前の記事で、UAE Team Emirates – XRGが第4ステージにおいて逃げ集団の追走を途中でやめた理由について記事にした。
3週間の長期戦を見据え、アシスト陣の体力を温存するための戦略的な判断であったと。
しかし、理由はそれだけではなかったようだ。実は、スタート直後から大本命であるエースのタデイ・ポガチャル自身の体調に異変が起きていたことが明らかになった。
スタート直後の異変、猛暑が与える影響は
Tadej Pogačar 📸 by Thibault Camus#TourDeFrance #Stage4 pic.twitter.com/GReBupjJuL
— Arcalis (@Arcalis1997) July 7, 2026
カルカソンヌからフォワへ向かう第4ステージは、午後には気温が40℃まで上昇する過酷な気象条件となった。
この異常な猛暑のなか、タデイ・ポガチャルはレース序盤から酷い頭痛に見舞われ、今日は長い一日になるだろうと覚悟したという。
レース中はチームメイト同士で水をかけ合いながら熱を冷まし、なんとか窮地をしのいだものの、熱波は確実に王者の身体にダメージを与えていた。
過去のツール・ド・フランスを振り返っても、ポガチャルは極端な猛暑のステージでパフォーマンスを落とす場面が見られ、暑さへの耐性が弱点ではないかと度々指摘されてきた。
例えば2021 ツール・ド・フランス第11ステージのモン・ヴァントゥ。ワウト・ファンアールトが独走するなか、タデイ・ポガチャルはヨナス・ヴィンゲゴーから登りで遅れてしまった。
タデイ・ポガチャルの弱さが見られた瞬間だ。
今年の異常なまでの高温は、今後も彼にとって大きな脅威となる。
UAE Team Emirates – XRGが早々にレースのコントロールを放棄し、マイヨ・ジョーヌを他チームに譲った背景には、チーム全体の体力温存だけでない。
ポガチャル自身のコンディション低下を防ぎ、熱中症や無用な疲労による致命的な崩れを避けるという切実な理由が含まれていた。
結果として、マイヨ・ジョーヌを手放したことでレース後の表彰式やメディア対応といった義務が約1時間半短縮。
次なる過酷な山岳ステージに向けて、最も重要なリカバリーのための十分な休息時間を確保できたことは、今後の総合争いにおいてポジティブな要素となるだろう。
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第4ステージのレース展開と、ご自身のコンディションについて教えてください。
Lidl – Trekのようなチームが逃げに入れば、そのまま逃げ切りの日になる可能性が高いと分かっていた。彼らは素晴らしい仕事をしたと思う。
彼らは前に3人を送り込み、我々は冷静かつ落ち着いて対応し、無駄なエネルギーを使うことなくフィニッシュにたどり着いた。
もちろん、ジャージを守るために集団を引けば少しはエネルギーを消耗するが、ニルス・ポリッツ、フロリアン・フェルメルシュ、ティム・ウェレンスは今日とても優秀で、うまく仕事を分担してくれた。全体として良い一日だった。
この暑さのなかでも冷静さを保てたよ。実はスタートした直後から酷い頭痛があって、「今日は長い一日になりそうだ」と思っていたんだ。でも、お互いに水をかけ合い続けて、なんとか大丈夫だった。
トースタイン・トレーエンがマイヨ・ジョーヌを獲得し、Uno-X Mobilityが集団牽引を担うことは今後の展開のメリットになりますか。
もちろん目標はマイヨ・ジョーヌを取り戻すことだが、どうなるかは分からない。彼らは本当に強いし、今はかなりのタイム差が開いているから様子を見るよ。
我々も戦うが、彼らのチームは長い間マイヨ・ジョーヌをキープできると思う。
マイヨ・ジョーヌを手放したことで、メディア対応などのストレスが減り、リカバリーに役立つと感じていますか。
それを正確に測ることはできないが、日によってはメディア対応で大きなストレスを感じることもある。簡単な日もあるし、日によって違うから何とも言えない。
これまで何度も表彰台に上がり、余分な仕事をたくさんこなしてきたが、今日は義務が1時間半少なくなる。だから間違いなくリカバリーの助けになるね。
ただ、今は表彰台のあれこれにもかなり慣れているし、チームには良い手順があって、周りからのサポートも充実している。表彰台の対応があるときでさえ、冷静に落ち着いて最善の回復ができるよう、素晴らしい人たちが助けてくれているんだ。
第6ステージのツェルマットでは、少しタイム差を回復しそう。第1週だけではタイム差逆転はないだろう。そこまで一気に縮める必要もないし。
ただ、この暑さでは何がおこるかわからない。








コメント
この後記事にするかもしれませんが、ヴィスマのチームバスもエアコンが故障したようで……