2017世界選手権TT王者、2018ジロ・デ・イタリア勝者ではトム・デュムランは、1月に無期限の休暇を取ることを発表。
トム・デュムランは、休養宣言を出してから221日振りにレースに帰ってきた。
ツール・ド・スイス第1ステージでは個人タイムとイラヤルを16位でフニッシュ。
東京オリンピック後の将来については、まだ定かではないがレースに戻ってきてくれたことは素直に嬉しいニュースだ。
問題は仕事に対する喜びを失ったこと
Back in action⏱🇨🇭 pic.twitter.com/CEsQnyQShE
— Tom Dumoulin (@tom_dumoulin) June 6, 2021
ツール・ド・スイスの前には、3年間の問題は仕事とレースへの喜びを失ったことが問題だったと語っている。
何が好きで、何が嫌いかを忘れていたと。レースのない期間で何が自分に必要なのか改めて考える時間を持てたことを感謝している。
東京の後のことは、まだわからない。もしかしたら、また大きなツアーでクラス分けを目指すことになるかもしれない。
他の目標を立てたいのかもしれないし、もうライダーとしての活動はしたくないのかもしれない。
デュランは、ツール・ド・スイスではTeam Sunwebでチームメイトだったサム・オーメンの総合優勝をアシストする。
ただ、1か月しかトレーニングしていないので、脚を使って1週間のレースを楽しむためでもあると言う。
1ヶ月しかトレーニングをしていないにもかかわらず、デュムランは高地で数週間過ごした後のパフォーマンステストで自分でも驚くほどの結果を出し、その結果を見て東京オリンピックをもう一度目標にするよう説得されている。
デュムランはこれまで、各グランツールで最低1回、2017年の世界選手権優勝、総合3位となった2015ツール・ド・スイスで2回など、16回のタイムトライアルで優勝している。
彼の現在の目標は、2020ツール・ド・フランス第20ステージでタデイ・ポガチャルに次ぐ2位になったレベルに戻ることだ。
プレッシャーや期待について
Doing the recon! 👀🔍 pic.twitter.com/UUgdiNOwVM
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) June 6, 2021
私の計画は、東京でも当時のように良い成績を残すこと。それが可能だと信じているし、そうでなければこの計画を始めていない。
もちろん、すべてが適切な場所に収まる必要があるし、最高のレベルに成長するための時間が十分にあるかどうかを自問することもできるが、うまくいくことを確信している。
ツール・ド・スイスでは第7ステージで山岳個人タイムトライヤルが待っている。ここでの走りも今後のTTの課題としてテストするつもりだ。
スイスで自分の体調を確認する一方で、最高レベルの競技者が直面するプレッシャーや期待については、まだ答えが出ていない。
もちろん、私だけではない。トップアスリートはもちろん、トップアスリートではない人でも、自分自身に悩む人は沢山おり、自分をロールモデルとして紹介したいとは思わない。
他の人にアドバイスすることもない。ひとりひとりが自分で考えればいい。リヴィーニョでのトレーニングキャンプで、自転車への愛を再び見出した。
以前、私は深いところにいた。精神的な困難に加えて、オーバートレーニングをしていたので、肉体的にも健康ではなかった。
少し休むとすぐに調子が良くなった。バイクに戻ったとき、まだ準備ができていないと感じたが、今でもその感覚は残っている。
トップアスリートへの過度の期待は時に、個人の心を壊してしまう。テニスでは大阪なおみ選手も休養となってしまった。
押しつぶされそうになることはトップ選手でも、一般人でも変わらない。答えが出るまでに時間がかかるのは当然だ。楽しみを見出して克服していくことも大切だろう。
ツール・ド・スイスの後、デュムランはオランダのナショナル・タイムトライアル・チャンピオンシップに出場し、その後、高地でのトレーニングを行う。
オリンピックの後に、喜びを見出していれば続けることになるでしょう。
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