン・トゥーンス (Bahrain – McLaren) 0:23
- ヨン・イサギレ (Astana Pro Team) 0:32
- サンデル・アルメ(Lotto Soudal) 0:43
- オスカル・ロドリゲス(Astana Pro Team) 0:45
- ルーベン・フェルナンデス(Fundación – Orbea) 0:49
- ミケル・ビスカッラ(Fundación – Orbea) 0:57
データでは4.5kmの登りで4人が比較されている。
このデータを見ると、クイーンステージでは6倍以上で走らないとトップ10に入れないということが分かる。
いかにトッププロのパワーが凄いかというのが良くわかるが、このレースで完走したプロトンのライダーは最低でも4.5倍で上がっているそうだ。
面白いことに、ラスト1kmの比較データはジャック・ヘイグ(Mitchelton-Scott)のほうが速くパワーもタデイ・ポガチャルを上回っていることがわかる。
タデイ・ポガチャルを追っていた4人は相当追い込んで走っていたということだ。
この若者を破るには最低でも6.5倍で走らなければならない。
このステージ104位だったガイ・ニブ(Israel Start-Up Nation)でも4.5倍以上で上がっていることになる。
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