2019世界選手権ジュニアでクイン・シモンズは2位以下に1分近い差をつけて優勝した。
クイン・シモンズはU23を通り越して、18歳にしてトレック・セガレードと2年契約を結んでいる。
U23を通り越して、ブロ契約するのは昨年のレムコに続いて2年連続でのこと。もの凄い期待を背負った選手であることは間違いない。
レース出場停止処分
Trek-Segafredo response to public comments made by Quinn Simmons pic.twitter.com/ygqYjy8FWz
— Trek-Segafredo (@TrekSegafredo) September 30, 2020
トレック・セガフレードは、アメリカ人ライダーのクイン・シモンズを停職処分にした。
チームが、掲載したコメントの中には、ドナルド・トランプ米大統領と次期大統領選挙に関連して、分裂的、扇動的、有害と考えられるものが含まれていたという。
Trek-Segafredoは、包括性を大切にし、すべてのアスリートのために、より多様で平等なスポーツをサポートする組織です。我々は言論の自由の権利を支持しますが、人々の言動には責任があります。
残念なことに、チームライダーのクイン・シモンズは、オンライン上で発言をしました。その発言は、チーム、プロサイクリング、そのファン、そして私たちがこのスポーツのために作りたいと願っているポジティブな未来を傷つけるものでした。
これを受けて、彼はトTrek-Segafredoのレースには参加しません。チームとそのパートナーは、今後の方針を決定し、ファンや一般の人々に情報を提供していく。
クイン・シモンズの問題は発言は、自転車ジャーナリストでコメンテーターのJosé Beenにツイッターでおこなれた。
親愛なるアメリカの友人たちよ、この恐ろしい大統領職があなたのために終わることを願っています。そして、トランプ氏を支持しているなら、あなたは行ってもいい。下劣な、恐ろしい、男に従うか、投票するためのゼロの言い訳はありません。
と、言ったような内容の発言をして、黒い肌色の手を振っている絵文字でバイバイと答えている。
この黒い手の絵文字を、クイン・シモンズは他の発言でも多用している。これは大きな問題だ。すでにジャーナリストJosé Beenは、クイン・シモンズの発言には対応しないとしている。
そのツイートさえも、José Beenは削除してしまったけれど。
それでなくでも、TREKは未だに警察にバイクを販売していることで批判にさらされている。
デモ隊の抗議で警察はTREKのバイクを盾に一般市民を攻撃している場面が何度もメディアでも報道されている。
TREKにとっては、非常にイメージダウンが著しい。さらに契約選手がデリケートな黒人問題に関する不用意な発言をすることは許されないことだ。
実は、クイン・シモンズは以前にも人種差別的な発言をアメリカの黒人プロサイクリストCory Williamsにしている。
肌の色によってアメリカ代表になれなかったという発言に対して、それは単にスピードがなかったからというダイレクトメッセージを送ったりしている。
SNSで自由に発言することは間違いではないが、良識ある発言と置かれた立場というものに気を付けなければならない。
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