ツール・ド・ワロニーでフィリップ・ジルベールが禁断の手を使い罰金か?

ツール・ド・ワロニー第2ステージは落車の雨あられだった。

かなりの選手が落車に巻き込まれており、グレッグ・ファンアーヴェルマートも落車している。

ベルギー特有の狭い道路を走る部分もあったが、道路の接続部分で案内不十分や危険な箇所が続出した。

今回、問題が発生したのは、スプリントポイント前の丘。

禁断の手を使いアタック!

tiz-cycling VTRより　以下同様

今日逃げていたのは、6人。先頭を走るのはシクロクロスでは有名なトーン・アールツ(Telenet-Baloise Lions)。積極的に逃げを牽引していた。

逃げが捕まるまで全力で引き続け、捕まってからもしばらくは集団先頭を走っていたほど。

道幅が狭いために、落車をさけ歩道を走ることは良くある。けど、今回のはちょっとひどかったな。

問題が発生したのは最後のスプリントポイントの前の坂。

歩道を爆走しているのがフィリップ・ジルベール。その後ろは、ゼネク・スティバルだ。凄い勢いで先頭を追い抜いてしまう。

こちらは前からだけど、フィリップ・ジルベールとゼネク・スティバルのような大物がやっちゃうと皆続いてしまうから困ったもんだ。

二人に、Loic Vliegen (Circus-Wanty)とAmaury Capiot (Sport Vlaanderen Baloise)が加わり4人は20秒まで差を広げるがCCCが牽引する集団に残り6キロで捕まる。

仮に最後まで逃げ切れたとしても、勝利することはなかったと言うことだ。せっかくスプリントポイントを獲得した二人だったが、ポイントも没収だ。

コースの不満が続出

Trying to avoid the put holes in the road during today’s stage @ the TRW = Mission impossible! pic.twitter.com/X7xjjQPj1W

— Iljo Keisse (@IljoKeisse) August 17, 2020

上のツイートはイーリョ・ケイセ(クイック・ステップ)のもの。いかに舗装が悪かったのかを訴えるものだが、この写真はレースのルートではない。穴が沢山あったのは事実だれど。

これ以外にも多くの選手が不満をツイートしている。

これは一番大きかった落車。リタイヤは3人。ラウンドアバウトでの落車が2度あった。カレブ・ユアンは最後尾から上がっていた時だったので危なかったがギリギリセーフ。

これはジョコモ・ニッツォーロ(NTT)。落車したけどなんとか追いついて12位。今シーズンはサントス・ツアー・ダウンアンダー第5ステージにパリ～ニースでも勝利しており、チームからは期待されていただけに残念。

グレッグ・ファンアーヴェルマートも。

I’m a real fan of healthy food, but looking at vegetables from close range is not what I had in mind during today’s stage. Hit a big hole in the road and crashed. Happy I’m ok! #RideForMore #TRW pic.twitter.com/E2HMY9YjhN

— Greg Van Avermaet (@GregVanAvermaet) August 17, 2020

健康的な食事を心掛けている私ですが、至近距離から野菜を見るのは、今日のステージでは考えていなかったことです。道路に大きな穴が開いてクラッシュ。無事でよかった。

と、言っている。CCCは全開で集団を牽引していたのに残念な結果となった。

レースが再開されてコースの不備については多くのライダーが不満を述べている。今回も工事や道路の接続、ポールが道路脇にずっと並んでいるなど危ない箇所が沢山あった。

特にゴール手前の接続では、案内が上手くいかず多くのライダーがポールの間を通って道路に出ている。レース主催者は、今回のコースについて想定されたコースとは違ってしまったことを謝罪しているけど。

事故が起こる前に、十分検討することが必要だ。

Jumbo-Vismaはコースの安全性を専門的にチェックする会社を雇いたいと話しており、来シーズンにも導入されることを期待している。UCIだけに任せていてはいけないと考えているのだ。

レース結果は

ゴールは、ジャスパー・デブイストに引かれたユアンが余裕で勝利かと思ったのですが～。

カレブ・ユアンによるとスプリントを開始するのが速すぎたとか。最後はアルノー・デマール(FDJ)に抜かれてしまう。

アルノー・デマールは6月に骨折していたが完全に戻しているようだ。

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chan-bike.com

2020.05.24

カレブ・ユアンのリーダージャージはそのまま。