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クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージ クイーンステージを制したライダーは誰? 総合トップは?

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Photo credit: Maxime Bonzi on VisualHunt.com
この記事は約18分で読めます。

クリテリウム・デュ・ドーフィネは、クイーンステージを迎える。

今年のツール・ド・フランスでも出てくるコースを一部通り、超級山岳でフニッシュする最も厳しいコースだ。

第6ステージを終わって、リーダーはアレクセイ・ルチェンコ(Astana-Premier Tech)。タイム差は僅かなので、総合順位も大きく変わってくるだろう。

 

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第7ステージ  サン・マルタン・ル・ヴィヌー~ラ・プラーニュ  171.5 km

第7ステージ photo criterium-du-dauphine.f

 

スタートして80kmほどで、ウィンタースポーツで有名なアルベールヒルに到着。スプリントポインを通過すると、4級山岳コート・ド・ヴェントンでウォーミングアップ。

その後、超級山岳に向かう。今回の山岳ポイントは4つ。

  1. 4級山岳 コート・ド・ヴェントン 2.5km・4.8%
  2. 超級山岳 コート・ド・ヴェントン 12.6km・7.7%
  3. 2級山岳 コルメ・ド・ローゼレン 5.7km・6.5%
  4. 超級山岳 ラ・プラーニュ 17.1km・7.5%

 

超級山岳 コート・ド・ヴェントンと、2級山岳 コルメ・ド・ローゼレンのセットの登りは、今年のツール・ド・フランス第9ステージでも訪れるコース。

まさにツール・ド・フランスの前哨戦に相応しいコースだ。2級山岳コルメ・ド・ローゼレンを越えると30kmほど降下。

 

超級山岳ラ・プラーニュ  photo criterium-du-dauphine.f

 

最後の超級山岳ラ・プラーニュに登る。前半に10%を越える勾配が現れ、その後も7%勾配が続く。とにかく17.1kmと長い。

この最終登頂もツールでは3回登場している。総合でのタイム差はトップから1分以内に19人がいる状態。

ここのゴールで間違いなく、最も登れるライダーが判明する。ツール・ド・フランスを占う上でも注目されるレースだ。

 

Tiz-cyclingストリーミング スクリーンショット 以下同様

 

気温は19℃。第7ステージスタートでの4賞は総合がルーカス・ペストルベルガーからアレクセイ・ルチェンコに変わっている。

  • 総合リーダー アレクセイ・ルチェンコ (Astana-Premier Tech)
  • ポイント賞  ソンニ・コルブレッリ(Bahrain – Victorious)
  • 山岳賞  マシュー・ホームズ (Lotto Soudal)
  • 新人賞 イラン・ファンワイルダー(Team DSM)

 

5人の逃げ

Tiz-cyclingストリーミング スクリーンショット 以下同様

 

残り100kmでようやく5人の逃げが成立。

  1. アレクシー・ルナール (Israel Start-Up Nation)
  2. マルコ・ハーラー (Bahrain-Victorious)
  3. マーティン・セルモン (Team-DSM)
  4. ピエール・ローランド(B&B p/b KTM)
  5. フランク・ボナモー (B&B p/b KTM)

スプリントポイントは、マルコ・ハーラー (Bahrain-Victorious)がトップ通過で10ポイントとボーナスタイム3秒を獲得。

4級山岳は、フランク・ボナモー (B&B p/b KTM)が1位追加で1ポイント獲得。

 

10人が残り85kmから追走

 

残り85kmで8人が追走をしかける。それに更にニルス・ポリッツとホルヘ・アルカスの2人が追いつき10人の追走集団となる。

  1. ミケル・ヴァルグレン (EF Education – Nippo)
  2. ローソン・クラドック (EF Education – Nippo)
  3. ホルヘ・アルカス(Movistar Team)
  4. ニルス・ポリッツ(BORA-hansgrohe)
  5. ワレン・バルギル (Team Arkéa Samsic)
  6. ステフ・クラス (Lotto Soudal)
  7. マシュー・ホームズ (Lotto Soudal)
  8. ミッケル・ビョーグ (UAE-Team Emirates)
  9. ケニー・エリッソンド (Trek – Segafredo)
  10. マーティン・トゥスフェルト (Team DSM)

山岳賞のマシュー・ホームズに3日連続逃げているローソン・クラドックもいる。

 

超級山岳 コート・ド・ヴェントン 12.6km・7.7%

先頭集団は超級山岳を前にして、2人が脱落。3人が頂上まで5kmと迫っていた段階で追走集団と35秒差になっている。

ワンカーブほど後ろに、追走集団が見えている。

  1. マルコ・ハーラー (Bahrain-Victorious)
  2. ピエール・ローランド(B&B p/b KTM)
  3. フランク・ボナモー (B&B p/b KTM)

スプリンターのマルコ・ハーラーがここまで残っているのが凄いと思う。頂上まで後2km。

 

超級山岳頂上手前1kmで、先頭に追走がおいついて先頭は9人となった。

  1. マルコ・ハーラー (Bahrain-Victorious)
  2. マーティン・セルモン (Team-DSM)
  3. ピエール・ローランド(B&B p/b KTM)
  4. フランク・ボナモー (B&B p/b KTM)
  5. ミケル・ヴァルグレン (EF Education – Nippo)
  6. ローソン・クラドック (EF Education – Nippo)
  7. ホルヘ・アルカス(Movistar Team)
  8. ケニー・エリッソンド (Trek – Segafredo)
  9. マーティン・トゥスフェルト (Team DSM)

 

超級山岳をトップ通過したのはローソン・クラドック (EF Education – Nippo)。

  1. ローソン・クラドック (EF Education – Nippo) 15ポイント
  2. ミケル・ヴァルグレン (EF Education – Nippo) 12
  3. マーティン・トゥスフェルト (Team DSM) 10
  4. ピエール・ローランド(B&B p/b KTM) 8
  5. ケニー・エリッソンド (Trek – Segafredo) 6

これで、ローソン・クラドックは28ボイント獲得で、山岳賞のトップにたった。

集団は3分44秒と開いている。

 

集団はモビスターが引く展開。タイム差は2分40秒と縮まってきた。

 

クリス・フルームは、なんとか超級山岳を越えられそうだ。最後尾に近いけど。

 

集団は、モビスター先頭で2級山岳も越える。先頭まで2分45秒だ。

 

先頭集団は下りで2人が先行。

  1. ミケル・ヴァルグレン (EF Education – Nippo)
  2. マルコ・ハーラー (Bahrain-Victorious)

 

下りは、モビスター先頭で下る。今日はアレハンドロ・バルベルデではなくて、ミゲル・アンヘルロペスがアタックをかける番だろう。

 

下りで追っていた2人が先頭に追いついた。

  1. ミケル・ヴァルグレン (EF Education – Nippo)
  2. マルコ・ハーラー (Bahrain-Victorious)
  3. ホルヘ・アルカス(Movistar Team)
  4. マーティン・トゥスフェルト (Team DSM)

 

超級山岳 ラ・プラーニュ 17.1km・7.5%

先頭からアタックをかけたのは、ミケル・ヴァルグレン (EF Education – Nippo)。

 

集団には2分19秒のタイム差をつけている。

 

逃げていたホルヘ・アルカス(Movistar Team)が集団に戻って牽引。

 

新人賞ジャージのイラン・ファンワイルダー(Team DSM)が遅れてしまう。これは総合でも順位を大きく落としてしまいそうだ。

ちなみに、クリス・フルームは、残り26.6kmでちぎれていた。

 

残り13.8kmで先頭はモビスターからイネオスに変わる。まずはディラン・フィンバーレから引き始める。

 

先頭に、ピエール・ローランド(B&B p/b KTM) が追いついてきた。驚異的な粘りのベテランライダーだ。かつては新城幸也とTeam Europcarでチームメイトだった。

 

先頭にエニー・エリッソンドが追いついてきた。

  1. ピエール・ローランド(B&B p/b KTM)
  2. ケニー・エリッソンド (Trek – Segafredo)

ミケル・ヴァルグレン (EF Education – Nippo)はドロップだ。

 

先頭は再び、モビスターが引いている。イネオスは、ミハウ・クフィアトコフスキにディラン・フィンバーレもドロップした。

 

先頭の二人がついにあきらめた。二人はグータッチして健闘を称えあう。いよいよ総合勢の最後の戦いとなる。

 

モビスターの後ろに、アレクセイ・ルチェンコはつけている。ヨン・イサギレはさらに後ろだ。多分最後は、ヨン・イサギレが残るのでは。

 

モビスターのアシストが一人外れて、アレハンドロ・バルベルデが先頭を引き始める。

 

アレハンドロ・バルベルデが最後の引きを見せて、8.5kmで後ろに下がる。

 

その瞬間にリッチー・ポートがアタックだ。

 

すぐに、精鋭メンバーが追走にはいる。

  1.  リッチー・ポート INEOS Grenadiers
  2. セップ・クス Team Jumbo-Visma
  3. エンリク・マス Movistar Team
  4. マーク・パデュン Bahrain Victorious

 

4人の中から、マーク・パデュンがアタックをかけてセップ・クスだけがジョイン出来た。

  1. セップ・クス Team Jumbo-Visma
  2. マーク・パデュン Bahrain Victorious

後ろは静観か。

 

集団はヨン・イサギレが先頭に出た。リーダーのアレクセイ・ルチェンコを守る。

 

リッチー・ポートとエンリク・マスは12秒差で追っている。集団は30秒後方だ。

 

先頭二人は集団を少しずつ引き離し始めた。残り5.9kmで32秒。集団は12名しかいない。

 

エンリク・マスは、後ろにミゲル・アンヘルロペスとアレハンドロ・バルベルデがいるので前を引かない。徐々に先頭とはタイム差が開いていく。

 

マーク・パデュンが残り4.7kmでアタック!

セップ・クスは反応出来ない。

 

集団からは、ベン・オコナーがアタックをかけている。さらにミゲルアンヘル・ロペスもアタックをかける。ついにスーパーマンが動き出した。

 

マーク・パデュンは快調だ。集団を54秒引き離した。総合95位なので集団も無理して追わないだろう。総合勢で決着となるはずだ。

 

リッチー・ポートに集団からアタックをかけたベン・オコナーが追いつきそうだ。

 

集団からは、ダヴィ・ゴデュもアタックをかけた。

 

ベン・オコナーがおいついて、更に後ろからミゲル・アンヘルロペスも追いつきそうだ。追いつけばモビスター有利になる。

 

アレクセイ・ルチェンコはヨン・イサギレが引く集団に残ったまま。ゲラント・トーマスとテイオ・ゲイガンハートもメイン集団だ。リッチー・ポートに託している。

 

マーク・パデュンのステージ優勝は間違いない。のこり1.2kmだ。

 

リッチー・ポートとミゲルアンヘル・ロペスは2位を走っていたセップ・クスを追い抜く。

 

ここでリッチー・ポートは、そのままアタックだ。

 

ミゲルアンヘル・ロペスがついていけない。

 

このままいけば、リッチー・ポートが総合首位だ。

 

 

先頭のマーク・パデュンは、セップ・クスを振り切っての見事な勝利。確かに登りには強いのだけど、ワールドツアーでは、これが初優勝となった。

 

信じられないほどだ。私にとって素晴らしい瞬間だ。 クリテリウム・デュ・ドーフィネの最も難しいステージの 1 つで、ワールドツアーでの初めての勝利です。

正直なところ、最後の 6 ステージはとても気分が悪くて、信じられないほどだった。おそらく不可能だろうと毎日思っていた。

フィニッシュラインを通過したとき、ベッドで目が覚めたように感じたが、それは夢ではない。この事実をイエスに感謝します!

リッチー・ポートがアタックしたとき、リーダーのジャック・ヘイグがグループにいたので、ギャップを縮めようとした。

イエスに感謝し、私を信じてジャックを待ってくれとは言わなかったチームに感謝したいと思う。彼らは私を勝利に導びいてくれて、彼らに感謝していています。

膝の不調に長く振るわない時期があった。このスポーツが適しているのか疑問に思った時期もあったという。

ウクライナの母親に見せるチャンスだと走っている時に頭に浮かんだとも。

 

そして2位には、ミゲルアンヘル・ロペスを振り切ったリッチー・ポートが入る。これで総合首位にたち、最終ステージを迎えることになる。イネオスとしては誰がトップでは良いという考えだ。

総合2位のアレクセイ・ルチェンコに17秒のタイム差をつけた。

 

ステージ3位には、スーパーマンことミゲルアンヘル・ロペス。4位はジャック・ヘイグ。5位はベン・オコナー。

 

セップ・クスは52秒差の6位。ダヴィ・ゴデュは前に追いつかず7位の56秒遅れ。8位はエンリク・マス。

ゲラント・トーマスはステージ9位の59秒遅れ。アレクセイ・ルチェンコは10位だ。総合は大きくシャッフルされた。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第7ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  PADUN Mark Bahrain – Victorious 60 50 4:35:07
2  PORTE Richie INEOS Grenadiers 25 30 0:34
3  LÓPEZ Miguel Ángel Movistar Team 10 18 0:43
4  HAIG Jack Bahrain – Victorious   13 ,,
5  O’CONNOR Ben AG2R Citroën Team   10 0:47
6  KUSS Sepp Team Jumbo-Visma   7 0:52
7  GAUDU David Groupama – FDJ   4 0:56
8  MAS Enric Movistar Team   3 ,,
9  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers   2 0:59
10  LUTSENKO Alexey Astana – Premier Tech   1 1:00

中根英登は38分21秒遅れの129位。あと少しでタイムアウトになる所だ。クリス・フルームは、75位。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 6 ▲5  PORTE Richie INEOS Grenadiers 10 25:28:06
2 1 ▼1  LUTSENKO Alexey Astana – Premier Tech   0:17
3 4 ▲1  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers   0:29
4 3 ▼1  KELDERMAN Wilco BORA – hansgrohe   0:33
5 8 ▲3  HAIG Jack Bahrain – Victorious   0:34
6 10 ▲4  LÓPEZ Miguel Ángel Movistar Team   0:38
7 2 ▼5  IZAGIRRE Ion Astana – Premier Tech   ,,
8 13 ▲5  O’CONNOR Ben AG2R Citroën Team   1:00
9 16 ▲7  GAUDU David Groupama – FDJ   1:12
10 11 ▲1  PARET-PEINTRE Aurélien AG2R Citroën Team   1:17
11 14 ▲3  GEOGHEGAN HART Tao INEOS Grenadiers   1:24
12 17 ▲5  VALVERDE Alejandro Movistar Team   ,,
13 21 ▲8  KUSS Sepp Team Jumbo-Visma   1:26
14 20 ▲6  MAS Enric Movistar Team   1:28
15 9 ▼6  KRUIJSWIJK Steven Team Jumbo-Visma   1:35
16 19 ▲3  QUINTANA Nairo Team Arkéa Samsic   1:44
17 15 ▼2  HOWSON Damien Team BikeExchange   1:55
18 23 ▲5  MEINTJES Louis Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   2:18
19 12 ▼7  HERMANS Ben Israel Start-Up Nation   2:28
20 7 ▼13  KONRAD Patrick BORA – hansgrohe   2:51

イネオスが1位と3位を占める。明日はゲラント・トーマスがアタックをかけたら、回りは追わないといけない。イネオスはどちらが総合で勝っても問題ないのだから。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  COLBRELLI Sonny Bahrain – Victorious 91
2 2  ASGREEN Kasper Deceuninck – Quick Step 58
3 3  ARANBURU Alex Astana – Premier Tech 58
4 4  VALVERDE Alejandro Movistar Team 51
5 5  PÖSTLBERGER Lukas BORA – hansgrohe 37
6 6  KONRAD Patrick BORA – hansgrohe 36
7 7  STUYVEN Jasper Trek – Segafredo 36
8 8  KELDERMAN Wilco BORA – hansgrohe 32
9 9  BARBERO Carlos Team Qhubeka ASSOS 30
10 10  VAN MOER Brent Lotto Soudal 29

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 2 ▲1  CRADDOCK Lawson EF Education – Nippo 33
2 1 ▼1  HOLMES Matthew Lotto Soudal 21
3    PADUN Mark Bahrain – Victorious 15
4    VALGREN Michael EF Education – Nippo 15
5 3 ▼2  PÖSTLBERGER Lukas BORA – hansgrohe 12
6    PORTE Richie INEOS Grenadiers 12
7    TUSVELD Martijn Team DSM 12
8 4 ▼4  VAN MOER Brent Lotto Soudal 10
9    LÓPEZ Miguel Ángel Movistar Team 10
10 11 ▲1  O’CONNOR Ben AG2R Citroën Team 9

3日連続で逃げたローソン・クラドックが山岳賞トップに。

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 3 ▲2  GAUDU David Groupama – FDJ 25:29:18
2 2  PARET-PEINTRE Aurélien AG2R Citroën Team 0:05
3 4 ▲1  SKJELMOSE JENSEN Mattias Trek – Segafredo 1:42
4 5 ▲1  GALL Felix Team DSM 2:19
5 1 ▼4  VAN WILDER Ilan Team DSM 9:00
6 9 ▲3  MONIQUET Sylvain Lotto Soudal 16:05
7 7  HÄNNINEN Jaakko AG2R Citroën Team 17:35
8 8  RODRIGUEZ Carlos INEOS Grenadiers 18:24
9 6 ▼3  CHEVALIER Maxime B&B Hotels p/b KTM 18:51
10 12 ▲2  MADOUAS Valentin Groupama – FDJ 24:55

トップは、ダヴィ・ゴデュになった。

 

 

 

 

 

 

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