クリテリウム・デュ・ドーフィネ最終ステージで勝利したのは、24時間前にステージ優勝したマーク・パデュン。
2日連続で速い段階から逃げており、最終ステージでは残り27kmから単独で逃げている。
超級山岳ジュウプレーン の登りでは、イネオスの追走を受けても全くタイムを失うことがなく、その山岳でのスピードは群を抜いていた。
総合勢と同じスピードで単独で走っているのだから凄い。そのパワーの秘密を語っているので聞いてみよう。
マーク・パデュンが勝てた秘密
レース後にマーク・パデュンはこれまでの過ちについて反省し、これからは間違いを起こさないと語っている。
彼の力強いフォームは、体重に集中するのをやめ、必要なエネルギーを補給したからだと言う。
マーク・パデュンはここ数年、体重の問題を抱えていた。182cmあるが体重は60kgしかない。体重が多すぎたのか、少なかったのかは明らかにしていない。少なかったに違いないけど。
パデュンは食べる量を増やすことで状態が改善した。以前は、体重と食事を減らし過ぎていたと。
以前の苦しんだレースでは、空虚な感じで虚ろな気分だった。それに気づいた時に、ただ食事をすることに全力を注いだ。
そうすることで足にエネルギーがたまりパワーが出せるようになった。
食事制限で苦しむ選手も
以前、ヤコブ・フルサン(Astana-Premier Tech)がダイエットで8年間を無駄にしたと告白している。
摂食障害に苦しむライダーは多く、ローハン・デニス、ヤニ・ブライコビッチなどが告白している。
ヤコブ・フルサンは食事をとることによって30代を大きく越えてから飛躍している。マーク・パデュンは食事を制限していた時には、エネルギーのある足自体を持っていなかった。
24歳だが、もうその過ちを犯すことはないという。
マーク・パデュンは、第8ステージで、1級山岳コロンピエール峠を上がった時に仕事は終わったと思ったという。
だが、チーム無線で山岳賞が取れるのでポイントを取るように指示される。
最後の登りの前に勝てるなら、最後の登りもできるかもしれないと言われた。そして、正直なところ、今日はすべてがとても簡単になった。
フィジカル的には非常に厳しいレースだったが、精神的には…昨日勝ったので、今日は可能な限り最善の方法で仕事をするつもりだった。
マーク・パデュンは、ゴール後も元気で笑顔を見せていた。全てを出し尽くして突っ伏すということもない。
これもエネルギーが充満しているからだろう。必用なエネルギーまで制限して体重管理しても、脚に力が入らなければ問題外だ。゜
マーク・パデュンの次の予定レースは決まっていない。次のレースでも山岳で今の力を見せれば、体重を抑えすぎなくても走れることを証明してくれるはずだ。
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